高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 ちばアクアラインマラソン:東京湾アクアラインを走って完走!

10月19日日曜日、ちばアクアラインマラソン当日。
遅めの10時スタートなのだが、宿泊したホテルが君津の山奥だったので、朝7時にタクシーに来てもらって、4,000円を支払い、君津駅に向かい、JR内房線木更津駅に行って、そこからスタート会場の君津市役所へ。
駅から君津市役所へは徒歩約20分、そこからスタート地点の潮浜公園まで更に約15分と、ちょっと不便で遠過ぎ。
フルマラソン13,000名、ハーフマラソン4,000名も参加する大会なので、仕方ない。
ウォーキングが出来て、ちょうど良いアップにはなった。
これを見越して早めに来ていた事もあり、スタートまで1時間以上もスタートブロックでストレッチをしながら待ちぼうけだった。
待っている間、ブラブラとアップがてら、東京湾を見に行った。
彼方には東京湾アクアラインが見える。
今日、あそこを走る事が出来ると思うと、興奮が止まらない!

10時になってようやくスタート。
ただ、フルとハーフ同時スタートの為、自分のブロックFはスタートの号砲の10分後にようやくスタートゲートに辿り着く事が出来た。


スタート直後に、「チーバくん」を発見!
浦安市を示す舌を出してかわいいヤツだ。
千葉県で開催された国体(国民体育大会)のマスコットとして登場し、国体終了後も千葉県民の要望でそのまま残って、千葉県のマスコットとなったそうだ。
(我が地元の岐阜の「ミナモ」と同じ!)
千葉県民から愛されている理由がよく分かる。

フルとハーフ同時スタートの上にコースが狭いので、ランナーの大渋滞が起こって、必然的にペースはゆっくりになるのだが、それが気にならない程、沿道の応援がもの凄かった!
地元の鳴り物による盛大な応援だけではなく、幼稚園、小・中・高の学生達が沿道に並んで、元気に騒ぎながらランナー達とハイタッチの嵐。
それが最初だけかと思ったら、ゴールまでほぼずっとだった。
これまで数多くのマラソンに出場してきたが、沿道の応援は他大会とは明らかに異なる盛大さにびっくり。
昨年12月に参加した宮崎県の青島太平洋マラソンは、高校生主体のボランティアで、応援も凄かった印象があったが、こっちはこっちですごい。
どうやらこの日は、幼稚園、小・中・高が特別登校日にされていたようだ。
千葉県民のおもてなしが素晴らしかった。そして、感動した。


終始続く沿道からの盛大な応援に囲まれながら7kmを過ぎると、昨日もレンタカーで来た見覚えのある東京湾アクアライン連絡道が見えてきた。
ここを左に曲がれば、いよいよ東京湾アクアラインだ!

今日は快晴でかなりの暑さの上に、東京湾アクアライン上は日陰が全く無く、海ほたるPAに至るまで給水できないと聞いていたので、東京湾アクアラインに入る直前のエイドステーションで十分に水分補給。

自動車専用の電光掲示板も、今日だけは「もうすぐアクアライン」と表示され、我々ランナーを煽る煽る。テンションが上がってきた!

東京湾アクアラインには一般の方は入られないので、盛大な応援ともしばしのお別れ。

この坂を登れば・・・。

昨日、ETCカードを持っていなかったために、ETC料金は800円なのに、一般料金の3,090円を払ってしまった料金所が見えてきた。
本来、自動車が通る料金所をランナーの大群が通過する。異様な光景だ。
しかし、この日だけ電光掲示板に「ようこうそ ちばへ ちばを走ろう アクアラインの風にのって」と表示され、ランナーのために粋な計らいをしてくれると感心。


いよいよ東京湾アクアラインにやって来た!
自動車専用道路を走れるなんて!
そして、この素晴らしい東京湾の景色!!
気持ちが良過ぎて最高のランニングだ。
こんな非日常を体感できるなんて幸せだ。
テンションが上がってペースを維持するのが大変だった。


