高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む(トレイルランニングは勉強中)変態ドMランナーです。

 小江戸大江戸200k:転倒のアクシデントも28時間台で3回目の完走!

2018年3月3日土曜日、3回目の小江戸大江戸200kの朝がやって来た。
朝8時前に蓮馨寺に行くと、既にこれから200kmと闘おうとするたくさんの変態(良い意味で)ランナーが集結。
リピーターが多いので、同窓会のような賑わい。
自分も3回目の出場なので、顔見知りのランナーと再会のご挨拶をして朝8時を迎えた。


今年も2日間は雨も無くてコンディションは良さそう。
土曜日は快晴の中で気持ち良い中のスタートだった。
序盤の小江戸コースは、お馴染みの川越市郊外の広大でのどかな関東平野の畑作地帯や荒川河川敷の単調なコースを走る。
朝はこんなのどかな風景なのに関わらず、その日の夜には序盤の風景から一転、大江戸コースで東京都庁前などの日本の最先端の地域を走っているというギャップがこのレースの楽しさのひとつ。
そんなギャップ萌えに魅せられて、3回もこんなクレイジーな大会に出場する事に相成った。


21kmの第1エイド・吉見エイド。
エイドはほぼ20km間隔という事もあって、この大会のエイドの充実さは自分が出場した大会の中でも一番。
特に飲み物の種類がたくさんあるのが嬉しい。
自分はソフトフリスク2つに好きなジュースを補給してスタート。

32kmの第2エイド・手島エイド。

45km過ぎで荒川沿いのコースが終わり、久し振りのコンビニであるファミマで休憩した後、交通量が多いバイパスを走って51km地点の浄恩寺エイドに到着。

その後は国道254号線沿いの単調な道路をひた走る。
小江戸コースの最後のエイド、72km地点の唐子エイドに到着。
小江戸コースの最後は、唐子エイドを出た直後にお話しした、素晴らしいご実績のあるランナーの武勇伝を拝聴しながらのランで、疲れも距離も忘れて小江戸コースを例年より30分早い10時間20分で走り終えた。
ゆっくりのんびり走ったので、難なく小江戸ステージをクリア。
ダメージもほぼなく、順調過ぎだった。やはり3回目となると違う。
18時20分頃に到着したので、蓮馨寺でカップラーメンを食べて腹ごしらえ。
ゆっくり着替えて、荷物を補給していると、230kmの部に挑戦中のミズカイさんと再会。
ミズカイさんも順調に小江戸コースをクリアして、これから大江戸コースに向かってスタートするという事なので、19時頃に一緒に夜の蓮馨寺から大都会の東京に向かってスタートした。
あくまでも小江戸コースは前哨戦だ。
疲れも程々、本当の勝負はこれからだ。


蓮馨寺を出た直後、第1回で大変なお世話になったスズキさんと再会。
やはり走りながら知り合ったラン友とはほぼペースが同じなので、長いコースのどこかで必ず再会する。
蓮馨寺から約30km続く川越街道、その後128kmの成願寺エイド迄は、ミズカイさんとスズキさんの3人で「共走」させて頂いた。
順調に川越街道を走っていた矢先、英インターを過ぎてすぐの新座駅を過ぎたところで、調子に乗って3人の先頭で走っていたのだが、後ろにいたお二人の方へ振り向いた瞬間に激しく転倒し、顔から夜の川越街道にダイブ。
顎を切って流血というアクシデント。
どうやら、走行距離が100kmを越えてきたので、疲れは無いものの、足の踏ん張りが効かなくなっていたようだ。
痛みは無いので、「大丈夫です」とお二人には伝えたものの、顎の血が止まらず、ウェアも血で汚れてしまい、ゼッケンにも血糊が。
携行していたティッシュと水で血を落とすも、エイドは数十km先でコンビニも近くにないという状況で、一事はどうなることかと思ったものの、お二人と何事かと駆けつけて頂いた通りすがりの方が絆創膏にティッシュ、血が滲む絆創膏を隠すためのマスクまでご提供頂き、何とか出血も止まって窮地を乗り越えられた。
冷静な状態では無かったので、御礼だけして去ってしまったが、あの通りすがりの御方のご厚意には感謝しかない。ここまでかなり順調だったのに、この対応が無ければ、一転、DNFの危機だった。
お名前をお聞きしておけば良かったと激しく後悔。
そして、こういうレースで応急処置セットを携行していない自身のリスクマネジメントの無さを猛省。
これは今後に向けての反省だ。
事なきを得て、その後も3人で話しながら、時にはコンビニに寄って休憩しながら、熊野町の交差点、川越街道から山手通へ入る地点に無事到着。

綺麗で走りやすい山手通の歩道を3人で走っていると、これまではこの辺りを走るのが深夜過ぎでお会いできなかったラン友のナガイさんが自転車で応援に来てくれて、激励と共に飲み物を渡して下さった。
3回目にしてようやく応援に応える事ができて嬉しかった。
そして、3月3日日曜日になった直後の0時30分頃、128kmの新宿にある成願寺エイドに到着。
楽しみにしていたお馴染みのカレーで腹ごしらえ。

