高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 青春18きっぷで予讃線・下灘駅へ

思わぬ夏季休暇をもらえて時間ができたので、予定を早め地元に帰るとダラダラしてしまうことを恐れ、8月12日(火)と13日(水)は旅に出ようと急に思い立った。
思い立ったが吉日。
春季・夏季・冬季に発売される、特急券の要らないJRの電車なら1日中乗り放題の青春18きっぷを購入。
8月12日(火)朝7時大阪駅発のJR東海道線の新快速で一気に約1時間で姫路まで行く。
その後、姫路から岡山まではJR山陽線になるのだが、快速がなくなり、各駅停車に乗らざるを得ない上に、乗客が多くて座れないため、一番退屈で苦痛な時間を1時間30分程過ごす。
ようやく岡山駅に着いた後は、瀬戸大橋線に乗って、瀬戸大橋を渡って四国上陸。
瀬戸大橋を渡っている時は、雄大な瀬戸大橋や美しい瀬戸内海を見たいので、あえて立って素晴らしい車窓からの景色を眺める。
そして、四国の玄関口である、香川県坂出駅に到着。
台風11号で順延して昨日8月11日(月)から開幕した高校野球の1日目第2試合で、敦賀気比高校に16-0で残念ながら大敗してしまった坂出商は、この駅の近くにあるそうだ。

さて、ここから楽しみにしていた予讃線で鈍行列車に揺られながらののんびり旅だ。
高知方面に行く土讃線との分かれ道である多度津、1995年の春のセンバツで「初出場・初優勝」という衝撃を全国に与えた観音寺中央高校がある観音寺、かつて別子銅山があって、声優の水樹奈々の出身地でもある新居浜、名水が有名で、駅に水飲み場があり、日本百名山のひとつで四国最高峰の石鎚山の最寄り駅である伊予西条を通り過ぎる。



その後は、ゆるキャラのばりぃさんで有名になった今治駅に到着。
ここは、2011年、2012年6月に参加したしまなみ海道100kmウルトラ遠足で、広島県福山市から尾道市まで走って、そこからしまなみ海道に入り、しまなみ海道の最後の橋である来島海峡大橋を渡ってやってきた、100kmのゴールがある土地として大変思い出深い。
ここの停車時間中に駅の改札で買ったここの名物、鯛めしの駅弁を購入。
せっかく愛媛県に来たので、是非、これを食べたかった。
松山に行ってもひとりでは郷土料理屋には入れそうにないので、これで我慢。
初めて知ったのだが、愛媛名物の鯛めしにも県内で2種類あるそうだ。
今治などがある東予、松山などがある中予は、窯に鯛丸ごと1匹を入れて米と一緒に炊いて、鯛をほぐしながら食べるのに対して、宇和島などがある南予では鯛の刺身をご飯の上にのせて食べるそうだ。
交通の便が大変不便な南予地方に行くことなんて、今後あるのだろうかと思うが、いつか南予地方の鯛めしも食べてみたいな。



そして、ようやく松山に到着。
大阪から約9時間の長旅だったが、全然長く感じなかった。
普段慌ただしい毎日を送っているので、休みくらいはこうやって時間をたっぷり使うのが旅の醍醐味だ。

松山駅のレトロな駅舎。2年振りで懐かしい。

松山駅から出ている路面電車に1枚400円の1Dayチケット(路面電車1日乗り放題)乗って、松山の中心街にある大街道商店街松山城坂の上の雲ミュージアムなどがある大街道の停留所で降りて、宿泊先のホテルに荷物を置く。



荷物を置いた後、一眼レフカメラを掛けて、再び松山駅へ。
時間があったので、歩いて向かう途中、松山城下の城山公園内を通る。

山の上にあるのが松山城だ。
松山には何回か来た事があるが、まだ行った事が無い。
今回も訪れる時間が無いし、この暑さでは登る気はしないので、またの機会に。
そして、ここ城山公園内は松山在住のランナーのランニングの聖地だそうだ。確かに走りやすそう。


松山駅から本数の少ない予讃線宇和島方面八幡浜行きの列車を待っている間に、松山駅の改札そばにある、松山名物のじゃこ天を購入。
素朴な味でおいしい!これを食べないと松山に来た気がしないってもんだ。


ついでに愛媛県といったら「みかん」ということで、みかんのゼリーも購入して、乗客が地元の高校生くらいしかいない16時52分発の2両編成のワンマン列車でのんびり下灘駅へ向かう。

伊予市駅を越えると、いよいよ車窓から瀬戸内海の伊予灘が見えてきた。


そして、上州上灘駅の次の駅である目的地の灘駅に18:02に到着!


ここは、青春18きっぷのポスターやドラマなどで何度か使われるような海に最も近い駅として有名で、鉄ちゃん(鉄道マニア)がいつか行きたいという憧れの駅だ。
自分も以下の2001年冬の青春18きっぷのポスターを見て以来、ずっと来てみたくて、2年前に初めて来て以来、今回で2回目。

これが有名なホーム。このホームのバックに伊予灘がある風景が有名だ。

ホームからは道路を挟んですぐに瀬戸内海。

無人駅なので、駅舎もこんなローカルな雰囲気。

到着してから30分が過ぎると、瀬戸内海の水平線の西の空が赤くなり始めた。19時前の日の入りまでもうすぐだ。
2年前に見た人生の中で一番綺麗で感動したあの夕陽をもう一度!・・・と期待してやって来たのだが、8月12日は天気が良かったものの、西の空に雲が多く、せっかくの夕陽が隠れてしまって、西の空が赤くなるだけだった。
2年前の素晴らしい夕陽の情景を知っているだけに、物足りない感が大きかったが、それでも瀬戸内海に広がる赤い空がとても美しかった。



19時を過ぎると、その赤さも徐々に消えていく。


帰りの松山行きの電車が来る19時30分過ぎにはこのとおり真っ暗。

あぁ、今日は本当に残念だった。
遠路はるばる松山くんだりまでやって来たものの、残念ながら今回は2年前の絶景は拝めなかった。
こればかりは自然のことなので、已む無し。
ちなみに2年前にここに来た時に見た絶景の写真は以下。
真ん丸の夕陽が徐々に水平線に沈んでいく姿、本当に素晴らしかった。もう一度見たかったなぁ。




傷心のままで松山に戻り、せっかくここまで来たので、定番の道後温泉に行って温泉につかり、長旅の疲れを癒した。


翌日8月13日は松山から大阪にまた約9時間かけて帰るだけで、急に思い立った自由気ままな1泊2日のプチ旅行は終了。
青春18切符は、通常、1枚5回分で¥11,850(つまり、1人1日¥2,370でJR乗り放題)で販売されているものの、金券ショップに行けばバラ売りしてくれる。
しかしながら、今回は急に思い立った旅行だった上に、お盆期間中でニーズがある為、自宅近くの金券ショップを回っても、2回分のバラ売りはされておらず、1枚(5回分)を購入せざるを得なかった。
岐阜に帰省する際に1回分使用するにしても、残り2回分が残っている。
帰阪後、誤って青春18きっぷをズボンのポケットに入れたまま洗濯してしまい、切符がしわしわになってしまったので、金券ショップに売るワケにもいかない。
なので、使用期限の9月10日までに土日を使ってまた旅に出ることにしよう。
今度はどこがいいかな・・・