高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン:今年も仮装ランで完走!

5月15日日曜日、6年連続となる地元・岐阜開催の第6回高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン当日。
昨年と同様に仮装して走ると思うと、緊張して寝つきが悪かったが、せっかくの1年に1回の機会で後悔はしたくないので、予定通りの決行を決断。
昨年と同様に、実家からスパイダーマンの全身タイツ(マスク以外)を着込み、上に上着とズボンを着て実家を出発。
岐阜メモリアルセンターの人気のいないところで、緊張により挙動不振にそわそわして整列完了時間の直前まで待機して、意を決して服を脱ぎ、いざスタート地点へ。
昨年と同様に、スパイダーマンの仮装をして、整列場所である長良川競技場へ向かった。
今回は、ハーフマラソン初挑戦の中学時代の同級生に合わせてゆっくり走る事にしたために、Bブロックなのに最後方のIブロックからスタートする事にした。
この姿でBブロックに並ぶと、自己ベストを狙っているガチランナーからウザそうな目で見られるのは昨年で経験済みなので、この姿でふざけて走るのであれば後方がピッタリだ。
Iブロックに行くと、目立つ格好をしている自分を友人が見つけてくれて、無事合流。スタートしてしまえばいいのだが、この姿でひとりで待っている時が辛いのだが、喋り相手がいると、その辛さは無くなる事を実感。
スタートの9時5分が近づき、競技場内のスクリーンを見ながらスタート地点でのイベントを見守る。
前方に並んでいれば、隣の小陸上競技場で川内優輝などの有名トップランナーのアップを見られるのだが、後方のブロックではそれが見られないのが残念。
主催者の高橋尚子さんがご挨拶。

そして、今回も豪華メンバーが揃い踏み。
さすが、国際陸上競技連盟(IAAF)がシルバーラベルと認めた日本で2つ目のハーフマラソンなだけあって、アフリカからも高速ランナーが出場。
毎年の川内優輝選手に加え、今年は8月にオリンピックを控えている福士加代子選手も。
さすが、金メダリスト・高橋尚子さんの顔の広さだ。岐阜にこんな有名な選手が集結するとはスゴイ。


最後方ブロックの為、スタートの号砲が聞こえても、15分くらいスタート地点に辿り着けなかった。
これは、序盤の折り返しでトップランナーとすれ違う楽しみのひとつが今年は難しそうだ。

スタート直後、沿道には岐阜のゆるキャラ達とハイタッチ。
自分の大好きな岐阜のマスコット「みなも」ともハイタッチ。清流・長良川の水面(みなも)を意味する名前なのだが、実家の薬局の名前を反対から読んだ名前でもあるので、とても愛着がある。


序盤、友人のペースに合わせて沿道側をゆっくり走って、沿道の方々の応援に「ありがとう」と応えたり、「暑いのによくやるねぇ」呆れて笑っていたり、驚いたりしている姿を見て面白がったり、賑やかな子供達の応援を独占してしまったり、楽しんで走った。
同じペースで、ヤッターマンドロンジョ様、ボヤッキー、トンズラーご一行様が走っていた。
面白い仮装だ。ランニングポリスが彼らの後ろを走っていると、悪者の彼らを警察がマークしているようで笑えた。


川原町を越えて金華山トンネルの手前のエイドステーションでは恒例のイチゴ「濃姫」がランナーに振る舞われる。美味しそうだけど、マスクをしているので食べずに友人に譲った。

鵜飼大橋の下で10km、その後、堤防を走って折り返しとなる千鳥橋の手前では、例年と同じ場所で高校時代の友人家族がヴィダーインゼリーを準備して待っていてくれた。今年はゆっくり走っているので、だいぶ待たせてしまったようだ。
彼らの家に遊びに行っても、人見知りで寄り付いてくれない娘も、今日は一緒に写真を撮ろうと言ったら、すぐに近くに来てくれた。こんな姿の人間を怖がらないとは、なかなか根性がある子だ。昨年、お兄ちゃんの方はビビッて顔が引きつっていたハズだ。お兄ちゃんはお父さん、娘はお母さんに似たのかな。

いつも通り、カメラを持って走ったのだが、さすがに6回目で地元となると新鮮味が無いので写真はほとんど撮らなかった。
でも、大会側に撮影して頂いた写真を後から数点購入。
スタート直後のスパイダーマン
後ろにまだ笑顔の友人がいる。この後、汗だくになり、みるみるうちに表情と言葉を失っていく。

序盤、金華橋を走るスパイダーマン

昔ながらの造りの家が残る川原町の中を走るスパイダーマン

後半、みやこホテルの裏の堤防の上を走るスパイダーマン
千鳥橋を渡って、14km辺りの古津のエイドステーションまで友人と一緒に走り、「ここまで来たら、あとは根性があれば完走できるからな!」という言葉を残して、残り約7kmを有り余った力を発揮して一気にペースアップして疾走している時の写真。
こんな輩に抜かれたら、みんな驚くだろう。

金華橋を曲がってラストスパートしているスパイダーマン

ゴールの競技場の入り口前では、走り終えた川内優輝選手がランナーとハイタッチしてくれていた。しまった、気づかなかった。

今年も無事、この姿で競技場に戻ってくることが出来た。

この大会お馴染みのゴール手前での2人の金メダリストによるハイタッチ。
他大会でこんな事は経験できず、市民ランナーにとって、かつて世界の一線で活躍された金メダリストと触れ合えるなんて、こんなに嬉しい事は無い。これだけでもこの大会に出る価値はある。我が地元開催の大会とはいえ、あっぱれ。


そして、無事、ゴール!
この日は、昨日の暑さから例年のような猛暑が心配されたが、意外にも曇りで涼しく、絶好のマラソン日和。
全身タイツ&マスクで走っても、ゆっくりファンランをしたし、この涼しいコンディションなら全く余裕だった。

タイムは2時間20分。昨年同じ格好で走った時より、20分程遅いが、ゆっくり走ったからこんなものだ。

今回分かったのは、ゆっくり走るとランナー通過のピークが過ぎてしまって、沿道で応援してくれている方々が帰ってしまっている感があり、楽しみにしていた沿道の応援は昨年程楽しめず、ちょっと残念だった。
ただ、ゆっくり走っていると、周りはガチでタイムを狙うよりも、楽しんでの完走を目的としているランナーが多い為に、お互いで声を掛け合う事があって楽しい事もあった。
14km辺りで別れた友人は、家族が心配でスタンドで待っている中、制限時間3時間ギリギリの2時間55分で無事完走。
途中、10kmを満たない地点で相当疲弊して話をする余裕もなかったために心配していたが、完走出来て良かった。
ただ、ゴール出来たものの、疲労困憊で、ベンチに座ったまま立てないというので、ベンチに座って記念撮影。自分も初ハーフの時はこんなカンジだったのを思い出した。ハーフマラソンの洗礼を受けてくれたようだ。

今回、最後方からゆっくりペースで走る事によるメリット&デメリットを認識したので、来年は仮装ランを継続の上、自分のペースで走る事にしよう。
ただ、スパイダーマンは今回も自分以外にいたようで、沿道から「スパイダーマン、4人目!」と言われてしまう始末…。
来年は、違う仮装で走らないといけないなぁ。悩ましい。
何はともあれ、今年も馴染み深い地元を走って堪能し、地元の良さを再認識しながら、6年連続で完走できた。
来年は、4月末、つまりG.W.前に開催時期が変更されるとのことで、走った後はそのまま地元でゆっくりできそうだ。