復路には、トップランナーが走り去っていく。

折り返し地点の海ほたるPAまであと2km。

東京湾アクアライン上で10km通過。
この暑い日に日陰がなく、風をもろに受けて、ボランティアの方々も大変だ。本当にご苦労様です。

そして、東京湾アクアラインの登り坂が見えてきた。
森田健作知事がこの坂を登っている事を「天に昇るように駆け上がる」とおっしゃっていたのがこの坂だ。確かにその通りだ。
でも、実際に登ってみると、大した事はなかった。全然大丈夫。

坂を登って海ほたるPAが近づいてくると、復路側のランナーの数も多くなって、東京湾アクアラインがランナーで埋め尽くされる、この圧巻の光景。
自分と同じように、中央分離帯で立ち止まって写真を撮影しているランナーがたくさんいた。
そりゃこのレアな光景を見れば、走りを止めたくなるわ。


昨日、自動車でやって来た海ほたるPAにようやく到着。
自分の足で走ってここまでやって来た事が、とても感慨深い。
また、同じ東京湾アクアラインを走って木更津に戻らなくてはいけないので、十分に水分補給。

ここまで来た我々を歓迎するために、海ほたるのマスコット「海ほたるちゃん」に、ここにも「チーバくん」を発見!
やっぱり「チーバくん」の方がランナーには人気みたいだ。


復路は、同じ坂を走って昇り、坂を下る。
房総半島にずっとつながる東京湾アクアラインの光景が素晴らしい。
そこを走っている自分、とても幸せだ。


東京湾アクアラインの下では、水上バイクを楽しまれている方々が我々に手を振って応援してくれていた。
自分達も走りながら手を振り返す。

こうして楽しかった東京湾アクアラインもそろそろ終わり。ちょっと名残惜しい。
これでこの大会のハイライトが早くも終わってしまった。
後半は、袖ケ浦市木更津市の何の変哲もない街中を走るのみだ。


東京湾アクアラインを走り終え、中間地点に到着。
あかん、スタートラインを過ぎるまで10分かかったにせよ、序盤からゆっくりペースで走ったのと、東京湾アクアラインを走るのが楽し過ぎて、途中止まって写真をたくさん撮ったりしていた事もあって、かなり時間をロスしてしまった。
しかもこの暑さなので、今回はタイムは諦めて、後半はマラソンを楽しむことに切り替えだ。

中間地点の木更津アウトレットモールを過ぎたところで、今年2月の京都マラソンでご一緒させて頂き、2年前の第1回大会に出場された経験から直前に貴重なアドバイスをして頂けたナガイさんがこんな自分を応援しに来てくれていた。
アウトレットモールに寄りがてら来て頂ける事は聞いていたものの、ここまで応援をしてくれるとは。すごい嬉しかった。貴重なお休みにも関わらず、応援に来て下さって、本当に感謝。
驚いてしまって、無愛想な態度で応えてしまい、すぐに先を急いでしまったのが大変申し訳なかった。
差し入れして頂いたスポーツドリンク。
この大会は全てのエイドでアミノバリューがランナーに振舞われていたのだが、スポーツドリンクを一気に飲み干したくなるような陽気だったので、大変有難かった。


この大会のハイライトである東京湾アクアラインのコースが終わってしまった後半はただの街中のコースなので、「見所は無いなぁ」と思っていたが、そんなことはない。
スタート直後から続く沿道の応援が相変わらず凄くて、全く飽きさせず、我々に笑顔を与えてくれ、疲れを忘れさせてくれた。
何度も言うが、千葉県民の盛大な応援と歓迎ぶりは、本当に凄い!
袖ケ浦市内を走って、30km地点に到達。
「30kmからがマラソンだ!」のプラカードを持った人が。
然り!フルマラソンは、21kmではなく、30kmが中間地点であり、30km以降が大変であり、醍醐味でもある。
残り12kmをどう走るかが勝負の分かれ目だ。
自分もその日の30km地点における自分の調子から、残り12kmの戦い方を決めている。
よく分かっているなぁ、この人。
自分が走るワケではないのに、こうやって休みの貴重な時間を使って、我々ランナーのために元気に応援してくれる人って、本当にすごいと思う。自分には到底真似できない。


ただこのちばアクアラインマラソン、後半にアップダウンが続く。
まずは、ほたる野地区のこの坂。
何とか走って登る事はできるものの、大変だった。

坂を登りきると、噂に聞いて楽しみにしていた、千葉県の特産品エイド。
千葉県で採れた野菜などを中心に、たくさんの特産品がランナー達に振舞われた。
自分はランニング中に固形物をあまり食べられないので見るだけだったが、前日にナガイさんに聞いていた人参ジュースだけは飲んでみようと思い、ご馳走になった。確かにうまい!




