高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 小江戸大江戸200k:楽しみ・緊張・不安に溢れる中で川越へ

3月4日金曜日。
会社を早めに退社して、19時過ぎの新幹線で新大阪駅から品川駅、山手線で大学生の時に東京で過ごした6年間、よく遊びに来ていた懐かしの池袋駅に行き、東武東上線で一路、埼玉県の川越へ。
小江戸大江戸200k」に出場するためだ。
3月5日土曜日から3月6日日曜日にかけて、204kmという超長距離を制限時間36時間(1日半)以内に走るということで、ランナーの中でも知る人ぞ知るクレイジーな(良い意味で)大会だ。
フルマラソンの42.195kmの距離を超えて100km迄を走るマラソンを「ウルトラマラソン」と呼ぶのに対して、100km以上を走る「超ウルトラマラソン」にいよいよ挑戦する時が来た。
この大会の存在と噂はかねてより知っており、いつか出場してみたいと思っていたものの、走力も実績も無いためにこれまで出場は控えていたのだが、2016年4月が自分の人生の転機になる予定だったので、その時期が訪れて忙しくなる直前の大阪最後の思い出として無謀な大挑戦をしてみようと勢いで昨年エントリーしてしまった。結局、その転機は延期になってしまったのだが、「超ウルトラマラソン」の壁がどれほど高いものなのかを体感して、その過酷さを思い知るためにこの日のために練習してきて、ついに川越の地にやって来た。
東武東上線川越駅に到着したのは22時30分過ぎ。

ところが、明日のスタート地点である蓮馨寺(れんけいじ)は西武新宿線本川越駅の近くにあり、宿泊予定の川越プリンスホテル本川越駅にある事が到着後に判明。
東武東上線川越駅から西武新宿線本川越駅からは結構離れていて、重い荷物を持ってトボトボ歩いて移動するのは大変だった。
なるほど、高田馬場西武新宿線に乗り換えて、ここ本川越駅に来れば、もっと早く着けたんだな。学生時代の記憶に頼って、川越といったら東武東上線で来るものと思い込んでいて、大失敗。

そんな失敗もあったため、ホテルの部屋に着いたのは23時過ぎ。
翌日は24時間以上、一睡もせずに走る事になるので、早く眠るために慌てて近くのコンビニで炭水化物系を買ってかき込み、0時過ぎに就寝した。
これまでのマラソンの時とは異なり、今回は川越ならではの観光や名物などを堪能できない事は覚悟の上だ。
しかしながら、これまでのマラソンであれば、リラックスしてすぐに眠る事が出来ていたのだが、さすがに今回ばかりは緊張と不安があって寝つきが悪かった。
この日に至るまでにも、小江戸大江戸200kの当日が近付いてくるにつれて、楽しみがある一方、200kmというのは未知の領域である事もあって、
「100kmは8回完走した実績があって自信があるものの、その100kmを飛び越えて、いきなりその2倍の200kmなんてあまりに無謀なのではないか。これまでのように、少しずつ距離を伸ばして実績を積んだ後に挑戦するべきではなかったのか・・・」
「200kmを完走するのにあたっての準備ってこれで大丈夫なのかな・・・」
と徐々に不安が募ってきて、気分がふわふわしてどこか落ち着かなかった。
でも、ウルトラマラソンで重要なポイント「フィジカル3割、メンタル7割」に関しては、これまで自分としてはやるべき事を全てやってきたので、「人事は尽くした。後は天命を待て。」的な状態。
200kmを走るなんて、一般的には「バカげている」「クレイジー」「酔狂」な事だが、それだからこそ挑戦し、越え甲斐がある高い壁。それに対して、当たって砕けろの精神で何としてでも完走を目指す。
新しいことに挑戦する前のこの楽しみ、緊張、不安なひとときを楽しみながら眠りについた。