高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 ほしだ園地「星のブランコ」までランニング

11月29日日曜日。
11月23日の大田原マラソン完走後、全く走っていなかったので、土曜日は用事と忘年会で走られなかったものの、久し振りに日曜日の早朝ランニングを敢行。
今回は、かねてより行ってみたかった大阪府交野市のほしだ園地の「星のブランコ」へ走って行ってみる事にした。
そして、今回から早朝ランニングに出掛ける時のTシャツは、あまりにも大量で、家で収納できずに溢れていて部屋着になっているマラソン参加記念Tシャツを着て走る事にした。結局、この時期は上にウィンドブレーカーを着て走るので、誰にも見えないのだが。
今日は、今年の6月28日に完走したサロマ湖100kmウルトラマラソンの赤色の参加記念Tシャツ。
もっぱら水色のFinisher's Tシャツを他のマラソンで着て行ったりするので、初めてこっちを着た。カッコいいデザインでお気に入り。

まずは、東に走って、鶴見緑地公園へ。
ここには何度も来た事があるし、「いのちの塔」という巨大な目立つ塔があるだけあって、迷わず走って来る事ができたのだが、これより先は初めてなので、時々立ち止まって、事前にルートラボで作ったコースをスマホで確認しながら走る。


門真市のジャンクションにやって来た。ここから国道1号線沿いを走る。近くに水泳やアイススケートなどの会場となるなみはやドームが見えた。かつて自分もあそこのプールで泳いだことがあるのを思い出した。

大阪市から門真市に入り、国道1号線沿いを走り、国道163号線を右折したところで、四条畷(しじょうなわて)市に入った。

そして、いよいよ生駒山の清滝峠越えの坂道だ。
以前、四条畷神社まで走ってきたことがあり、その際にこの交差点までは来た事があったが、これを越えて行くのは初めて。

登り坂の途中、大阪電気通信大学四条畷学舎の案内があった。地元の親友の母校であるが、生駒山の麓にキャンパスがあったんだと初めて知る。

ダラダラとなだらかな登り坂が続くものの、ゆっくり走って登る。
登りながら後ろを振り向くと、四条畷市などの今まで走って来た街並みが見えた。
澄んだ青空にきれいな筋雲が見えて美しかった。

奈良県側に行きたければ、自動車でトンネルをくぐってすぐなのだが、かつての峠道も残っており、そこを走って登る。自分以外にもランナーやサイクリストが熱心に練習でこの坂を登っていた。


清滝峠を越えた後は、奈良県との県境を走って、大阪市交野(かたの)市に入った。

ここから目的のほしだ園地までは国道168号線を走ればすぐなのだが、歩道が整備されていない道路沿いを走るので、少し危なかった。
途中、国道168号線をそれたところに磐船神社(いわふねじんじゃ)というところがあったので、立ち寄ってみた。
ここには有名な岩窟があって、拝観料500円を払えば案内してもらえるそうだ。


拝観料を受け付けている社務所には、人懐っこい犬がいて、参拝客も出迎えてくれていた。
柴犬かな。このつぶらな目がたまらなくかわいい。
見知らぬ人が来ても、吠えるどころか、こちらに寄って来てくれるので、番犬になっていないな。


そして、大阪府民の森「ほしだ園地」にようやく到着。
初めての道を走っているので、時々不安になりながらも、何とかここまで来る事が出来て良かった。

さて、ここから目的の「星のブランコ」に向けて、トレッキング開始。
この日も天気が良かったので、たくさんの家族連れなどが自分と同じように「星のブランコ」を目指して、トレッキングを楽しんでおられた。
途中、ボルダリングを楽しむためのクライミングウォールがあった。
90度を超える壁もある。こんな壁を登る事が出来るなんて信じられない。

山の中腹にある「星のブランコ」迄の山道も、トレイルランニングの練習として極力走って登って、15分程度で目的の「星のブランコ」に到着。
これが全長280m、最高地上高50mの国内最大級の吊り橋だ。素晴らしい眺めだ。
何よりも、こんな山の中腹に、こんな大きな吊り橋があることに感動。



吊橋の入り口には、星や月の石碑があった。なんかかわいらしい。

いざ、吊橋を渡ってみる。

渡ってみて立ち止まってみると、こんなに大きいのに結構揺れるのにびっくり。そして、高い。高所恐怖症という程ではないが、高いところが苦手なので、足がすくみそうだ。


でも、そこからの森の景色が素晴らしかった。
本当はもっと色付いた紅葉が見られれば良かったのだが、一気に11月末らしく寒くなってきたのはここ最近。
それまでの暖かさで全国的に紅葉が進んでいないようで、ここも例に違わず見頃はもうちょっと後みたいだ。

吊橋を渡った後は、更に登って展望台へ。
山の中にある「星のブランコ」の姿、山の向こうにある交野市や枚方(ひらかた)市が絶景だ。
空気が澄んでいる時は、その向こうに京都タワーも見えるそうだ。


十分に堪能した後は、山を下りて、最寄りの京阪電車私市(きさいち)駅でゴール。
知っていないと、絶対読めいない地名だ。いまだに思い出せない事がある。
それにしても今日は、四条畷、交野、私市と大阪府を代表する有名な難読地名の場所をずっと通って来たな。

私市駅の近くの民家には、たくさんの南天が咲いていて目を引いた。
南天と言えば、「難転」、つまり「難を転ずる」(災い転じて福となす)正月の縁起物としてよく見掛ける。
南天の葉には、抗菌作用のあるシアン化水素が含有されているそうで、食品の防腐・殺菌効果として赤飯に添えられたりするそうだ。南天の実にも殺菌効果や咳止め効果があるそうで、のど飴としても有名だ。


南天のような赤い実がなる植物は、他にも万両、千両もあって紛らわしい(百両、十両もあるらしい)。
千両は、赤い実が葉の上になる。その為、鳥達にすぐに摘ままれてしまう。

万両は、赤い実が葉の下になる。そして、歯には艶があり、ギザギザなのが特徴だ。

帰りは、京阪電車で自宅まで帰った。京阪電車枚方市駅私市駅を結ぶ星ヶ丘線は、機関車トーマス電車として子供が喜ぶ仕様になっていた。


峠越えやトレイルランニングも入って約35km、先週の大田原マラソンに続いて明らかに走り過ぎてしまった感があるが、大阪で行きたかった場所のひとつにやっと行く事が出来て良かった。