高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

太陽の道ウルトラマラニックの清算ラン、松阪~二見ヶ浦

2020年9月25日金曜日。
先週のうつくしまふくしまジャーニーランの疲れは月曜日の仙台市内リハビリラン以来、平日は休足して癒えたので、早めに仕事を終わらせて近鉄の特急で三重県松阪市へ。
ここは、3月の東海自然歩道マラニックで、そして2週間前にDNFした太陽の道ウルトラマラニックでも来た、自分にとっての曰くの土地だ。
DNFした失意が先日のうつくしまふくしまジャーニーランだけでは払拭出来なかったので、DNFした原因のひとつであった、松坂からゴールの二見ヶ浦までの試走していなかった未踏のコースを自主的に走ってやろうと思い立った。来年のための試走にもなるし。

金曜日の夜遅くに松阪駅前のホテルに宿泊。
夜遅い松阪駅前は当たり前だがひっそりとしており、夕食のための店を探すも限られており、名物の松阪牛はもちろん、期待していた松阪駅で買える有名なモー太郎弁当は直前で売り切れてしまい、残念ながらありつけなかった。仕方無く、大阪でも食べられるようなラーメンが夕食。松阪牛は翌日のラン終了後までガマン。
松阪には、本当であれば今年初開催の松阪マラソンで来る予定だったが、残念ながら新型コロナウイルスの影響で延期になってしまっていたのだが、まさかこういった形で来ることになるとは思いもしなかった。

