高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 木曜9時が熱かった!

木曜日9時のドラマ「MOZU Season1」と「BORDER」がかなり面白かった。
そんな訳で木曜日9時は自宅のテレビが大活躍。
ダブルチューナーの2番組同時録画のテレビを購入しておいて良かった。購入当時の自分、グッジョブ!
前評判で人気が高かったのが、「MOZU Season1」。
西島秀俊香川照之真木よう子を主役に、脇役達も豪華俳優陣が勢揃い。

内容もスケールも演出も映画並みで、観ていて普通のドラマとの違いを感じた。特に次回予告は映画の予告を毎週観ているようだった。
ただ、内容が分かりにくく、遅々として進まない展開で視聴率はあまり伸びなかったようだ。
しかし、そんなドラマの中で主役達を喰うキャラを放っていたのが、記憶喪失の殺し屋役の池松壮亮と大企業の雇われ用心棒役の吉田鋼太郎だ。
女装して血まみれになりながら殺しをする池松の鬼気迫る演技と、笑いながら拷問や殺しをする吉田の演技に終始見とれる。彼らの対峙シーンはもっと観ていたかった。


特に吉田鋼太郎さん。最近では半沢直樹の上司役やNHKの朝ドラ「花子とアン」で活躍中であるが、とてもかっこいい。中年の魅力・ダンディズムを醸し出している。
将来、こんなオジサンになりたいものだ。
MOZUは、Season2が今度はWOWOWで放映されるそうなので、楽しみだ。

そんな前評判を覆して、視聴率が右肩上がりだったのが「BORDER」。
主人公の刑事・小栗旬が「死者と会話ができる」というありえない設定に、最初は多くの視聴者と同様に「なんじゃそれ・・・」と期待せず、何気に観始めたのも2話からだったのだが、その2話の内容で完全にこのドラマの虜になってしまった。
刑事コロンボ古畑任三郎などのような刑事と犯人との対峙で進むドラマは数多くあって、設定は出尽くした感があるのだが、このドラマは小栗と死者(被害者)が対峙する。
他の同様のドラマにあるような犯人が誰かとか、トリックは何かとかはないのだが、設定が新鮮で、こういう面白さもあるんだなぁと思った。
そして、小栗旬青木崇高遠藤憲一の刑事達の他にも、個性的なキャラクターがたくさんおり、小栗は彼らを使って事件を解決していく。
ウラの世界のことから何でも知っている情報屋の古田新太、裏世界の便利屋の滝藤賢一


そして誰よりも強烈なキャラクターだったのが、ハッカー役の野間口徹浜野謙太のコンビ。
役名がサイモン&ガーファンクルで、お互いを「サイ君」「ガー君」と呼び合っていて、かなり笑える。
そして、衝撃的なこのビジュアル。
サイモン&ガーファンクルをリスペクトしているのか、自分達を偶像化している。
ドラマの中でも毎回ちょっとしか出てこず、セリフも少ししかないのだが、強烈なインパクトがあった。この2人を主役にしたスピンオフやらないかな。


最終回の犯人役は、大森南朋
何の罪悪感も無しに誘拐殺人を楽しみながら犯して完全犯罪を試みる役で、こういう役がとても似合う。このやさぐれ感、いいなぁ。

犯人は判っているものの、証拠を集められず、完全犯罪を果たした大森に対して、遂に一線(border)を越えてしまう小栗の最終回のラストシーンも秀逸だった。


テレ朝のドラマってこれまであまり観た事がなかったけど、見方が変わった。
「相棒」に次ぐテレ朝発の人気ドラマとして、続編もしくは映画化されることを予想します。