高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 下関海響マラソン:3週連続フルマラソン、無事完走!

11月2日日曜日、下関海響マラソン当日。
下関駅前の宿泊ホテルから程近くのスタート&ゴール地点である海峡ゆめ広場へ歩いていき、スタンバイ。すごい便利だった。
広場ではたくさんのランナーが集結。
NHKのランニング番組のランスマのクテレビクルーを発見。
今日は、スマイルランナーの高樹リサさんが我々と一緒にフルマラソンを走るそうだ。
以前テレビで観て以来、好きになった彼女の笑顔をもっと間近で見たかったけど、荷物を預けたりと時間がなかったので、これが限界。
12月6日と12日の18時からNHK BS1で放送されるランスマにて、本大会の模様と高樹リサさんの奮闘が放送されるそうだ。放送が楽しみだ。


スタート台には、ゲストランナーの千葉真子さん、元・巨人で下関出身の宮本和知さん、そして猫ひろしが我々ランナー達のテンションを盛り上げてくれた。



朝8時30分、いよいよスタート。
今日は、今にも雨が降り出しそうなどんよりとした曇空で、とても涼しい。
昨日は終始雨だったので、少しは回復してくれて良かった。
ここのところ、ちばアクアラインマラソン大阪マラソンは快晴過ぎて暑かったので、これくらいの天気と涼しさは願ったり。
今年2月にサブフォーを達成した下関の対岸の小倉で開催された北九州マラソンとコンディションが似ているので、確かに気候はベストコンディションなのだが、昨日のコース下見では後半にアップダウンが続いていたし、ここまでの2週連続のフルマラソンで少なからず疲れが溜まっているこの身体では、自己ベストを狙うのは厳しいだろうとはなからタイムを狙おうとは思わなかった。

下関市街の海峡ゆめ広場をスタートして、まずは関門大橋を目指して、海岸沿いを走る。
昨日も見た雄大関門大橋が見えてきた。

昨日は見られなかった関門大橋の真下を道路のど真ん中から堂々と眺める。
1年で今日しか見られない、この大会参加ランナーだけの特権だ。

下関市から長府市につながる太平洋側(周防灘)沿いの道路を走って、約8km地点にある独立行政法人国立病院機構関門医療センターの前で折り返し。
「仕事では、国立病院機構様にはいつもお世話になっております!」と、心の中で一礼。


折り返して10kmを過ぎると、再び関門大橋が見えてきた。

関門大橋を再びくぐって、下関市に戻って、昨日行った海響館の裏辺りにある海沿いの空き地を往復。奥に関門大橋が見える。明らかに距離稼ぎのコースだな。

そして、前方に海峡ゆめタワーが見え、スタート&ゴール地点の海峡ゆめ広場に戻ってきた。
ここからは、日本海側沿いを走って戻ってくるアップダウンの多いコースである事は昨日の下見で把握している。ここからがこの大会の大変な部分のハズだ。
ここら辺で、一時的に雨が降り出したが、雨なんて暑過ぎるよりはマシ。むしろ気持ち良いくらいだった。

下関駅近くのコース沿いは、本籍地が山口県で、自身の選挙区が山口4区である安倍晋三内閣総理大臣の選挙事務所があった。意外とこじんまり。

そして、走っていると、現・山口県知事の御方を抜いた。
県知事でフルマラソン挑戦ってすごいなぁと感心。
こういうイベントに県知事が公務に忙しい中に参加してくれると、下関市民から親しみが持たれるんだろうなぁ。

下関市から橋で結ばれている離れ島の彦島にコースは一部入る。
彦島といえば、ロンドンブーツの田村淳の出身地だで有名だ。
彦島にあるこのトンネルをくぐると、

彦島と本土を結ぶ彦島大橋が見えてくる。
ただ、彦島大橋に向かうまでが長い登り坂。
登り坂の途中で中間地点に到着。

登り坂の中盤にあるナイスビューパークのエイドステーションでは、濡れて冷えたふきんをランナー達に渡してくれる。
今日は涼しいので、暑い時ほどではなかったが、顔の汗を拭く事が出来て、すっきりして良い気分転換になった。こういったエイドは珍しく、とても有難い。

さて、彦島大橋だ。

曇でどんよりとしているために、絶景とは言い難いが、日本海には六連(むつれ)島という、船用の燃料タンク施設が並んだ島が見えた。

彼方には、目下目指している30kmの折り返し地点である人工島の長州出島が見えた。
まだまだ遠いなぁ。

彦島大橋からはアップダウンの連続且つ吹きっさらしの浜風が凄かったものの、何とか堪えながら、折り返し地点の長州出島につながる橋に近づいてきた。

長州出島は、かつて埋め立てられて造られたものの、今は有効活用されていない人工島との事で、島につながる橋は普段は開放されていない。
でも、今日は門が開かれて、長州出島まで走って行く事ができる。
普段走られない道路を走る事ができる。マラソンの醍醐味のひとつだ。

いよいよ長州出島につながる橋の上を走る。
山口県には、日本海側の萩市に行くまでの間にある角島につながる角島大橋が全国的に有名だが、その橋に似ていた。
自分もかつて下関の大学に通っていた高校時代の友人に角島大橋に連れていってもらった事があるのを思い出した。懐かしいな。


長州出島に着くと、すぐに29km地点で折り返し地点。
よし、あとはスタート地点に戻るだけ!