翌朝土曜日の朝、ホテルをチェックアウトした後、荷物を松坂駅前のロッカーに預けて、二見ヶ浦に向かってランニングスタート。
f:id:kohki3103609:20201123160548j:plain
松坂城址を過ぎた後の太陽の道ウルトラマラニックのコースに合流してラン。
ここはDNFの前に雨が降る中に走ったので、地図は見なくても自信を持って走った。とにかく伊勢街道を約10㎞、一直線に走り続ける。
コース沿いは水田や畑が広がっているので、走る他に楽しみにしていた、この時期になるとお馴染みの曼殊沙華(ヒガンバナ)が畦道沿いに群生していて、立ち止まっては写真を撮っていた。
今年は9月中旬のお彼岸の時期ではなく、少し遅れて9月後半の満開だった。
去年の今頃は、島根県のやさかウルトラマラニックにて、島根県の秘境・弥栄で同じように曼殊沙華を見つけて愛でていたなぁと思いだした。
f:id:kohki3103609:20201123161251j:plain
f:id:kohki3103609:20201123161017j:plain
そんな中で珍しい白色の曼殊沙華を早速発見!テンションが上がった。
f:id:kohki3103609:20201123161002j:plain
伊勢街道沿いを10㎞走って、最初のチェックポイントである斎宮(さいくう)駅前のいつきのみや歴史体験館が近づいてきた。
2週間前は、ここに行くための曲がり角が全く分からずに、曲がって進んでは見つからずに引き返しを繰り返し、地図を見ても分からず、雨のせいで余計見難くなって、イライラがピークに達してメンタルが崩壊し、冷静さを完全に無くしてしまっていた。
今回はその曲がり角を間違えずに左折して、斎宮駅とその横にあるいつきのみや歴史体験館を発見。2週間前にこの斎宮駅から電車に乗ってしまった。自分にとって因縁深い場所だ。
f:id:kohki3103609:20201123161902j:plain
f:id:kohki3103609:20201123161906j:plain
ここら辺は斎宮の跡や斎王の森の史跡など広大な土地が広がる。こういった風景も2週間前は見る余裕が無かった。疲れもあったし、雨も降っていたので当たり前だが。
f:id:kohki3103609:20201123162328j:plain
再び伊勢街道に戻ると、竹神社の横の民家で白い曼殊沙華がたくさん咲いていた。珍しい!
f:id:kohki3103609:20201123162509j:plain
f:id:kohki3103609:20201123162514j:plain
伊勢街道に戻って、引き続き、道なりに直進。ここから先は2週間前に走っておらずに自分にとって未踏のルートだ。
途中、松坂市から伊勢市に入った。次に目指すのは伊勢神宮の外宮だ。
f:id:kohki3103609:20201123162806j:plain
宮川を渡ると、伊勢神宮外宮ももうすぐ。
f:id:kohki3103609:20201123163035j:plain
いつきのみや歴史体験館から約10㎞走って、第2チェックポイントの伊勢神宮の外宮に到着。
本番では前を通るだけなのであろうが、今回は時間があるので、外宮を参拝。
伊勢神宮に来るのは、2015年12月に三重中日お伊勢さんマラソンの時に来て以来だ。
f:id:kohki3103609:20201123163242j:plain
外宮の次は、内宮まで行って帰ってくる往復約10㎞。
途中、小高い丘を越えて下ると内宮はすぐそこ。
おかげ横丁は参拝客で大混雑だったので、その横の人がいない御幸道路を走ってお馴染みの五十鈴川に架かる宇治橋前の鳥居に到着。
f:id:kohki3103609:20201123163744j:plain
f:id:kohki3103609:20201123163929j:plain
内宮も過去何度か来ているが、せっかくなので、たくさんの参拝客と一緒に参拝。
f:id:kohki3103609:20201123163841j:plain
復路はおかげ横丁を歩いたが、赤福の本店は大行列。その他のお店もこのご時勢なのに大混雑だった。
ここで伊勢うどんなどの伊勢名物を食べて休憩しようかと考えていたが、この大混雑なのにウンザリ。諦めて前へ進む事にした。
再び外宮の前に戻って約30㎞。
近鉄宇治山田駅のそばを通過して、二見街道を左折。
最後の交通量が多いバイパス沿いを走って、ゴールの二見ヶ浦へ向かった。
190㎞近く走って、この何にも無いコースを延々と走らせるのはメンタルに応える。最後の最後でメンタルの強さを試されるコースだった。
最後、伊勢神宮の内宮の2~3倍くらいの広さになった五十鈴川を渡ると、目指す二見ヶ浦はもうすぐ。
f:id:kohki3103609:20201123164844j:plain
二見ヶ浦に到着。
2週間前に二見浦駅から歩いてゴールまで歩いた悔しさを思い出しながら走った。
二見生涯学習センターの前にあったみえ国体のポスターのゆるキャラがかわいらしくて良かった。
f:id:kohki3103609:20201123165527j:plain
f:id:kohki3103609:20201123165528j:plain
二見ヶ浦に向かう途中にある赤福の二見支店で、ここは伊勢神宮のように大行列は出来ていなかったので、気になっていた赤福氷を食べてみた。
疲れた身体に赤福の餡子の甘味がとても美味しかった。
f:id:kohki3103609:20201123165349j:plain
そして、二見ヶ浦に無事到着し、お馴染みの夫婦岩を見物。
波が荒れる夫婦岩に、偶然カラスがいてレアな光景見られた。
f:id:kohki3103609:20201123170005j:plain
f:id:kohki3103609:20201123170009j:plain
無事、太陽の道ウルトラマラニックの未踏のルートを走って、太陽の道ウルトラマラニックの全コースを把握することが出来た。
最後の松阪城址から二見ヶ浦までの約40㎞は市街地コースは、それまでとは違ってほぼフラットで走りやすいコースではあるが、160㎞以上走って疲れた脚には応えるし、何にも無い歩道を延々と走らせるので、メンタルには答えるコースだった。
しかし、自販やコンビニはたくさんあるし、こういったコースならこれまでも何度も経験してきているし、何で諦めてしまったのだろうと不思議に思った。
これでコースの不安は無くなったので、来年は必ず完走してこの悔しさとモヤモヤを晴らそうと、二見ヶ浦の海岸から広大で素晴らしい伊勢湾をのんびり眺めながら決意した。
f:id:kohki3103609:20201123170545j:plain
f:id:kohki3103609:20201123170549j:plain
さて、ひと休みした後は、疲れた身体を癒すための温泉探し。
スタートする前から行く温泉は決めていた。
二見ヶ浦に来ると気になるのが山の上にある他にはないデザインのお城。
あのお城は歴史上の城ではなく、麓にある忍者のテーマパークで建てられた城のひとつとのこと。
そのテーマパークには温泉もあるという事を知ったので、トンネルを走って二見ヶ浦の山の裏へ走って行き、何にもないところに急に現れる、伊勢忍者キングダムを発見。
こんな広大な場所にこんなテーマパークがあるとはびっくり。
到着したのが16時だったこともあり、家族連れが数組だけだったが、自分の目的はテーマパークではなく、併設されている伊勢天然温泉安土城下の湯。
温泉もほぼ独占状態の空きで疲れを癒すことが出来た。
f:id:kohki3103609:20201123171732j:plain
f:id:kohki3103609:20201123171738j:plain
サッパリした後は歩いて二見浦駅へ。
来年は、この駅に完走後の達成感に溢れて来ないといけないな。
f:id:kohki3103609:20201123172145j:plain
参宮線に乗って、荷物を預けている松坂駅へ戻った。
せっかく松阪に来たので、松坂駅近辺で松阪牛を食べられる店をGoogle Mapで探して見つけたのが、ノエルという店だった。
おひとり様でも気にせずに入店できるこじんまりとした店で、松阪牛を堪能できた。
(写真の撮り方が悪くて、美味しそうに見えないが・・・)
f:id:kohki3103609:20201123172720j:plain
f:id:kohki3103609:20201123172721j:plain
松阪牛を味わえた後は、松坂駅から伊勢志摩ライナーに乗って帰阪。
途中、シーズンの曼殊沙華を見ながら、伊勢神宮などを観光し、松坂駅~伊勢神宮外宮・内宮~二見ヶ浦~伊勢天然温泉安土城下の湯で約44㎞を走った後、温泉も松阪牛も堪能出来て、贅沢で楽しい旅ランだった。
この経験が来年に生きれば良いが・・・