高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 なみはや大橋の上から大阪市内を望む

12月20日日曜日、今週も大阪港中央突堤を目指して早朝ランニング。
年末になってやっと冬らしい寒さになってきたので、防寒対策をしっかりしてスタート。
この日は、「しまなみ海道ウルトラ100km遠足」のTシャツ。
広島県福山市福山城をスタートして、尾道市からしまなみ海道を走って瀬戸内海を渡り、愛媛県今治市今治城の近くでゴールという壮大なウルトラマラソン
2011年は実力不足で何とかゴールできたものの制限時間の16時間以内に完走出来ず、それが悔しくてしっかり練習した上に2012年に再挑戦して13時間でゴールして、ウルトラマラソンを初めて完走した。
ドライブやサイクリングロードとして有名なしまなみ海道を自分の足で走るという貴重な経験を2回も出来た、振り返ってみても今までで一番楽しかった。
残念ながら、2013年を最後に終了してしまったため、いつかまた復活してもらいたいものだ。
制限時間が16時間もあって競技というより遠足気分で走る事ができ、瀬戸内海に浮かぶ6つの島に架る8つの橋を渡ることができる、あんな楽しいウルトラマラソンは他には無い。


この日は、雲ひとつない冬晴れで、朝陽が気持ち良く、大阪港中央突堤からの眺めは素晴らしかった。
冬らしい適度な寒さで、走っていると身体が引き締まり、とても気持ちが良い。


復路では、こんな快晴の日であればさぞかし景色も綺麗かろうと言う事で、大阪市港区大正区を結ぶなみはや大橋に坂道練習もかねて立ち寄ってみた。
なみはや大橋の坂は、見た目にも相変わらず凄い。

でも、いざなみはや大橋の登り坂を走ってみると、走って登るのにちょうど良いくらいの斜度、負荷、距離の坂で良い練習になった。

そして、なみはや大橋の最高点に達した時の素晴らしい景色。
神戸方面。六甲山系の山々が見える。

梅田方面。京セラドームは弁天町駅前のオーク21の高層ビルが見える。

東の生駒山方面。真ん中に通天閣あべのハルカスが見える。
冬らしい澄んだ景色が見えると思いきや、生駒山系の山々の麓は霧のようなものに包まれ、山の頂上付近だけ見る事ができる雲海のようになって、とても幻想的だった。


南の高野山系の山々も同様だった。

自宅からちょっと走って来ただけでこんな素晴らしい景色を眺める場所に来る事ができる。大阪はランナーにとって本当に良いところだなぁと実感。
そして、金曜日&土曜日と2日連続の忘年会で溜まってしまったカロリーを消費でき、疲れもストレスもリセットできて、とても気持ち良かった。

12月20日と言えば、年内最後の有名マラソン大会である、山口県防府市開催の防府読売マラソンの日。
制限時間4時間で競技性が高く、エリートランナーが集う全国的にも有名な大会だ。
今回、有名な藤原新選手と川内優輝選手が出場していたので、ネットでリアルタイムに結果を見ず、深夜のTV中継で観戦。
30km過ぎにペースメーカーが外れた後、牽制し合っていた集団から一気にレースが進む。

リオ・オリンピック選考レースであった12月6日の福岡国際マラソンでは残念な結果であった川内選手とロンドンオリンピックに出場した藤原選手の一騎打ち。どっちが抜け出すかが分からない白熱した展開。

そこから藤原選手が抜け出した。

去年もこの大会の模様をTV中継で観たのだが、この大会のコースは後半に折り返しがあって同じコースを走るので、沿道の応援に加えて反対車線を走るランナー達からも盛大な応援を受ける事ができ、トップランナーは両側から盛大な応援を受けながらゴールに向けて最後の力を発揮することができる。
テレビで観ているこちら側としては、トップランナーの走りと共に楽しんで走っているランナーも観られてとても面白い。
自分も制限時間4時間以内でフルマラソンを走る事が出来るようになったので、いつか出場してあっち側にいきたいものだ。


そして、そのまま藤原選手が1位でゴール!川内選手も好調ではないものの2位でゴール。


ただ1位といっても、タイムは2時間11分で、フルマラソンのひとつの基準でもあるサブ10(2時間10分以内でのフルマラソン完走)にも及ばず、世界とはまだまだ戦えない(世界記録は2時間2分台)。
この2人には華があるので、是非、来年のリオ・オリンピックの選考レースである東京マラソンびわこ毎日マラソンにも出場してもらって、この大会の走りを機にもっと速いタイムを出してもらって代表に選ばれてもらいたいものだ。

そんな2人がお互い歩み寄って、お互いの健闘を讃え合う一幕が印象的だった。
「もうちょっと近くまで歩み寄ればいいのに・・・」ともどかしく思うが、お互いオリンピックの代表を狙うライバル同士なので、川内選手も悔しくてこの微妙な距離感がやっとだろう。