高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン:2年連続完走!・・・も最後に崩れる

2018年5月20日日曜日、星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン当日。
午前5時のスタートに向けて、離れた民宿から送ってもらってスタート&ゴール地点の野辺山駅前の南牧村社会体育館に到着すると、激寒。
昨年の猛暑で完走率50%未満という悪条件から一転、今年は午前5時の気温が2℃という激寒な中のスタートとなった。
あまりの寒さに会場で手袋を購入して、温かい飲み物で身体を温めてスタートを待つ羽目に。



後ろを振り向くと、八ヶ岳連峰が霧に包まれて山頂のみが顔を出していた。この山容もなかなか良い。


最初の5kmは、野辺山駅周辺のフラットな畑作地帯のコースをジョギング。
霧が晴れた雄々しい八ヶ岳連峰を見ながらのウォーミングアップだ。

JR鉄道最高地点の前を過ぎると、登り坂は始まる。

未舗装の緩やかな登り坂のトレイルコースが始まると、その途中からは彼方に富士山の姿が。
澄んだ青空に富士山が映えていて、その素晴らしい姿に感動を覚えた。
昨年は見られなかったので、こんな楽しみがあるのかと驚いた。



そして、前半なので快調に走って登ってコース最高地点に到達。
走って登れるくらいの斜度の登り坂なので、ここは本当に気持ちが良い。

スタート地点は寒かったものの、陽が昇るにつれて気温は上がり始め、日中になっても暑さは程々で、時折吹く冷たい風が我々の体温を下げてくれ、まさにウルトラマラソン日和。
八ヶ岳連峰の周りのアップダウンが多いコースを順調に走って、42km地点のレストポイント、八峰(ヤッホー)の湯に到着。

ここからは小海町や北相木村南相木村などを走るコース。
昨年は50km地点の小海中学校に到着した後からが暑過ぎて苦労したけど、今年は暑さは程々で余裕だった。
昨年、辛かったポイントであった北相木村の往復コースも、今年はそれが分かっていて覚悟できていたので、難なく乗り越えられた。

途中の民家の畑には、この時期が見頃のアヤメやルピナスが植生されていて、目が癒された。


村のおばあちゃん方も家の前で座って我々ランナーを笑顔で応援。ありがとう!

71km地点のレストポイント、滝見の湯の前はかなり急な坂。
この先にあるこのコースの最大の難関である馬越峠の前哨戦だ。


滝見の湯で着替えて再スタート。いよいよ79km地点からは馬越峠だ。

スタート前はここを走って登ってやろう!と意気込んでいたものの、今の自分の走力ではそんな余裕は無し。
ここまで頑張って走って来たので、ここは昨年と同様に速足で登る事に決めた。
何度か挑戦する中で、いつか走って登る事が出来るようになったいいが、いつになる事やら。
ガマンの登りで峠を登り切って、79km地点に到着。

登りで蓄えた体力を開放して一気に下り坂を駆け下りて、87kmの川上村原公民館に到着。
大会ゲストランナーの川内優輝選手が72kmの部に出場して、大会記録で優勝したそうだ。72kmを4時間台って信じられない。

ここまではとても順調に来たものの、残り13kmのほぼフラットなコースがとても辛かった。
毎度の事だが、胃をやられてしまって気持ち悪くなり、コースを外れて指を口に突っ込んで強制的にゲップをしていたら、住民の方が心配で「大丈夫か?」と声を掛けてくれ、お茶を頂戴する事になる始末。
脚力には自信があるものの、内臓は弱過ぎる。情けないなぁと思いながらペースがガタ落ちで、歩きも交えながら走って、残り1km地点に到着。

今年も無事、南牧村社会体育館前のゴールに戻ってきて、レッドカーペットの上を走ってゴール!

今回は昨年よりも涼しくてとても走りやすいコンディションだったのに、完走タイムは12時間38分。
昨年の完走タイム12時間51分から13分しか更新できないとは、これ如何に?という結果になってしまった…
昨年苦戦した60km辺りの北相木村役場の往復は走ることができて攻略出来たものの、この大会のハイライト、馬越峠を越えた後迄は良いペースだったのに、残り10kmで胃をやられ、気持ち悪さで足は生きてるのに満足に走れず、最後の殺風景な一直線の農道コースはかなり辛かった。
情けない不本意な結果で、完走後の笑顔もぎこちない。

だけど、今年も横綱級のアップダウンが激しい難コースを制し、カッコイイ完走メダルをゲット!
Facebookでこの完走メダルを見て、絶対にこのメダルを戦利品としてゲットしたかったので、感慨深かった。
大振りでどっしりと重量感もあり、数ある完走メダルの中でも1番かも。今年も100kmと自分に勝った勲章だ!

前日説明会で説明されていたイプシロンの称号を得ている偉大なウルトラランナーの方よりも少しだけ速くゴール出来たようで、光栄だった。

2年連続完走出来たものの、まだまだ攻略したとは言い難いので、来年の第25回記念大会も挑戦しよう!
しかし、大阪から野辺山は交通の便が悪い。
昨年は急遽塩尻で後泊する事になってしまったので慌てて帰路に着いた事で、何とか日曜日中に帰阪できたものの、新大阪着が23時30分過ぎとは・・・。