本土に戻るための橋の上で30km地点。
タイムは、30kmでほぼ3時間。何て分かりやすい。6km/分ペースという事だ。
ただ、このままでは、4時間以内なんて到底無理。
アップダウンの激しいコースを戻るのかと思うと、ちょっとげんなり。
残り12kmなので、徐々にペースを上げて走ったものの、アップダウンが激しくてなかなかそうはいかない。
4人の鬼達を発見。フルマラソンを4人で一緒に走るなんて、なんて楽しそうなんだ。

35km地点到達。3時間30分。相変わらずの6km/分ペース。
ここら辺りから彦島大橋に向かう長い登り坂で覚悟する。

彦島大橋の登り坂。長いこの登り坂を登りきれば、後は得意の下り坂のみ。我慢して走り続ける。

彦島大橋の登り坂を登りきり、37km手前。下り坂且つ残り5km、体力も十分あったので、ペースを上げて走る。


40km地点に到達。4時間経過。
下り坂でペースを上げたものの、登り坂でペースが落ちた分を補っただけで、結局、最後まで6km/分ペースをキープという事になってしまった。

残り1km。ゴール地点にある海峡ゆめタワーが眼前に見えてきた。あと少し。


42km地点。ゴール間近なので、沿道の応援もより盛大に。

スタート地点と全く同じ場所にあるゴールゲートが見えてきた。

そして、無事、ゴール!
タイムは、グロス(スタートの号砲からゴールゲートをくぐるまでのタイム)で4時間13分、ネット(スタートゲートをくぐってからゴールゲートをくぐるまでのタイム)で4時間11分だった。

結局、最後の最後まで6km/分をキープ。
2014年最後のフルマラソンも、サブフォーの再現は達成出来なかったが、已む無し。これが今の自分の現状だ。
それにしても、今年2月の北九州マラソンでよくサブフォーを達成できたなぁと改めてその頃の自分に感心。
あの時は2月且つ雨上がりで涼しかった上に、終始フラットの高速コースという好条件が整っていたために達成できたのであって、先日のちばアクアラインマラソン大阪マラソンのように気候が暑かったり、今回の下関海響マラソンのようにアップダウンが激しかったりすると、どうしても今回のようなタイムになってしまうようだ。
10月から4本のフルマラソンを完走して、この自己分析結果が導き出せて良かった。

下関海響マラソンは、エントリー代金が8,000円ながら、かなりコスパが高い。
記念Tシャツはもちろん、フィニッシャーズタオル、完走メダル、完走証(その場で発行)とマラソンでのフルセットをランナーにプレゼントしてくれて、大満足だった。
エントリー代が1万円を超えるのに、ランナーにはハンドタオルに、木製の完走札しかプレゼントされず、完走証のその場発行が無かった(後日、完走ハガキが送られてくるのみ)、ランナーサービスが不評だったちばアクアラインマラソンとは大違い(高いエントリー代は、他の大会では類を見ない沿道の素晴らしい応援と千葉県民のおもてなし、そして東京湾アクアライン貸し切り代に使われていると思えば、全く高いとは思わないが・・・)。
完走メダルは、イメージキャラクターである、ふぐの被り物を被ったカッケルンが放つハート型だ。

着替えをした後、今日も下関泊のために時間は十分にあるので、完走者達の喜びのシーンをゴールゲート周辺で見守る。
ランスマの高樹リサさんも、制限時間の6時間のちょっと前に無事ゴールしたようだ。
後半の往復コースですれ違った際、後半のアップダウンの激しさと風の強さにやられたのか、疲れきって歩いていたので、完走が大丈夫かと心配していたが、これで番組は成り立ちそうだ。12月の放送が楽しみだ。

完走者には、大会側からふぐ(ふく)汁が提供された。温かくて美味しかった。


そして、完走の余韻に浸りながらホテルに帰って、完走した安心感と達成感の気持ち良さに包まれてひと眠りした後、下関で一番有名な下関グランドホテルにタクシーで移動。
ホテルの座敷で、夕食として、JTBの下関海響マラソンツアーに参加していた5名のランナーの方々と今日のマラソンのお互いの健闘振りなどのマラソン談義をしながら、ふぐ尽くしのふぐ会席を食べて、楽しいひと時を過ごす事ができた。
完走後の達成感があるので、ふぐがより美味しかった。
ふぐ刺し、久し振りに食べられた。下関市民でも滅多に食べないそうで、本当に幸せだった。
そして、今日、同じ苦しみと達成感を味わう事ができた方々と良い出会いができた。

さて、山口県の下関海響マラソンを完走できた事で、47都道府県中、30県目の制覇だ!
節目になって嬉しいが、「3週連続のフルマラソン完走!」という常軌を逸した挑戦を無事成し遂げられた事が何よりも嬉しかった。
1週間空けばフルマラソンの疲れなんて完全に取れてしまう、自分の強靭な身体を認識する事ができた。
これはかなり嬉しいし、今後の自分への大きな自信になるな。