また来たくなる店
10月3日土曜日、ジムでひと汗かいた後、本町の本町通り近く、休みのために閑散としているビジネス街の一角にある、カレーの店「辛来飯」でカレーを食べた。「かーらいす」と呼ぶらしい。
ここは唐揚げとソーセージが入ったインパクトあるこのカレーが有名で、くせになるこの味をたまに食べたくなるのだが、それ以上にインパクトがあるのが経営者のおばちゃんだ。
絵に描いたかのような阪神大好きの関西のおばちゃんで、この日も9月初めには首位にいたものの、今では広島と3位と4位を争っている不甲斐ない阪神に対して文句を言って我々を笑わせており、自分が食べていてルーがなくなりそうなのを見ると、「兄ちゃん、ルーのおかわり言うてや。」などと自然に親しみ深く話し掛けてくる。
そして、食べ終わる頃には、おばちゃんの太っ腹でアイスコーヒーとみかんを無料でくれた。
世知辛い昨今、こんな人情深くて店員が面白い店は珍しい。
土曜日のビジネス街で人気がないハズなのに、この店には客が次々と来店していた。
みんな、口コミでこの店の評判を聞いて、わざわざここまでやって来ているのだろう。
ここに来る客は、カレーを食べたいのはもちろん、如何にも大阪らしい明るいおばちゃんにも会いに来ているようだ。
飲食店において、食べ物がうまいのは当たり前。
ただ、それだけでは客には「満足」までしか与えらず、他店との差別化が図れないが故に大抵は一見さんに終わってしまう。
他店よりも1歩前に出るためには、その+αとして必要なもののひとつが店員のサービスだ。
サービスというものにはいろいろな形があり、この店で言えばあのおばちゃんのキャラクターがそれで、そういうものがあってこそ、他店との差別化が図れ、来た客に「満足」以上の「感動」を与える。
その結果、その客は「また来よう!」と思ってくれて、顧客(リピーター)になってくれる。
飲食店に限らず、客を相手にする職業の鉄則のひとつを、この店から再認識する事ができて、大変勉強になった。
自分の仕事を早く終わらせてしまいたい一心で、目先の客へのサービスを怠りがちなので、自分も見習わなくては。こういう小さいサービスの積み重ねが将来に成功につながるものだ。
- ジャンル:カレーライス
- 住所: 大阪市中央区安土町1-5-3 ループビル 2F
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- (写真提供:giants2002)