高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 道東観光1:能取湖サンゴ草群落・JR釧網線の北浜駅

9月27日日曜日のオホーツク網走マラソンを完走して達成感と充実感に満たされて気持ち良く休んでいるのも束の間、ゲリラ豪雨に見舞われて感動が台無しになってしまい、ズブ濡れになって送迎バスで荷物を預けていた網走駅前のホテルに戻った。
そんな濡れ鼠の自分をホテルの方が憐れんでくれたのか、チェックアウトしているのに大浴場の使用を薦めてくれたおかげで、雨で冷え切った身体を回復する事ができた。
ホテルの方には本当に感謝。こういう臨機応変な宿泊者への粋な気配りがリピーターを生む事を心得ていると感心。自分も将来サービス業をする事があったら、自分がしてもらったら嬉しいと思うことを他人にもしてあげようと再認識。
本来であれば、この日中に帰阪して、明日からいつも通り出勤するのだが、今回、せっかく網走くんだりまでやって来たので、遅めの夏期休暇を2日間もらって、29日の火曜日まで道東(北海道の東部)を観光する事にした。
42.195kmを走った疲れはそれ程無く、雨に濡れた冷えはホテルの温かいシャワーで回復したので、前日と同じ店でレンタカーを借りて、早速、予定していた観光地へ向かった。
まずは、この日も一部走った能取湖(のとろこ)だ。
昨日行ったサロマ湖のキムネアップ岬のサンゴ草(アッケシソウの見頃はまだ先であったものの、能取湖のサンゴ草の群落地はもっと規模が広い上に見頃が近いとのことだったので、網走市から近いこともあって行ってみることにした。
能取湖沿いにあるサンゴ草群落地に到着すると、赤い!赤いサンゴ草がいっぱいだ!!




昨日、サロマ湖で見たサンゴ草とは比べ物にならない程、赤くなっており、その規模も広かった。
これが自分の見たかった風景だ。昨日のリベンジが果たせて、大満足。
ここのサンゴ草の群生地が日本一の規模という事だが、過去に一度ここのサンゴ草は全滅してしまったそうだが、地元の方々の努力でここまで復活したそうだ。旅行雑誌の写真を見ると、もっとびっしりサンゴ草が植生されている印象であったが、初めて見る自分としてはこれでも十分にすごい光景で感動した。

能取湖で素晴らしいサンゴ草を堪能した後は、この日の宿泊先である知床半島のウトロに向かって、一路、国道334号線を運転。
その途中、国道334号線と併走している釧路駅と網走駅を繋ぐJR釧網線北浜駅に寄ってみた。
勤めている会社の最寄が大阪市の北浜駅であり、出張の際などに路線検索で「北浜」と入力すると、必ず入力駅候補として「北浜(大阪)」と共に「北浜(北海道)」が並んで出てくるので、かねてより一度行ってみたい駅のひとつだった。
北海道の北浜駅は、ビジネス街のど真ん中にある大阪のそれとは全く異なり、古びれた味のある木造の駅舎でる無人駅。



鉄ちゃんの間では、オホーツク海の海岸まで20メートルの位置にある「オホーツク海に一番近い駅」として有名だ。
それもあって駅舎の隣には展望台がある。冬になると、この展望台から流氷がよく見えそうだ。
この日はどんよりとした曇空で、この後行く知床半島は雲に覆われ、知床連山が望めるはずが全く見えず。日本百名山斜里岳が右手に、羅臼岳が中央に見えるハズなのだが…
でも、暗いカンジの方がオホーツク海っぽい。



駅舎内は、ここに来たたくさんの観光客達の名刺でいっぱい。自分も名刺を置いてきた。

そして、無人駅になる前のかつての駅事務室を改装した喫茶店「停車場」で、カニ、ホタテ、エビ、イクラ、サケが入った贅沢なオホーツクラーメンで腹ごしらえ。

その後、斜里町を越えて、宿泊先があるウトロへ向かう。
向かっている途中、陽が沈み始めたのだが、その夕陽が美しくて思わず車を止めて見入ってしまった。
北海道の広大な平地に沈むサンセットは、本土のそれとは違う気がした。



日が沈んで真っ暗になった頃に、知床半島のウトロにある旅館に到着。
フルマラソンを走った疲れを温泉で癒し、旅館で毛ガニとエゾシカ肉などの豪勢な料理を食べて、宿の周辺には何も無く、真っ暗なので、早めの就寝。


ウトロと言えば、2005年に世界自然遺産に登録されてからちょうど10年の知床半島の観光の拠点になる地として有名な土地だ。
明日は、知床クルーズをして、少しだけ知床半島大自然を体感する。