高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

夢グレのサポートで嵐山へ、夢グレの過酷さを思い知る

2020年11月2日月曜日。

この日は連休の合間ではあったものの、有給休暇を取得していた。

始発で自宅のある堺筋本町から堺筋線から淡路で阪急京都線に乗り換え、桂で下車。

桂から阪急嵐山線で嵐山へ。

まさか、3週連続で嵐山に来る事になるとは思わなかった。

しかし、前日の快晴から一変、この日は嵐山に午前6時半に到着した頃から雨が降り始めた。

ランナーからしたら、2日目の疲れた身体に雨は応えるし、何よりこの時期の雨は寒い。

朝一の嵐山は、連休であるものの合間の平日である事もあって、さすがに人がいない。

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嵐山駅に到着した時点で主催者のマリリンさんに電話をして、嵐山に到着した旨の報告と、2日目の朝の時点でレースを続けている選手達を聞いて愕然とした。

事前に参加者リストを頂戴していて、28名のランナーを確認しており、その中には全国のウルトラマラソンで知り合ったラン友の方々や試走で知り合った方々が数名おられたので、その方々を嵐山で応援しようと思っていたら、そのほとんどが嵐山に至るまでにDNF(リタイア)している事実が判明。

28名中、10名程にまでなっており、自分が知っているラン友さんは9名もDNFされていた。

しかも、ランナーのペースが遅れているとのことで早くても10:00-13:00だということで、嵐山の渡月橋のたもとで雨宿りしながら待ちぼうけ。

そんな自分の状態を見かねてか、マリリンさんが同じくサポートをされている1月の大道・竹内街道マラニックでご一緒したタナカさんと過去何度も夢グレを完走されているヤマサキさんがレンタカーで迎えに来て下さって、3人で近くのコンビニで待機し、ランナーがもうすぐ嵐山に到着するタイミングで渡月橋に戻り、ランナーが雨の中にやって来るのを待っていた。

傘を差す観光客を縫って、続々とランナーがずぶ濡れの状態でやって来た。

最初に到着した4名は11月1日の8時のレイトスタートの方々。

その後に7時アーリースタートや7時半の通常スタートの方々もやって来た。

持参していた補給食や飲料をお渡しして、自分なりの声援を送って送り出した。

その後、最終的に320㎞を完走された猛者は、レイトスタートの4名のみ。

1時間、スタートが遅いのなんて関係無い、ご実績のある走力・体力・精神力を兼ね備えたランナーのみが完走出来る過酷なレースである事を認識した。

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嵐山までレースを続けている10名の方々の通過のチェックを終えた後は、3人でレンタカーに乗って昼食。特にヤマサキさんは何度も夢グレを完走されているので、その武勇伝をお聞きすることができて、大変参考になった。

自分は嵐山でのチェック通過のボランティアのみでお役御免なので、途中の桂駅で降ろさせて頂き、帰宅した。

 

しかし、今回のこのボランティアを経験したことで一番驚愕したのは、

2回参加した試走会でご一緒した方々は、ほぼ全員、176.5㎞地点である嵐山にさえも到達できない

という事実だった。

試走会でお会いした方々の中で嵐山に到達したのはナカシマさんとミヤニシさんのみ。

その中でもナカシマさんは、320㎞では飽き足らず、琵琶湖の近江大橋ではなく、その先の琵琶湖大橋を渡って、30㎞余分に走って、最終的にトップでゴールするという、これまでお会いした事がある超ウルトラランナーの中で一番凄い別格の方だ。

昨年11月に橘湾岸スーパーマラニック320㎞と沖縄サバイバルランニング400㎞を完走し、自分の中で一番強い超ウルトラランナーと思っていたケンゴさんでさえ、滋賀県京都府の県境の小関峠で止められたことを聞いて、思わず二度聞きしてしまった。

夢グレがこんなに過酷でレベルの高いレースである事を思い知らせた。

 

そして、嵐山に到達されたランナー達のカッコ良さには痺れた。

2日目は雨であったにも関わらず、文句ひとつ言わず、その目は死んでおらずに先を目指されていた。

自分が選手の立場だったら、あんな風にしていられるだろうか。

今年になって超ウルトラマラソンに挑戦する機会は2月の小江戸大江戸200kのみだったので、その自信はすっかり忘れてしまっており、今の状態では不安でしかなかった。

その夢グレの過酷さと参加ランナーのカッコ良さを見せつけられた事もあり、自分の中にあった昨年11月に橘湾岸スーパーマラニック320kmやその他の超ウルトラマラソンを完走してきた自信は完全にへし折られた。それもあって、この日や翌日3日の祝日も全く走る気になれなくなってしまった程の衝撃だった。

 

ただ、今回、試走会やボランティアとして本戦にささやかながら関わらさせて頂いたことで、自分のランニングでの生涯目標が決まったような感があった。

ここのところ、ランニングの次の目標を見い出せずにいたので、これは嬉しかった。

夢グレ完走という目標達成まで、何年計画になるかは分からないが、毎年エントリーして自分の現状と向き合う機会にしよう、と心に決めた。

しかし、ヤマサキさん方に聞いた話によると、先日の試走会でも通過した琵琶湖沿いの石山寺までの関門時間(2日目の午前5時迄)が最初の難関とのこと。

自分は、来年、そこを目指して頑張ろうと思った。

そのためには、コロナ禍でレースが少ない中、モチベーションを持って体力・走力を維持しておかないといけないな。