高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 全仏オープンテニス備忘録

5月25日から開幕していた全仏オープンテニスが6月8日に終幕。
四大大会のうち、唯一サーフェスがクレー(赤土)で、球足が遅く、サーブでもストロークでもエースがとりにくい、滑りやすく、フットワークが必要になるなど、持久戦になりやすい特徴がある為、毎年、波乱が多いのだが、今年も波乱続き。
1月の全豪オープンテニスで優勝した男女(スタニラス・パブリンカとリー・ナー)が1回戦で姿を消し、特に女子でセレナ・ウィリアムズなどシード上位勢が序盤でいなくなった。
日本期待の錦織圭も1回戦敗退。これは明らかに怪我による調整不足。
せっかく前哨戦のクレーコートの2大会で良い成績を残し、ATPランキング10位になり、日本人で初めてトップ10入りして期待されていたのに、いざ本番で結果が出せなければ意味がない。
トップ選手は、技術面の他、2週間、長時間に及ぶ試合を戦いきる強靭なフィジカルを兼ね備えているので、技術がある錦織は怪我をしない身体作りが喫緊の課題のような気がする。
男子のベスト4はこの顔ぶれ。

お馴染みの3人はいるものの、男子のビッグ4の一角で大好きな選手であるロジャー・フェデラーがいない。
4回戦でこの大会の台風の目であった、ラトビアのグルビスにアップセットの憂き目に遭い、姿を消してしまった。
世代交代が叫ばれているが、まだまだフェデラーの復活があることを願う!


そんな大躍進のグルビスを準決勝で破ったのは、絶好調のノバク・ジョコヴィッチ
4回戦では、地元フランスのツォンガを一蹴して格の違いを見せつけた。
5セットマッチなのに、試合時間が1時間30分以内って凄過ぎる。


勝戦は、予想通りのこの2人。
この大会、5連覇を狙うラファエル・ナダルとジョコヴィッチ。

ジョコヴィッチは第1セットを取って「もしや!」と思わせたものの、やっぱりナダルがそれを許さず、今年も優勝して何と5連覇達成!
何と彼は2005年〜2008年にも4連覇しており、2009年に唯一4回戦で負けてしまったたのみで、2010年以降は5連覇。つまり、本大会10回中、9回は優勝しているワケだ。凄すぎる成績。今後、誰にも破られないであろう。


4大大会で唯一優勝できていない本大会で今年も優勝を逃し、生涯グランドスラム(4大大会で優勝)を果たせず、落ち込むジョコヴィッチ。また来年。


女子は、マリア・シャラポアが2年振りの優勝。


パリのエッフェル塔シャラポワ。美しくて絵になるなぁ。
ただ、プレー中、打つ時の絶叫がどうも馴染めない・・・

最近は、今大会でもベスト4に進出して活躍中の「ポスト・シャラポワ」と呼ばれている、カナダのユージニー・ブシャールが好きだ。

さて、次は6月23日から開催されるウィンブルドンテニス。
サッカーのワールドカップ期間中なので、観戦が忙しくなりそうだ。
全仏オープンテニスが開催される会場のスタッド・ローラン・ギャロスには、こんな標識が。ウィンブルドンまで365km。

全仏オープンテニスでのオフショットの中で一番好きなシーン。
雨で中断中、ジョコヴィッチが傘を持って立っているボールボーイをベンチに呼んで、相合傘。

スポーツドリンクで乾杯。


将来、テニス選手を目指しているであろうボールボーイにとって、トップ選手と触れ合え、とても貴重な体験だったであろう。
ジョコヴィッチの人柄が窺える微笑ましいシーンだ。