ツール・ド・大阪:大阪の有名スポットを地下鉄で移動して走る
9月23日の秋分の日、今日はランニングを趣味とする会社の同期及び後輩と共に、ツール・ド・大阪というイベントに参加。
ランニングは本来、個人で挑む競技だが、今回のこのイベントは仲間達と大阪の有名スポットを走って楽しむマラソンではなく、イベントだ。
地下鉄で移動して7つのスポットを巡って走り、このチケットをボランティアに渡す。
大阪市交通局がスポンサーのため、地下鉄1日乗り放題付きカードを渡される。
自分としては、各スポットを走って移動しても良いのだが、さすがにそれは大掛りになるので、無茶だ。
このイベントに参加するために、大阪城公園内にある大阪城音楽堂に約1,000名のランナーが集結。
このイベントは順位を競うものではないので、チームごとにウェーブスタート(時間差スタート)。
スターターは、こっちの読売テレビの「すまたん」「大阪ほんわかテレビ」などでレポーターとして活躍されている、武田訓佳(くにか)さん。地下鉄職員の格好をしていてとてもかわいい。
同期と後輩の3人チームである我々の順番が来て、スタート。
まずは、お馴染みの大阪城公園をみんなでゆっくり1周。
しかし、今日は雲ひとつ無い秋晴れで、天気が良過ぎ。
今日は、陽が高くなるにつれて、相当暑くなりそうだ。
大阪城公園を1周した後は、最寄りの森ノ宮駅から長堀鶴見緑地線に乗って、2つめのスポットである鶴見緑地公園へ。
長堀鶴見緑地線は、他の地下鉄と比べて車両が狭い上に、汗だくのたくさんのランナーが乗り込む事もあって、車両は蒸して不快感MAX。
一般の乗客は、ランニングスタイルのランナーが大量に押し寄せて、何事だろうと思ったことだろう。異様な光景だった。
鶴見緑地駅から公園内を1周。
過去に3回ほど、自宅近くで自転車を市に撤去されてしまった際に、この鶴見緑地の近くにある自転車保管所にピックアップをしに走ってやって来て、この鶴見緑地に立ち寄った事がある。
が、過去に自分が走った事があるコースは一部だったようで、こんなオランダの風車を思い出させるような場所があるなんて知らなかった。
今回はゆっくり立ち寄れなかったが、また別の機会に来てみたいな。
鶴見緑地の象徴とも言われる「いのちの塔」の前を通って、1周終わり。
ここで江崎グリコのCCDドリンクがランナーに振舞われた。
暑くて喉がカラカラだったので、ちょうど良かった。
続いて、鶴見緑地線の大阪ビジネスパーク(OBP)駅で下車して、3箇所のスポットを走る。
OBPの一角に建っているクリスタルタワーを間近で臨む。
全面ガラス張りでいつ見ても美しい。
雲が無い青空にクリスタルタワーが映える。
こうして写真で見ると、改めてその美しい姿を再認識。
スタート地点であった大阪城公園内を一部走り、淀川の支流である大川沿いを走る。
向こうに見えるのは、天満橋の町並みだ。
大阪天満宮につながる天神橋まで走って、橋の真ん中にある螺旋階段から大川の真ん中にある中之島公園に降りる。
中之島公園内もとても綺麗に芝生が整備されていて、家族連れで賑わっていた。
久し振りに来たけど、こんなに綺麗だったっけ、と少し驚く。
中之島公園内を走って難波橋に着いたところで、3箇所目のスポットは終了。
会社の最寄り駅でもある北浜駅から堺筋線に乗って、恵比寿町駅へ。
恵比寿町駅を出ると、目の前にあるのは通天閣だ。
観光客などで賑わう新世界の中を歩き、通天閣の真下を通って、スパワールドの前で新世界にたくさんある串カツの店で、串カツが食べられるチケットをもらう。
ランニング中に串カツを食べることができるのが、このイベントの緩いところ。面白い企画だ。
ランニングで何度も近くには来ているので、通天閣自体は珍しくも何とも無いのだが、朝ばかりだったので、こんなに活気がある新世界は初めて。やっぱり凄い。
とにかくたくさんある串カツ屋の中から、3人で悩んだ結果、朝日屋を選択。
お馴染みの2度付け禁止の串カツ用の味が薄めのソースに、意外と美味しくてつい何枚も食べてしまうキャベツ。
ここまで暑い中を走ってきたので、本当ならビールを!・・・というところだが、まだあと3箇所のスポットが残っているので、ここはノンアルコールビールを3人で注文。
走った後の炭酸は喉に染みて、本当に美味しい。
身体中の渇いた細胞に水分が行き渡る心地がして、走った後の水分の一気飲みは本当に最高だ。
この気持ち良さが病みつきになって、ランニングを続けている理由のひとつだ。
チケットのおかげで、串カツをひと通り食べられた。
特に自分は、ランニング中に固形物を食べたり、炭酸飲料を飲むのは厳禁なのだが、今回はゆっくりペースだし、マラソンというよりイベントなので、後先は考えずに9本の串カツを食べ、とても美味しかった。
腹ごしらえをした後は、動物園駅前から御堂筋線に乗って長居駅へ行き、大阪のランナーの聖地のひとつである、長居公園へ。
ここも何回も来た事があるお馴染みの場所で、長居公園内のコースを大きなヤンマースタジアム長居を傍目に1周。
その次は、御堂筋線で天王寺駅まで行き、このイベントのメインである、あべのハルカス!
