高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン:前日の野辺山観光

2017年5月21日土曜日、星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソンの前日。
いよいよ緊張のこの日がやって来た。通常のウルトラマラソンであれば、こんなに緊張はしないのだが、今回挑戦するのが野辺山とあっては、ワケが違う。
なんせ、この野辺山は、「東の野辺山、西の村岡」とウルトラランナーの間でささやかられているくらい、アップダウンロがあってハードなコースとして有名だからだ。あの辛かった村岡と並び評される横綱級のコースなので、かなりの覚悟が必要だ。
それに、自分はG.W.に萩往還で140kmを完走していている。萩往還と同月、このスパンでのウルトラマラソン挑戦は正気の沙汰ではない。
が、自分の知っているラン友のウルトラランナーの方々は、そんなスパンの中でもウルトラマラソンなどを完走しているし、自分も1週間もすれば、疲れは解消されている、と思っている。少なくとも筋肉痛などの自覚症状は無くなる。
6月のサロマでウルトラの自己ベストを更新するための自信になるし、たくさんあるアップダウンで走力を鍛える良い練習と思って、この大会に臨むことにした。
しかし、いざ、大阪から舞台となる野辺山に向かおうと思うと、交通の便が悪く、とても遠い事を再認識。
往路は朝一で出発するので午後には到着して不安はないが、復路は野辺山駅からその日のうちに帰阪するには17時15分の野辺山駅発の電車に乗らないといけないことが直前になって発覚。
自分は本大会に初出場である事もあってウェーブスタートの遅い方で5時20分がスタート時間な上に、このハードなコースで12時間で完走できる自信は全く無いため、これは月曜日は午前休にして、日曜日は名古屋辺りで後泊するのがが妥当と判断。もし14時間ギリギリなどになってしまったら名古屋にも行けなくなるリスクがある。
完走目的でいたのに、帰りの時間を考えて走らないといけない事になってしまった。
まずは、大阪駅からワイドビューしなの塩尻駅まで。
塩尻駅からは、せっかくなので、今流行りのリゾート列車、JR小海線の「リゾートビュー八ヶ岳」に乗車してみる事にした。




この小海線には、2017年7月から新しい観光列車「HIGH RAIL 1375」が加わる事を添乗員から教えてもらえた。

左手に雄大八ヶ岳が見えてきた。明日、嫌という程、この八ヶ岳を見て走る事になるのだが、その雄々しくてたおやかな山容には誰しもが目を奪われる。


野辺山駅に到着。ここは標高1,345m。JR線で最も高い場所にある駅として有名だ。


駅舎には、長野県のマスコットゆるキャラの「アルクマ」がいた。2015年4月に出場した「長野マラソン」の時にこのキャラクターの存在を知って、ずっと気になっていた。かわいいヤツだ。


野辺山駅前にある南牧村社会体育館での前日受付の開始時刻までまだ時間があったので、駅前でレンタサイクルを借りて、ここ野辺山駅に到着するまでにある、JR鉄道最高地点まで行ってみることにした。

目的の地点まで少し距離があるが、360度広がる広大な大地とその先にある八ヶ岳、そして快晴の青い空に感動。
大阪の都会の喧騒から離れてのこの風景。自分が求めていたのはこれだった。

標高1,375地点、JR鉄道最高地点に到着。自分と同じ目的の観光客がたくさん。念願のこの場所に来る事が出来て嬉しかった。



ここには、レストラン「最高地点」があり、ここで腹ごしらえと思っていたが、自分と同じ目的の観光客で大混雑。

なので、併設されていた売店で、長野の名物であるおやきを食べた。こしあん野沢菜が入っている。

明日もここを通るので、あえて前日に来る必要は無かったのだが、この青空の中で映える八ヶ岳は、明日では見られないかもしれない。この日にゆっくりとこの素晴らしい景色を眺められて良かった。

野辺山駅前に戻ってレンタサイクルを返却し、南牧村社会体育館に向かい、まだ開始時間まで時間があったので、周りに唯一ある物産館で、早めにお土産を購入。明日は土産を買っていられる時間が無い事を想定して。年甲斐もなく、八ヶ岳野辺山高原で育った牛から採れた牛乳で作ったソフトクリームも食べた。




前日受付を済ませた後、本大会の主催者であるランナーズウェルネスの代表の坂本雄次さんの有り難いご説明を拝聴した。
一般では、日本TVの24時間マラソンでの芸能人のトレーナーとして有名な方だ。
実は、坂本さん、日本各地で有名なウルトラマラソンを主催しているランナーズウェルネスを設立された方として、ウルトラマラソン界では大変有名な方なのだ。


ランナーズウェルネス主催のウルトラマラソンは結構あるのだが、自分はこれまで縁が無くて、今回がランナーズウェルネス主催のウルトラマラソンは初めて。
これまで出場していた来たウルトラマラソンにて、他のランナーがランナーズウェルネス主催のウルトラマラソンの参加Tシャツを着ているのを見て、そのオシャレなデザインをずっと羨ましいと思っていた。
他のウルトラマラソンと異なり、とても派手なデザインで目立つのだ。
自分もそんなデザインのTシャツが欲しいと思って楽しみにしていたが、今年のデザインは胸に英語で大会名がプリントされただけのシンプルなデザインで、ちょっとガッカリ。
この大会に出場した後、野辺山以外のランナーズウェルネス主催のウルトラマラソンの参加Tシャツを確認したところ、他の大会も色は異なるものの、胸に英語で大会名がプリントされただけのシンプルなデザインだった。
この時は残念な気分だったのだが、珍しい緑色だし、シンプルなデザインなだけあって、普段でも気軽に着られるし、なんせ大好きなTHE NORTH FACE製なので、逆に良かったかも、と思い直した。
Tシャツ以外にも、本大会特性のオリジナルBuffももらえたし、希望者だけ購入できるオリジナルTシャツは迷彩色とレアなデザインだったので、総じて満足。

せっかくなので、今回は前半42kmまでは緑色の参加Tシャツを、後半42km以降は迷彩色のオリジナルTシャツを着て走った。

前日受付&説明会終了後は、一旦、野辺山駅から離れた民宿に大会側が準備したマイクロバスに乗って移動して荷物を置いて、夕方に再び南牧村社会体育館に戻って来て、前夜祭に参加した。

そして、大会側が振る舞ってくれるカレーやスポンサーが提供してくれているオーマイパスタを食べて、大会前日のカーボローディング。


普段は前日に酒は飲まないのだが、本大会名がプリントされたクラフトビールがあったので、つい飲んでしまった。本大会のためだけに準備されたなんで、レアなビールだ。


翌日は早いし、ここから民宿までは離れていてバスでしか行けず、野辺山駅を出る時間があったため、早々に前夜祭を切り上げて民宿に戻った。
野辺山駅周辺の宿はエントリーが早かったランナーで埋まっており、自分は野辺山駅から離れた民宿しか予約できなかったので、已む無し。
民宿は、何もない山間にあって、普段は登山客や釣り客がメインで宿泊するような昔ながらの雰囲気の不便な場所にある宿で、大部屋での4人相部屋だった。長居するつもりは無く、寝るだけなので、これで十分。
萩往還と同じ月のウルトラマラソン、しかもそれが日本屈指の難コースを誇る野辺山とあっては、さすがに不安になりながら就寝。