高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 回想:東京がひとつになった日・当日

いよいよ東京マラソン当日!
朝5時に目が覚めて準備を始める。人間は何故楽しいことがあると何の苦痛も無く、朝早く起きられるのだろう。
新宿駅で、同じように東京マラソンに当選した唯一の知り合いである東京本社の女性と待ち合わせしてスタート会場になる都庁前に向かう。
都庁前は早朝なのに、ランナーばかりで凄い人。さすがに3万5千人が出場する大会だけある。
当日の天気は前日とは違って曇り空で今にも雨が降り出さんばかり。
暑くはないので、ランナーにとってはいいコンディションかもしれない。


スタートの9時10分になったのに、スタートの号砲の音が聞こえないくらい、スタート位置は後方だったので、ようやく都庁を横目にスタートを切ったのは9時30分頃。
石原都知事もスタート位置で応援。
いよいよ、42.195kmの長い旅が始まった。


まずは、都庁から靖国通りを通って新宿へ。
新宿駅のガード下や歌舞伎町を横目に走る。

5km地点は、昨日も行った馴染み深い飯田橋の母校・東京理科大学前。
まさか理科大を見ながら走ることができるなんて。そして、懐かしい飯田橋交差点。

外堀通りから目白通りに入った後は、一路、皇居方面を目指して走る。
皇居を越えて日比谷公園まで来ると、10kmマラソンのランナーとはお別れ。

今度は品川を目指す。この頃になると、右手には東京タワーが見れて圧巻の風景。
15km地点はちょうど品川駅前の折り返し地点。

そして、中間点の20km地点は、前まで東京本社があった有楽町駅前。
銀座の街並を横目に次は浅草に向けて走る。この頃になると、雨が降り始めた。
初めての雨中マラソン。雨ガッパを着てしばらく走る。冷えるなー。

25kmを越え、有名な浅草寺の雷門の前を折り返す。応援してくれる人達の中にはテレビ中継をする浜口親子もいた。

ようやく30km到達。チアリーダーの女の子達の声援に応える。

浅草から銀座に戻ってくると、たくさんの人が声援をくれた。
まだまだ体力に余裕があって、沿道の人達とハイタッチをしながら走る。
35km地点は東京本社のある築地前。いよいよビッグサイトに向けて、佳境の臨海地区突入だ。

この頃になると、雨は止んでいるのだが、風が凄くなってきた。
しかも、佃大橋などの橋が多くなってアップダウンがきつくなってきて、体力に余裕がなくなってきた。
ここが正念場だ。
あと5kmの看板を見ると、俄然テンションが上がる。
そして一番体力的にツライこの頃に、沿道の人が買えば200円はするであろうカロリーメイトのゼリータイプをくれた。
涙が出る程、うれしかった。

やっと40km地点。よし、あと少しだ。
この寒い中に水着で走っている女の子がいて笑えた。よくやるなー。

有明駅下の41km地点。あと1kmと思うと、元気が出てきた。
最後の体力を使い切ってやろうと、ラストスパートをかける。
意外と早く走れたので、自分の体力が意外と残っていたことに驚く。

そして、ゴール!!!
グロスタイム(スタートの号砲からゴール迄のタイム)は5時間22分だったけど、スタートするのが遅かったので、ネットタイム(スタートを切ってからゴール迄のタイム)は、もしかしたら5時間を切っているのではないだろうか。

4回目のフルマラソンも無事完走できた。
それに今回は前回のヨロンマラソンでの教訓を受け、前日と当日の朝に食べ過ぎなかったので、体調が絶好調で、最後迄体力が続いたし、ラストスパートもかけれられた。
そして、一番満足しているのは、エイドステーションで物を取る時や写真を撮る時以外は一度も歩かずに、42.195km走りきったということ。
終盤、「歩こうかなぁ。」と思ったことが何度もあったけど、「ここまで来たんだから走りきろう!」と自分に負けずに走りきった。
これでまたひとつ、自分に自信がついた。
ひとつ残念だったのは、スタート位置が後ろ過ぎて、芸能人がまったく見られなかったこと。
次参加するときは、エントリーする際、完走タイムを嘘ついて前の方に行こう。
意外だったのは、東京の人々の温かさ。
この日は天気が悪いにも関わらず、たくさんの声援をくれたし、いろんなものをくれたし、ボランティアの方々を含め、人々の温かさを感じることが出来た。
完走後は、疲弊しきった身体を休めて着替えた後は、一緒に参加した東京本社の子に、応援に来てくれていた東京本社の2人を交えて、Finisher'sタオルと完走メダルを持って記念撮影。
その後は、完走を祝して4人で飲みに行った。ビールがうまかった〜。

別れた後は、宿泊先の品川のストリングスホテル東京インターコンチネンタルへ。
無料宿泊券があるから泊まれるものの、こんな高級ホテルには泊まれないだろう。
昨日のカプセルホテルとはえらい違い。

内部は吹き抜けになっている珍しい設計のホテルだ。
部屋からの眺めは圧巻。いいホテルだった。

3月23日の月曜日は休みをもらっていたので、チェックアウトぎりぎりまで、部屋でWBCの日本vsアメリカ戦を観てまったりして帰阪。
完走の代償は大きくて歩くこともままならないくらいだけど、達成感もあって心地良い痛みだ。
それにしても、東京マラソンは楽しかった。楽し過ぎた。
来年も更に出走希望者が増えて抽選倍率も上がるのだろうけど、絶対、来年も出るぞ!