2014年3月に全面開業され、地上60階建て、高さ300mで日本で最も高い超高層ビルとして、大阪の観光スポットのひとつに新たになったあべのハルカスだが、できたばかりの頃に行ってみたものの、凄い人でウンザリして、展望台に行く気にはなれなかったのだが、今回、このイベントに参加する事で展望台に登る事ができると知って、かなり楽しみにしていた。
が、60階の展望台に行くまでには、1階から16階の庭園まで、非常用階段を登って行く。
非常用階段なので、景色が見えるわけではなく、室内の変わり映えのない殺風景な階段をひたすら昇る。
さすが、ランニングイベントなので、ただエレベーターで昇るなんて楽な事はしない。望むところだ。
16階の庭園に到着したところで、ボランティアスタッフから60階展望台行きのチケットを戴く。
展望台行きのエレベーターには、観光客による長蛇の列が出来ていたが、我々は特別待遇で最前列へ。凄い優越感。これだけでもこのイベントに参加して良かったと思った。
16階から60階まで一気にエレベーターで昇る。
その所要時間は、なんとたったの45秒!
三菱電機のエレベーターらしいが、日本のエレベーター技術、ここに極まれり!
本当にあっという間に60階に着いてしまって、本当に驚いた。
60階に到着した展望台は、四方八方素晴らしい景色!
これが地上300mからの絶景だ。秋晴れの最高のコンディションに恵まれ、最高の景色。
まずは、北方面。
真下には、天王寺公園と天王寺動物園、さっき行った通天閣が見える。
神戸方面を眺めると、手前には難波の高層ビル群、奥には梅田の高層ビル群が見える。
京都方面を眺めると、真ん中を谷町筋が走り、その横に四天王寺が見える。
続いて西方面。
大阪湾岸の地域が見えて、真ん中に立つ高層ビルは、大阪湾の埋立地であるコスモスクエア地区に立つ、高さ256mのコスモタワーだ。
日本1位の高さがこのあべのハルカスで、2位が横浜ランドマークタワー(296.3m)、3位が関西空港の近くの大阪府泉佐野市に建つりんくうゲートタワービル(256.1m)に次ぐ日本第4位の高層ビルだそうだ。
あのビルの下辺りが、出場予定の10月26日開催の大阪マラソンのゴール地点だ。
来月、あの下まで走ってゴールします!
南方面。
奥の方はガスっているが、真ん中左寄りにさっきまでいた長居公園内のヤンマースタジアム長居が見える。
そして、東方面。
奥にそびえるのは、大阪府と奈良県の県境である生駒山が見える。
せっかくここに来たので、男3人で素晴らしい景色を背に記念写真。
ここは、何時間いても飽きない景色が広がる素晴らしい場所だった。
ランニングで大阪の各地に行っているので、「あの時立ち寄ったあの場所があれだな」という楽しみもあって、とても楽しかった。
それに、夜に来たら、夜景も相当に綺麗であろう事が容易に予想できた。
その上、展望台には腰掛けてゆっくりできるスペースもあって、カップルで来たら、綺麗な夜景を眺めながら2人きりで落ち着いて話す事ができそうだ。
これは良いデートスポットを見つられて、良い下見ができた。下見だけで終わらなければよいが・・・
あべのハルカスからの展望を十分に堪能した後は、エレベーターで降りて、谷町線で都島駅へ移動。
7箇所目の最後のスポットである大川沿いを走って、再び大阪城公園に戻ってきた。
大阪城公園内を半周して、大阪城公園内の大阪城音楽堂に戻って、無事ゴール!
結局、7箇所を走っての合計は約18kmなのに、朝9時30分にスタートして、ゴールが16時30分でほぼ丸一日かかってしまった。
終始ゆっくりペースで走って、新世界で串カツをゆっくり食べ、あべのハルカスの展望台でゆっくり滞在していたので、当たり前だ。
でも、有志と共に大阪の有名スポットを巡って走るというレア体験ができて、楽しい1日だった。
県外の人であれば、観光ランニングとしても良いし、途中、地下鉄に乗るというインターバルがあるので、ランニング初心者も参加しやすくて素晴らしいイベントだった。それ故に、多くの仲間で参加しやすく、なお面白くなる。
自分は、何よりもこれまでなかなか行く機会が無かったあべのハルカスの展望台に行けた事が本当に嬉しかった。
走る距離としては物足りなく、ランニングの練習にはあまりならないかもしれないが、たまにはこういうのも良いなぁ。
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