高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 全仏オープンテニス回顧録

5月24日から始まった2015年のテニスのグランドスラム(4大大会)の第2戦の全仏オープンテニス
錦織選手の大活躍から、これまでCSでしか中継していなかったグランドスラム以外のテニスのツアー大会も地上波やBSで放送されるようになるなど、日本中のテニス熱が異常な中、錦織選手は相当なプレッシャーであっただろうに、日本中の期待通り、準々決勝まで進出!
中継をしたWOWOWテレビ東京はまさに錦織様々だ。
そして、当たり前のようにグランドスラムでベスト8に残る、つまり世界の8人に選ばれるようになったなんてスゴイ。
準々決勝の相手は、地元フランスのジョー・ウィルフライ・ツォンガ

地元の大声援に圧されてなのか、第1、2セットは自分のサービスゲーム(サーブのゲーム)をキープできず、あっさりツォンガが6-1、6-4で2セット先取。男子テニスにおいてサービスゲームをキープ出来ないのは致命的。
「これはダメだ・・・」と自分を含めた日本中の誰もが思っただろうに、錦織は諦めておらず、そこから第3、4セットを取って、イーブンに追いついた!

この時点で午前2時過ぎ。第2セットが終わったところで観るのを止めて寝ないで良かった!
この展開は眠られないので、午前3時過ぎまで観戦したものの、結局はツォンガに惜敗してしまった。
残念だったが、序盤の絶不調から諦めずに相当なメンタルとパワーで追いついたのはスゴイ。次のウィンブルドンでの活躍に期待!

そして、全仏オープンテニスのもうひとつの楽しみと言えば、2005年から2014年の10年間で9回優勝しており、負けたのは2009年の1回だけという驚異的な連勝記録を残していて、「クレーキング」とも言われているラファエル・ナダル
しかしながら、今年の彼はここまで絶不調で、連覇が危ぶまれていた。
ビッグ4の一角の彼がATPランキングを7位まで落としてしまったため、ドロー(トーナメント表)では、何度も優勝して無敵の強さを誇る、ATPランキング1位のノバク・ジョコヴィッチと同じブロックに入ってしまい、両者が順調に勝ち進んだことで、当初の予想通り、準々決勝で早くも2人の激突が観られることに。

ジョコヴィッチも、ここ10年間はナダルが君臨していたために、全仏オープンテニスで決勝までは進むものの、ナダルに破れて苦渋を飲んでいて一度も優勝した事が無く、テニスプレイヤーの偉大な功績・悲願のひとつとして知られている生涯グランドスラム(全豪、全仏、ウィンブルドン、全米の4大大会で優勝)をいまだに果たせていない。
そのため、10回目の優勝を狙うナダルだけではなく、ジョコヴィッチも「今年こそは!」という並々ならぬ闘志で臨んできたことで、この事実上の決勝戦とも言える闘いが楽しみにしていたものの、やはり第1セットは接戦だったものの、それ以降は絶好調のジョコヴィッチには敵わず、ナダルは全仏での2回目の敗戦。


ナダルは無念だろうなぁ。この無念そうな表情。早く復調して、また活躍して欲しいものだ。

そして、その絶好調のジョコヴィッチを決勝で降ろしたのが、スイスのスタニラス・バブリンカ
勝戦を観ていたが、神懸かった強さで、あのジョコヴィッチを圧倒。キレキレの片手バックハンドが冴え渡っていた。


あのジョコヴィッチがここまで圧倒されるとは・・・
今年も悲願の生涯グランドスラムならずでナダルと共にこちらも残念だ。
錦織選手にとって、ビッグ4に加えてバブリンカも相当に高い壁だが、昨年の全米オープンテニスでは、この2人を倒して決勝に進出しているので、6月28日から始まるウィンブルドンもまた楽しみだ。