高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 全米オープンテニス、錦織、快進撃!

8月25日に開幕した全米オープンテニス、日本のエースである錦織圭の活躍が凄過ぎる。
怪我明けなので、活躍は難しいであろうという大半の予想を覆し、3回勝ってベスト16までは当たり前のように進出。
2週目に日本人選手が残っていることが当たり前になってきたのが凄い。
ベスト8を賭けたミロシュ・ラオニッチ戦。
同世代のライバルとして、今年のウィンブルドンではあっさり負けてしまったので、その雪辱戦だ。
試合はフルセットで4時間19分の最長試合に並ぶ時間を闘い、終了した時間は午前2時過ぎ。この時間まで闘っている2人も凄いが、それを見守っている観客達もあっぱれ。
ファイナルセットで疲れが見えてきたラオニッチは、200kmを超えるファーストサーブでしかポイントを取れなくなり、それが失敗してセカンドサーブになれば、疲れを見せない錦織に徐々にポイントを奪われて、錦織の勝利。


試合後のインタビューでも、絶好調で「勝てない相手はいないと思う」というビッグマウス

これまでもこのベスト8の壁が高く、今回も準々決勝の相手は、今年1月の全豪オープンテニスの覇者で世界ランキング4位のスタニラス・パブリンカ
明らかに各上の相手だがこちらもフルセットで4時間超えの名勝負。
2日連続でこのタフな試合を闘う事ができる体力は凄い。
錦織のこの圧巻のバックハンドボレー。パブリンカも思わず錦織を褒め讃える。


パブリンカはどこが悪かったというワケではないのに、それにも勝つ錦織。凄い、凄過ぎる。計り知れない。
決着がついた時間は9月4日の朝8時半。
会社に間に合うギリギリの時間で試合を決めてくれて、本当に有難い。1日働く前に元気をもらえた。



WOWOWのナビゲーターのフローラン・ダバディも大盛り上がり。

その夜、報道ステーションで修造さんもいつも以上に大盛り上がりで、アツいコメント。「修造チャレンジ」でのかつての教え子として誇り高いだろうな。



錦織の準決勝の相手は、やっぱり世界ランキング1位のノバク・ジョコヴィッチ
準々決勝では、ビッグ4の1人であるアンディ・マレーとの決勝戦みたいな好カードを制した。
第2セットまでは凄い打ち合いの名勝負だったのに、第3セット以降、急に疲れ切った表情で口を開けてプレーが散漫になるマレーのせいで、急につまらない試合に。
やる気がなくなったかの態度で、何かあったのかな。
マレーは試合中にイライラしたり、メンタル面がイマイチなところがある。
せっかくの好カードなのに、すこしがっかり。

その他の準々決勝も名勝負。
大好きなロジャー・フェデラーは、フランスのガエル・モンフィスの勢いに2セットを先取され、一時はダブルのマッチポイントまで取られる。

「ここまでか」と自分も思ったのだが、その窮地を凌いで、3セット連取での勝利。
試合中から調子が良い時は感情爆発であったものの、フェデラーの粘りに最後は尻すぼみのモンフィスに対して、2セットダウンでも諦めず、終始冷静沈着で自分のプレーを最後まで続けるフェデラー
決着した瞬間、「Yes!」と咆哮し、初めて感情を爆発させるフェデラー
感情を出すのは勝利が決定してからでいい。




このレベルになってくると、技術面では大きな差はなくなるので、やはり最後に物を言うのは、最後まで疲れない強靭なフィジカルと、どんな状況下でも冷静でいられるメンタルだ。その2つがあってこそ、日頃の練習で培ってきたパフォーマンスを出すことができる。
そのスポーツの真理を見事に体現したフェデラー、さすがだ。
これまでの錦織の闘い振りを見ても、フィジカルとメンタルが充実していることが伺える。
楽しみな準決勝は、7日午前1時(土曜日深夜)から。
テニスは、試合時間が長い上に終了時間が読めない事もあって、準決勝の中継は民放でやらないらしく、WOWOWに加入しておいて良かったと心底思った。
これまでテニスを観てきたいちファンとして、この大舞台でジョコヴィッチに勝つのは相当に難しいだろうが、好勝負を期待!
WOWOWお馴染みのベスト4の顔ぶれ。
ここに日本人の写真が出る日が来るとは凄いことだ。

4人のコーチ陣も凄い顔ぶれで、みんな往年の名プレイヤーだ。
準決勝は、彼らの代理戦争の様相も呈してきた。