高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 生駒山山頂から関西平野を見下ろす

1月の3連休2日目の1月10日日曜日は、朝早く起きて早朝ランニング!・・・と思っていたが、前日に夜更かしした上に、アラームをつけ忘れて眠ってしまったため、朝早く起きられず。
早朝に走らなければ早朝の澄んだ空気に人や車が少ない閑散とした雰囲気の街の中を走るという爽快感や気持ち良さを体感できないので、明日も休みである事をあって、この日は見送り。
夜に自宅近くの大阪城に今年に入って早くも2回目の大阪城ナイトランニングに出掛けて、約12km走った。
この日、ウインドブレーカーの下に着込んだのは、2014年11月22日開催の「木曽三川ウルトラマラソン」のTシャツ。
ウルトラマンなどで有名な円谷プロがメインスポンサーなので、大会名のデザインがウルトラマンっぽい。
三重県の長島をスタートして、木曽川沿いの堤防を走り、岐阜羽島で折り返す全長60kmのコースで、景色が変わらない堤防コースで後半辛かったが、30kmの折り返し地点で羽島に住む高校時代の友人一家がわざわざ応援に来てくれていて元気をもらったのを思い出す。
1回だけで終了なのか、2年に1回の開催にしているのかは不明だが、2015年は未開催。どうなったのだろう。



そして、1月11日月曜日、成人の日。
この日は朝早く起きて、早朝ランニングを敢行。
普段は中央大通沿いを西へ走って大阪湾を目指すのだが、この日は中央大通沿いを東へ走って生駒山に向かう。
約12km走ったところで、生駒山の麓の新石切駅近くにある、ひとつめの目的地、石切神社に到着。
この日も年明けという事もあってか、いつも以上にたくさんの参拝客がおり、境内で熱心にお百度参りをされていた。



参拝客で賑やかな参道を通って、生駒山の麓の近鉄奈良線の枚岡駅と額田駅の間にある国道308号線の入り口へ。
ここからが全国でも有数の激坂、国(酷)道308号線の始まりだ。

狭い且つ急峻な坂であるが故に、異常気象時には通行止めになる看板がある。初めて見た。

最初は住宅街の中の細い坂道。ここだけは何とか走って登る。

そして、住宅街と山の境目、いわゆる「住宅限界」の場所から眺める東大阪市の眺めはいつ見ても圧巻。
この素晴らしい眺めを見ながらひと休みして、ここから続く本格的な坂道に挑む準備をする。

相変わらずの壁のような坂。とてもじゃないが走ってなんか登れないので、速足で登る。これだけでもアキレス腱が伸びきって脚力が鍛えられる。
国道308号線の急な坂道を象徴するS字カーブの坂。タイヤのブレーキ痕が生々しい。


速足で登って、集落や石畳の道が見えてくると、暗峠に到着。



ここまでの大阪から奈良へ行くための街道は、日本の道100選にも選ばれている。
今日び珍しいくらい狭くて急な坂道で不便だけど、全国を探してもこんな坂道は少ないだろう。たとえ不便であっても、こんな珍しい坂道はいつまでも残してほしいものだ。

頑張って登って来た方のために、峠の茶屋もある。夏に暗峠に来た時にここでかき氷を食べたのを思い出す。

暗峠を境に下っていけば奈良県なのだが、今日は生駒山山頂に向けて、集落の片隅から山道を登る。


生駒山を縦走する道路、信貴(しぎ)生駒スカイライン沿いの山道を行く。

見渡しが良い「金剛生駒国定公園」の石碑がある展望台に到着。視界が開けて良い眺めだ。でも、これよりもっと良い眺めがこの先の山頂にある。


更に少しだけ登って、生駒山頂上に到着。普段、地上にいる時に見上げている生駒山の頂上にあるテレビ塔の真下を走って、冬季閉園中の生駒山上遊園地の閑散とした園内を走って展望台へ。

そして、今日の目的地のひとつ、園内の展望台からの広大な関西平野の眺め。まさに絶景だ。
冬の晴れた日に見られる冬霞というのか、大阪湾や神戸方面はガスっていてよく見えないが、梅田の高層ビル群やあべのハルカスなどがよく見える。
普段、下界から見上げている生駒山の山頂から、今日は自分達が住む街を見下ろしている気分は最高。
自分の足で苦労して登った苦労があるが故のこの気分。車やケーブルカーで簡単にここに来ただけでは味わえない。



園内に誰もいないので、ベンチに座ってひと休みしながら十分にこの景色を堪能した後は、生駒側に降りる石階段を駆け下りて、生駒山の中腹にある有名な宝山寺へ参拝。

そういえば、2016年になって一度もおみくじを引いていないので、社務所で引いてみると、なんと「凶」!
久し振りに「凶」なんて引いた。
「願望叶ひがたし」「待人来たらず」「旅立ち、悪しく」とはこれ如何に。
目を覆いたくなる程にロクな事が書いていない。
不吉なので、一刻も早く手放したくて、境内の木に括り付けてきた。
1月2日に行った琵琶湖の竹生島神社の「かわらけ投げ」でも願い事(結婚など)を書いたかわらけが鳥居をくぐらずに木っ端微塵に砕け散ってしまったし、年明け早々、不吉なことが続くもんだ・・・

宝山寺の参道の屋台で、300円の甘酒をいただく。昨年も年明けにここに来て味わった。温かい上に、生姜を入れるので、ここまで走ってきて冷え切った身体が温まってかなりおいしい。


最後は、この参道の石階段を駆け下りる。
途中、参道沿いの民家の前で時々出会う、人を怖がらない猫に今回も遭遇。
しばし立ち止まって猫と戯れた後、生駒駅でゴール。約22km。




生駒山山頂から素晴らしい関西平野の景色を眺めることが気持ち良かったものの、何だかおみくじの結果が悪くて、せっかく走った早朝ランニングの後味が悪くなってしまったが、おみくじは、本来、吉凶を判断することにあらず。神仏から参拝客への貴重なメッセージだ。
凶を引いてしまったことで、「今年1年は最悪なんだなぁ」と落ち込むのではなく、神様が身を引き締めるようにと注意を促しているだけだと思うことにする。
これをきっかけに、身を引き締め、誠実に日々を過ごしていけば、凶が吉に転ずるハズだ。気にしない、気にしない。