続いて、冷凍ブルーベリー。冷たくておいしかった。
この暑さで疲労困憊の我々にはこの気配りが大変有難かった。



高校野球で有名な木更津総合高等学校の生徒さん達も、日曜日なのに盛大に応援。

千葉特産品のエイドが終わったと思ったら、また登り坂だ。
しかもひとつ目の坂を登りきったと思ってフラットに戻ったと安心したら、また登り坂という2段構成。
これは終盤に来て、精神的にキツイ!ここで本当の走力が試される!!

歩きたくなる衝動を堪えて、何とか走って登り切り、一気に下り坂を下る。

ただ、元気が良かったのはここまで。
残り5kmになって体力が無くなり、一気にペースダウン。
ゴールが近づいて更に沿道の応援が凄くなる。あと少し。


ゴール間際、対岸にゴールゲートが見えてきた。


そして、ちばアクアラインマラソンも無事ゴール!

タイムは、スタートラインを切るまでに10分かかっていたので、4時間30分くらいか。
ここ最近のタイムの中でもワーストのタイムだ。
前半ペースが遅過ぎたのと、この暑さとアップダウンの多いコースで体力を奪われ、全然ペースが上がらなかったのが原因だ。
ただこの程度の暑さやアップダウンに適応できないのは、明らかに自分の至らなさが原因だ。
あれくらいのコースとコンディションでヒーヒー言っているようじゃ、まだまだだなぁと実感。
ただ、念願の東京湾アクアラインを走る事ができて、とても楽しかった。
そして何よりも千葉県民の沿道の応援が素晴らしかった。
これまで数多くの大会に出場してきた自分を驚かせる程、類を見ない盛大な応援を受けたおかげで最後まで走る事ができた。
最後は力尽きて、それに笑顔で応える余裕が無くなってしまって残念だった。
千葉県民のこのおもてなしをまた受けられるのであれば、また出場してみたいなぁと思う事ができる素晴らしい大会だった。
そして、楽し過ぎて思い出に残る42.195kmだった。


完走賞は、完走メダルではなく、完走札。
RUNNETの大会レポを見ると、ゴール直後に完走証が発行されないためにすぐに自分の正確なタイムが分からない、エイドステーションの給食がバナナと塩飴だけ、エントリー代として高めの¥11.000を支払っているのに、参加賞のフェイスタオルと木製の完走札だけではショぼいなど、ランナーから不満が挙がっていたが、東京湾アクアラインを貸し切って走る事が出来た事を考えれば安いものだ。自分には全然不満はなかった。できれば、完走賞はチーバくんの形をしたメダルにして欲しかったが・・・。
帰りにゴール会場で、千葉県のお土産を購入。
千葉県と言ったら、落花生が有名だ。
「ゆで落花生」を自分用と共に、実家の両親の分も購入して発送しておいた。

帰りは木更津駅からバスで東京駅に向かったものの、交通規制が解除したばかりの東京湾アクララインは大渋滞。
倍の時間をかけて東京駅に到着した後は、出張で貯めたグリーンポイントを使って、のぞみのグリーン車でリッチにくつろぎながら帰阪。

千葉県のフルマラソンを完走して、これで29県目の達成。
翌日の月曜日から仕事でげんなりなのだが、次は1週間後の10月26日を楽しみに束の間の休息をしよう。
次は、3週連続のフルマラソン挑戦の2大会目、大阪マラソンだ!

ちばアクアラインマラソン終了後に、ランナー達への御礼を示す為に公開された大会関係者達が踊るAKB48の「心のプラカード」。
千葉県民の温かさが知れる素晴らしい動画だ。