全豪オープンテニス2019回顧録
2019年も始まった、全豪オープンテニス。
残念ながら、ビッグ4の一角のアンディ・マレーは、怪我の影響でもうダメのようだ。
本大会での復帰を試みたが、1回戦でフルセットの末に敗退。
6月のウィンブルドンテニスでの引退を表明したが、それまでにどこまで回復するのか。
ビッグ4のうち、フェデラーやナダルよりも先にマレーが落ちるとは誰も予想していなかった。スポーツ選手にとっての最大の敵は怪我。残念だ。
そんなビッグ4の一角である、レジェンドのロジャー・フェデラーは、本当に良い人だ。
試合後に疲れているだろうに、WOWOWの解説者席にやって来て、日本のファンに対してメッセージ。
全国のテニスプレイヤーが見本にしたいのは、ロジャーの技術だけではなく、その人間性もだ。
ただ、今年からジョコヴィッチに代わってフェデラーのスポンサーになったユニクロのウェアを着ているのが若干違和感アリ。
そんなフェデラーは全豪3連覇を狙ったのに、若手のチチパスにジャイアント・キリングを喰らっての敗退。
まだまだNext Generationが席捲する時代が来て欲しくない!
そして、かつての強さが見られず、最近WOWOWの中継でも出て来なくなってしまったユージニー・ブシャールが、優勝候補のセレナ・ウィリアムズと対戦するという事で、WOWOWが中継をしてくれたのが嬉しかった。
不振から抜け出せずにいるようだが、美しさは健在。そして、相変わらずウェアがオシャレで、自分を含めた男性を魅了していた。
錦織選手は、1回戦、2回戦共にフルセットのタフな闘いでハラハラさせ過ぎだった。
2回戦のビッグサーバーであるイボ・カルロビッチ戦も2セットアップからの2セットダウンで、ファイナルセットもタイブレイクでの辛勝。
例年のオーストラリアの暑さもあって、何とか勝てた瞬間に両手をついて伏せてしまった姿が印象的だった。
そして、錦織選手の4回戦での闘いは素晴らしかった。
2セットダウンから、誰しもが「もうダメか・・・」と思った中での大逆転劇というメンタルの強さ。
そして、4試合中3試合がフルセットという死闘で、この試合に至っては5時間超えの長丁場で、それを闘い抜くフィジカルの強さに感動した。
そりゃ、こんな激戦を見せられたら、マイケル・チャンコーチも涙ぐむわ。
しかし、ここまでの激戦の連戦が影響してであろう、準々決勝の宿敵、というか、ここまで負け続けている、ノバク・ジョコヴィッチ戦において、途中棄権。
ここまでで力を使い果たしてしまって、あっさり負けてしまうパターンで、これがトーナメント戦の怖さだ。
せっかく絶好調だったのに残念。いつになったらジョコに勝てるのか…
そして、決勝は、絶好調の2人、ジョコヴィッチvsナダル。
いずれも準決勝をストレートの圧勝で短時間で片付けての体調が万全の中で、我々テニスファンが期待していた世界No.1と2の熱戦が観られる・・・と思っていたら、ジョコヴィッチがあっさりとストレートで勝っての優勝。
絶対王者・ジョコヴィッチが完全に復活した。これは誰も止められそうにないな。