ここまでミズカイさんに引っ張ってもらって良いペースで走ってきた事もあって、スズキさんは成願寺エイドでマッサージを受けるとのことで離脱。
自分もペースが早かったので今後を考えると心配だったが、「後の事はどうでもいいや」と思って、成願寺をミズカイさんと共にスタート。
ここからは楽しみにしていた都内の有名スポットを巡るコースだ。
2年前に自分がして頂いた都内の分かりにくいコースの道案内を、今年は初出場のミズカイさんにさせてもらって、熟知しているコースを地図をほぼ見ずに巡った。
最初のチェックポイントは東京都庁前。

代々木通を走って夜の代々木公園・原宿・表参道に行き、六本木ヒルズの森タワーの裏にあるグランドハイアット東京の前にあるオブジェが2つ目のチェックポイント。

そして、夜の東京タワー。いつ見ても美しい。
その真下にあるトッポン兄弟が3つ目のチェックポイント。


その後は、虎ノ門ヒルズや官公庁舎の前を通って、皇居に到達。
皇居の沿いにある144km地点のこあしすエイドに到着。
コスプレしたスタッフの方々に大歓迎して頂いて、暖かい場所で至れり尽くせりのサービスを受けて、再スタート。

深夜3時過ぎに皇居1周ランをして、先週の東京マラソン設楽悠太日本記録更新の舞台となった行幸通を過ぎた。

その後、東京駅前や日本橋などの東京の中心ビジネス街を走って、両国国技館に到着。
この辺りが特に分かりにくいので、しっかりと道案内。
今年は、夜明け前で真っ暗な東京スカイツリーを眺めながら、朝5時過ぎに156kmのおしなりエイドに到着。


朝6時前の夜明けには第4チェックポイントである浅草寺に到着。
3回目にして初めて暗い中での浅草寺を見た。

そして、朝6時過ぎに最後のチェックポイントである鳥越神社に到着。
空が明るみ始めた。

すっかり夜が明けた早朝の東京都内。
さすがに走行距離が160kmを過ぎてくると疲れが見え始めてきて、徐々にミズカイさんのペースについていけなくなってきた。
分かりにくい都内のコースも無事終えて、この先は複雑なコースは無い事もあり、いつ「先に行ってください」と言おうかと迷っていたら、あと42km、残すはフルマラソンの距離という事を示す東大の赤門前で、230kmを走ろうとされているミズカイさんの方から声を掛けて頂いて、先に行って頂き、ここからは完全な1人旅となった。
約60kmに及ぶ「共走」はここで終わり。
一緒に走るなんて事はこの大会以外ではしないので、とても楽しかった。
そして、無事、コース案内の任務を完了出来て安心した。

ここまで、ミズカイさんに引っ張ってもらって順調過ぎるくらいにハイペースで走ってきたので、ここからはペースがガクンと落ちて、歩きも交えながらマイペースで先へ進んだ。
王子、赤羽を越えて、新設された178km地点の高島平のエイドに到着。
朝9時からしか開いていないとのことで、9時より少し早い到着であったにも関わらず、ボランティアの方がエイドに呼び込んでくれた。
ここのフルーツポンチがかなり美味しかった。
この後の最後の難関である荒川沿いコースも、過去の経験から一番辛いところと覚悟が出来ているし、どこまでガマンすれば次のエイドがあるかが分かっているので、これまでのような辛さは無かった。
荒川沿いコースの終わり、190km地点の秋ヶ瀬エイドに到着。
最後の単調な川越バイパス14kmに挑むために、ゆっくり休んで腹ごしらえ。あとひと頑張り。


2年前にはこの単調な川越バイパスが地獄のように辛かったのだが、これで最後だと思うと力が漲るもので、頑張って走りきり、観光客で賑わう川越市の蓮馨寺に戻って来て、無事、3度目の204kmを完走!
顎の絆創膏に、血で汚れたウェアなど満身創痍だけど、3回目にして一番余裕を持った状態での完走だった。

結果は、3年連続で自己ベストを更新して28時間台での完走を無事達成!
1回目は31時間台、2回目は29時間台と徐々に更新していてスゴイ実績だ。
大江戸コースは、ミズカイさんに引っ張ってもらって貯金が出来、独りになってからは最後の荒川河川敷で苦しんで貯金を食い潰しそうになるも、川越バイパスで復活して走ることが出来、目標を果たせた。
そして、昨年の204kmを通しての「ぼっちラン」から一転、今年は「共走」の204kmだった。
今年は共走で話しながら楽しく走ったことで28時間を通して全く眠くなかった。
人間、好きなことをしていると、24時間以上寝なくても大丈夫、という凄さを体感。
今回は、ランという点ではこれまでで一番余裕があったが、これまでで初めてと言ってもいいくらいの思いがけないトラブルもあった。
夜の川越街道での転倒・顎から流血。
完全に油断して調子に乗っていた。
もしあのまま出血していたままだったら、好調だった状況から一転、危うくDNFだった。
その後、何事も無く走る事が出来て、無事完走出来たのも周りの人々の助けのおかげ。
世の中にはこんな自分に対しても、無償で素晴らしい行為を当たり前のようにして頂ける方々がおられる。
世の中、棄てたものじゃない。自分もああなりたい。
共走して頂いた方やエイドの方々、助けて頂いた方などへ感謝しきりの204km。
そして、3回目になるのに、刺激的で新たな学びがあった204km。
こんな楽しい28時間は無いなぁと再認識。また来年!