高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

歴史街道丹後100kmウルトラマラソン:暑さと碇峠の激坂に四苦八苦も、無事、完走!

2018年9月16日日曜日、歴史街道丹後100kmウルトラマラソン当日。

午前4時30分のスタートに向けて、午前2時前に起きて、民宿のお風呂のシャワーを浴びて眼を覚まそうとすると、民宿の主人から「マラソン前に風呂に入るなんてあり得ない」などと半ば呆れられて心配されるも、「そんなにヤワじゃないですから」とお願いしていつものルーチンをこなして準備をして、スタート&ゴール会場のアミティ丹後に民宿のマイクロバスで送ってもらうと、会場は暗闇の中でたくさんのランナーがテンション高く蠢いていて、異様な雰囲気になっていた。

自分は、いつもマラソン時に装着する、ジェルなどを入れておくためのFlip Beltを自宅に忘れてきた事が前日に発覚して焦っていたが、スタート前の早朝に関わらず、会場の売店が販売してくれていたので、とても助かった。

そんな不測の事態を切り抜けて、午前4時30分に歴史街道丹後100kmウルトラマラソン、スタート!

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前半は、京丹後市の網野をスタートして、久美浜湾を1周して戻ってくる。

最初の難関である七竜峠。

スタート直後に登り坂が始まるものの序盤なので、楽にクリア。

下り坂を気持ち良く走って、久美浜湾の1周コースに入った。

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明るくなってきて、60kmの部のスタート地点である久美浜市内も走る。

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エイドステーションでは、大会後、台風で中止になった2017年の大会にエントリーしていたランナー向けに贈られて来る事になる丹後梨を振舞ってもらえた。

秋の味覚のほのかな甘みがとてもおいしかった。

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久美浜湾の1周が終わる頃には、太陽が昇り始めて、暑くなってきた。

スタート前からこの日は暑くなる事を聞いていたので覚悟していたが、この時期特有の苦しい時間帯がやって来た。

そんな暑さの中で、再び七竜峠のアップダウンはキツかった。

前半なので、登り坂も頑張って走って登った。

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七竜峠から網野町に戻るための小刻みなアップダウンのコースは、真っ暗な往路では分からなかった海岸線を眺めながら走った。

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再び網野町に戻ってきた後は、暑さとの闘いだった。

陽が高くなるにつれて気温はどんどん上昇して、エイド毎で被り水をして凌ぎながらの苦しい展開になってきた。

50km過ぎの 第2関門である弥栄庁舎を過ぎると、いよいよこのコースでの最大の難関である、60km過ぎの碇高原に向けた坂道がやって来た。

かねてより噂に聞いていたが、その激坂振りは納得の辛さと長さで、登りながら笑えて来た。

これまで数多くの激坂を経験してきたが、その長さでは一番か。

高野龍神ウルトラマラソンの復路の登り坂もこんなカンジだったかも。

ここまでのアップダウンの多いコースと暑さで苦しめられていたので、ここは切り替えて歩き中心で前へ進む事にした。

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「ここを走って登る事ができたらすごいだろうなぁ・・・」と自分の走力の無さにガッカリしながらも前に進み、碇高原の最高点にある70km過ぎの第3関門の碇高原管理事務所に到着。

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約10kmに亘る登り坂をほぼ歩いてしまったために、第3関門の到着が制限時間の1時間前。

このコースの最難関を無事越えられてひと安心したものの、「この調子では、この先、制限時間オーバーにならないか。」と不安になり、再スタート。

登り坂でのロスを取り戻すべく5kmに亘る下り坂を一気に駆け下りて、80km以降は丹後半島の海岸線コース。

ここからはアップダウンも小刻みで、登り坂で走れずに蓄えていた体力を一気に開放。

ここまでの不調が嘘のように快調に飛ばして走り、どんどんペースダウンしているランナーや途中から合流する60kmの部のランナーを抜いてランナーズハイになり、最後の最後で満足のいく走りができた。

そんな快調なペースで飛ばして、無事、網野町に戻ってきた。

ゴールが近づいてくると、ボランティアや町民、参加ランナーの応援の方々がコース沿いで大歓迎で迎えてくれた。

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そして、無事、ゴール!

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2年越しの挑戦となった歴史街道丹後100kmウルトラマラソンを、無事、完走する事ができた。

暑さとアップダウンに苦しめられて、なかなか調子が上がらずに一時はどうなる事かと思っていたが、暑さのピークを過ぎて、アップダウンも落ち着いた80km以降に挽回して、ようやく満足のいく走りが出来たのは嬉しかった。

やはり、ウルトラマラソンは長丁場であるが故に、辛い時でもガマンして諦めずに前に進んでいれば必ずこういうドラマのような復活劇があって挽回できるから面白い。

そんな醍醐味のあるウルトラマラソンは止められない。

タイムは、80kmのハイペースで何とか碇高原の登り坂での遅れを取り戻そうとするも、12時間台での完走は叶わず、久し振りにウルトラマラソンで13時間もかかってしまった。

振り返ってみると、これまでで一番辛かったウルトラマラソンであった、2016年の村岡ダブルフルウルトラマラソンでの13時間43分以来の13時間台でのゴールであった。

初出場で、先に何があるかが分からず、ノープランで望んだのだから已む無しだ。

コースの難易度としては、村岡ダブルフル程ではなかったが、自分としては村岡と並ぶ辛さと言われている野辺山ウルトラのコースよりもキツく感じた。

碇高原の登り坂を登っている時は、

 

こんなトラウマ級な辛さはもう二度と…

 

と思ったが、完走後すぐに、

 

来年は2回目で先が分かるから、このコースを攻略出来るかな…

 

と毎度の事ながら思い始めてしまった自分の奇特さには笑えた。

今回は初出場の洗礼を浴びてしまったが、来年は2回目でコースも把握できたので、対策を立てられるし、先に何があるのかが分かる安心感で気分は楽だろうから、もうちょっと速く帰ってこられるかな。

こうして、2018年秋のマラソンシーズンが始まった。

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