高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 サロマ湖100kmウルトラマラソン:雨のサロマ、撃沈のサロマ

2017年6月25日日曜日、4回目のサロマ湖100kmウルトラマラソン当日。
午前1時過ぎに起きて北見市のビジネスホテルからバスに揺られて1時間程。ここで如何に寝て過ごすかが重要だ。
午前5時スタートの1時間以上前にスタート地点の湧別総合体育館に到着して、たくさんのランナーでごった返す中で準備。
昨年、スタート間際にトイレに行った事でスタートに間に合うか、冷や冷やした思い出を教訓に、到着直後のランナーが少ない時に済ませておいた。
自身のコンディションは申し分無いが、天候のコンディションは最悪。スタート前から大雨だ。


2014年は猛暑、2015年は天気が良くて涼しく、2016年は雨といろいろなサロマを見せてくれて4回目なのに、ランナーを飽きさせないが、2017年はサロマでの自己ベスト10時間38分で完走できた雨で、「雨は得意。望むところだ!」と意気揚々と臨んだが・・・
スタート列に並んでいるものの、既にずぶ濡れで激寒。今回はみんなと同様に、ポンチョを被ってスタート。



4回目にもなるとコースに新鮮味が無いし、雨で景色も何も無いので、カメラを持っていてもほとんど写真無し。
40km過ぎのサロマ湖畔ロードを走るものの、雨のせいであの綺麗なサロマンブルーの欠片も無い。今年は残念だ。

42.195kmを示すモニュメントを今年も撮影。

50km地点に到達。朝5時スタートなので、5時間11分かかっている。これはかかり過ぎだ。去年はキロ6分で走って5時間だった。

55km地点。レストステーションである休館中であるホテルグランティアサロマ湖に到着。
雨で濡れ鼠になって身体が冷えきっていて疲れてしまったので、長めの休憩。
多少の雨で寒くなかった去年のコンディションとはまるで違う。
こんなに雨が降って冷えるとはコンディションが悪過ぎで想定外。
もうこの時点で昨年のタイムの更新は諦めていた。


後半スタート。
ここまでの寒さによる冷えに加え、ここのところ悩ませている、仕事とマラソンの疲れによる左の中臀筋の張りがひどく、メンテナンスの為に整体に通い始めたものの、間に合わなかった。
前半は1km6分ペースを何とか保てたものの、後半になるとその症状がひどくなり、ペースを維持できなくなってきた。
60km過ぎの魔女の森も雨。
昨年はこの辺りをもっと早い時間に走っていたのでランナーは少なかったのだが、今年は自分の周りにランナーがたくさん。
昨年から数十分遅いだけで、これだけ雰囲気が違うのか、と実感。

70km地点手前の黄色の斎藤商店で熱いお茶を戴いて身体を温めた。

晴れていれば屋根の上での応援をして頂けるサロマニアンでも、今年は地上で旗を振って応援。

70km過ぎ。単調で辛いサロマ湖沿いの一直線を走って、鶴雅リゾートに到着。
昨年はこの一直線のコースでペースを上げられて、「さぁ行くぞ!」と意気揚々とスタートしたのだが、今年はペースを上げられず・・・


ペースを上げられない無念さを感じながら、おしるこを戴いて身体を温めてから再スタート。

鶴賀リゾートからこの大会のハイライト・ワッカ原生花園までは約5kmほどしかないのだが、殺風景な湿地帯で一番つまらないコースで、疲れてきたメンタルに応える。
そして、いよいよワッカ原生花園だ。そこを繋ぐ森の中で80km地点。


森を抜けて、見事なワッカ原生花園、そしてオホーツク海!といきたいところだが、この雨で空はどんよりでオホーツク海は大荒れでまるで真冬のよう。
今年はワッカ原生花園の見事な風景は拝めそうにない。というか、そんなに風景を楽しんでいられる余裕が今年は無かった。


片道約9kmの小刻みなアップダウンのあるワッカ原生花園を走る。初めて走った時は、延々と続く一直線のコースに「いったいどこまで続くんだ!」と思って死ぬ想いをしたが、4回目になるとコースは覚えていて先が分かっているので、気分は楽だったのだが、今年は雨に風を防ぐものがない吹きさらしのこのコースはとても辛かった。
とにかく寒くて、終盤になって歩いているランナーがたくさんいたが、「ここで歩いたら最後、絶対に低体温症になる!」と思い、どれだけ寒さに体力を奪われ、臀部が痛くてペースが落ちても、意地でも歩かずに走った。
途中記念撮影ポイントがあるのだが、この表情。やせ我慢の笑顔だ。

昨年できた立派なコンクリート製の橋(アップダウンがきついのでランナーには不評)を渡ったところで折り返して、90km地点。
去年はこのワッカでペースを上げ、この90km地点から更に走れたのだが、今年は去年とは大違いの大失速。


今年はこの寒さのためか、少なかったエゾスカシユリを今年も拝む事が出来た。辛い中にほんのひと時の癒しだ。

ようやくワッカが終了。辛かったぁ。

ワッカ原生花園へのと続く森を抜けて残り2km。やっとここまで来た。ここまで来れば、ゴールは目前。


ゴールの北見市常呂町スポーツセンターまであと1km。
この一直線のコースはゴールに近づくにつれて、沿道の応援も多くなるウィニングロード。



右に曲がって恋焦がれたゴールゲートが見えてきた!


サロマ湖100kmウルトラマラソン、4年連続の完走!…ではあるものの、完走タイムは昨年から1時間も遅い撃沈レース。
昨年同様の雨のサロマで、雨は得意だと意気揚々とスタートしたものの、スタートからゴールまでの11時間、オホーツク海の冷たい風・雨にさらされ続ける昨年以上の過酷なコンディション。止まったら最後、低体温症になってしまうと、絶対に歩かなかったが、ここまで雨が降り続いて寒いと逆効果だった。。百戦錬磨だと自負していた自信をへし折られ、4回目にして新たなサロマの洗礼を全身で浴びた。



残念ながら、今年はほろ苦いサロマになってしまったが、大変な仕事との両立で満足に走り込めない中によくやった。この状態で自己ベスト更新やサブ10なんて夢のまた夢だ。ともあれ、この過酷なコンディションの中での完走の実績は今後の自信になるだろう。
サロマンブルーの称号まであと6回。来年はリベンジだ!