高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 火の山公園から関門海峡の絶景を望む

11月3日月曜日の3連休最終日。
昨日の下関海響マラソン完走後、本当ならその日のうちに帰阪してしまうのだが、月曜日も休みということで、下関で2泊する事にした。
下関3日目の朝、福岡の放送局のテレビが放送されていたので観ていると、11月最初の3連休に開催される事で全国的に有名な佐賀県バルーンフェスタの模様が流れていた。
噂では聞いていたが、初めてバルーンフェスタの模様をテレビで垣間見て、その異様な光景に見とれてしまった。

競技大会なので、世界中の熱気球パイロット達が集まってきて熱気球を飛ばし、その操縦手が風を読みながら操縦して、共通の目標点に向かって物を落とし、目標点からより近い場所に落としたチームが勝利する、というルールがあるとのこと。なるほど、初めてルールを知った。

すごい幻想的な光景だ。これはいつか行ってみたいイベントだなぁ。


さて、3連休最終日は、下関観光の日だ。
JTBの下関海響マラソンのエントリー権付きのプレミアムツアーのプランの最終日に観光プランが付いていたので、観光用のマイクロバスに乗って、バスガイドさんに案内してもらうことになった。
といっても、1万人の参加ランナーがいたのに、ツアーの参加は5人しかいない。
昨晩の完走パーティーではふぐが振舞われた事もあって、その5人が集ったのだが、そのうちお三方は、本日のツアーには参加せず。
ラソン完走で得られた感動に比べると、残念ながら観光の感動は見劣りするので、自分も観光には乗り気がなかったのだが、皆さんも同様のようだ。
自分は、早く帰阪しても連休最終日に大阪でする事はないので、下関観光をする事にした。観光ツアー客2人に、バスガイド1人、バス運転手1人という展開に少し笑えた。
まず最初に連れて行ってもらったのは、赤間神宮
昨日の下関海響マラソンの前半の関門大橋の近くのコース沿いに見えた、龍宮城を思わせるような赤い門がある建物だ。
源氏と平氏壇ノ浦の戦いで入水した安徳天皇(皇族の中で唯一、入水自殺した方)が祀られているそうだ。


その横には、黄色の建物が特徴の春帆楼(しゅんぱんろう)がある。
初代内閣総理大臣山口県出身の伊藤博文が愛した高級老舗ふぐ料理店で、伊藤博文のひと声で日本のふぐ料理が公許(国より許可された)第一号となった店だそうだ。
かなり高級そうだ。
調べてみると、なんと、あべのハルカスに春帆楼の支店があるとのこと。あら、近くで食べる事が出来たんだね。知らなかった・・・



ここ春帆楼は、日清戦争後の日清講和条約下関条約)の舞台にもなったそうで、その記念館が隣接されていた。この机で伊藤博文と中国の李鴻章が条約に調印したそうだ。

その後は、海沿いにある唐戸市場で、採れたばかりの海産物を見ながら、土産物散策。地元の家族連れがたくさんいて、すごい賑わいと活気だった。

海岸沿いからの関門海峡の眺めも今日で見納めだ。


その後、関門大橋の近くにある山の上にある火の山公園へバスで連れて行ってもらった。
3日目にしてようやく晴れてくれたおかげで、火の山公園から眺める関門海峡は、まさに絶景!
日本海側の周防灘の眺め。

そして、関門海峡だ。左手に門司・小倉、右手に下関。
あぁ、絶景かな、絶景かな。本当に晴れて良かった。


太平洋側の響灘の方には、昨日の後半の折り返し地点であった長州出島が見えた。

関門海峡の絶景を望めて大満足の中、昼食のために下関市を離れて長府市に連れて行ってもらった。昼食もふぐ尽くしだ!

長府市の観光スポットである功山寺を散策。
長州藩吉田松陰が講義した松下村塾で学んだ高杉晋作が、有名な奇兵隊を創設して討幕のために挙兵した場所だそうだ。高杉晋作銅像があった。



昔に戻ったかのような落ち着いた雰囲気の街並みを歩いて、乃木神社へ。

明治時代に活躍した軍人で、明治天皇崩御と共に殉死した、乃木希典(まれすけ)を祀っている神社だそうだ。傍らにいる奥様も共に自刃したそうだ。


これで束の間の下関観光も終わり。
それにしても、山口県出身者には、幕末から明治以降にかけての有名人が多い事に驚いた。
何といっても内閣総理大臣の輩出数がすごい。
初代の伊藤博文をはじめ計8人が歴任している。

伊藤博文(光市出身)、山縣有朋萩市出身)、桂太郎萩市出身)、寺内正毅山口市出身)、田中義一萩市出身)、岸信介佐藤栄作田布施町出身、兄弟で総理大臣!)、そして安倍晋三(本籍・長門市

すごい。これは、やはり明治維新の中心となった長州藩松下村塾があったためであろう。これを考えると、日本の近代政治は山口県人が引っぱってきたと言っても過言ではないように思える。
2015年のNHK大河ドラマ花燃ゆ」は、吉田松陰の妹が主人公なので、ここ山口県が舞台の一部になるハズだ。
来年、ドラマを観ていると、ここを思い出す事がありそうだ。楽しみだ。
そんな事を思いながら、帰阪して2泊3日の下関の旅は終了。
観光に出掛ける前は、「観光なんてマラソン完走の感動に比べたら・・・」なんて思っていたが、火の山公園からの最高の眺めを見られただけでも、有名人がたくさんいて歴史を垣間見られただけでも、観光して良かったと思えた。