一畑電車に憧れる
3月の3連休に島根県への旅行を予定しており、出雲大社へ行くために鉄道マニアの中では有名な一畑電車に乗る予定なので、その予習のためにも一畑電車が舞台となっている映画「Railways」を何の期待も無しに観ることにした。
映画の内容は、中井貴一演じるエリートサラリーマンが親友の死や地元・島根に住む母親の危篤を機に、脱サラして子供の頃からの夢であった一畑電車(地元の人は「バタデン」という愛称で呼ぶ)の運転手に49歳にして挑む、という話。
仕事で忙しかったために妻や娘と疎遠になりつつあった家族関係も、バタデンの運転手になるために島根県で暮らしていくことで近づいていって充実した毎日を送っていくという大変心温まる物語だ。
何よりも中井貴一の演技が圧巻。運転手の格好も良く似合う。
途中、彼の演技に感動して涙が出そうなシーンがたくさんあった。
やりたい夢がある男は何歳になってもかっこいい。
そして、ラストシーン。
中井貴一が運転するバタデンに妻役の高島礼子が初めて乗車した後に、中井貴一は高島礼子にこう言う。
終点まで乗っててくれよな。
高島彩は笑顔でうなづく。
すばらしい映画だった。とても感動した。
この映画の第二の主役、一畑電車の代名詞、デハニ50形。
デは電動車、ハは三等車(イロハのうちのハ)、二は荷物室のことだ。
オレンジ色が美しい。
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2010/10/14
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どうやら錦織良成という監督の島根県を舞台にした「島根三部作」のうちの3作目だそう。
このうち1作目の「白い船」は以前観たことがあって、これも感動作で大好きな映画のひとつだ。
3作中2作がツボにハマるとは、これは2作目も期待できそう。
しかし、自分はこういうヒューマンドラマを観るならば、先日の「英国王のスピーチ」のような洋画ではなく、愛着のある俳優人が出演している日本映画の方が好きだと改めて再認識した。