高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 妄想の果てに・・・

妄想癖の強い男にその結果を聞いた。
結果は、残念ながら「現状維持」であったそうだ。
その日は、4人で楽しく話をしながら食事し、最後には誕生日ケーキを用意してくれるというサプライズもあった。
それに乗じて、先日購入したGODIVAのチョコレートを彼女に渡した。
プレゼントがあったことに彼女は凄い驚いていた。
予想通り、その男へのプレゼントを用意していないことを申し訳なさそうに言うので、例のことばを言った。
4人共、大爆笑。
案の定、「また、言ってるなー。」というくらいにしか思っていないようだった。
しかし、彼女は、その男が準備していた言葉よりも、プレゼント自体に大変感動していたようで、GODIVAのチョコレートなんてもらったことないと大変喜んでくれた。
その喜んでいる彼女の顔を見ていると、女の喜ぶ顔見たさで大枚はたいてプレゼントを貢いでいる男の気持ちが染み入るほどによく分かった。
この一件で彼女にはかなりのインパクトを与えたであろうが、あくまでその男は「いい友達」のひとりである。
彼女に彼氏がいる以上、これが限界かなと思う反面、このままでは心残りだと思う自分がいる。
これ以上近付こうとすると今よりもはまってしまいそうだと思う自分がいる。
帰宅してひとりになって1日を振り返ってみると、何の進展もない、というか進展させようにも何も出来ない現状にもどかしさを覚え、「妄想はそう簡単には現実にならない」と、現実の厳しさを痛感し、溜め息をつく男であった。