高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 70km完踏!

5月24日日曜日、4時に起床してスタート会場の大阪城へチャリをこぐ。
5時にスタート地点に到着すると、既にアーリースタートのランナー達は準備万端でウォーミングアップしていた。
急いで俺も着替えて準備する。
準備するだけで時間が来てしまって、落ち着く間もなくスタート地点へ。
5時30分、いよいよ第1回大阪マラニック、70kmという長い旅が始まった。
42.195kmでだいたい5時間くらいかかるから、単純計算で10時間も走ることになるのか、、、まったく計り知れない。
スタート地点は、早朝過ぎてやはり薄暗い。

大阪城公園を一周して天満橋に抜け、大川沿いの造幣局の花見で有名な桜ノ宮公園を通って淀川へ向かう。
日曜日の早朝というのに、公園にはランニングしたり、散歩したり、大川で釣りをしたりしている人達がいっぱいいた。
いろんな人達の暮らしがあるんだなぁとしみじみと思いながら走っていた。
おそらくその人達もこんな時間から走っている俺達を見て呆れていることだろう。


10km近く走ったところで淀川に出た。
ここから長くて単調な淀川沿いのコースをひた走る。
淀川マラソンでも走っているコースなんだが、川沿いのコースって景色に変わり映えがなくて嫌いなんだよなぁ。
あたりまえだけど、まだまだ体力も余裕。
吹きっさらしの風がとても心地よい。

早くも一人旅の様相を呈してきた。



延々と上流に向かって走り、20km過ぎには、枚方市の同期の母校である摂南大学を堤防から眺め、橋を渡って更に奥へ。
このマラソンコースで最遠地点を折り返して枚方市に戻ってきた頃には30km地点に到達。
体力もなくなってきたものの、42.195kmまでは絶対歩かないと決めていたので、エイドステーションまでは歩くのをガマン。

川沿いの野花はきれいだった。まだまだ景色を楽しむ余裕がある。

40km近くになると、後ろから100kmマラソンの走者達がどんどん俺を抜いていく。
この大会で一番ラクなのが俺達、アーリースタート(通常より1時間早い5時30分スタート)の70kmランナーであるのに対して、1番辛いはずの通常スタートの100kmランナーが悠々とペースを乱さず、凄い速さでこの俺を抜いていく。
いったい、彼らはどんな体力の持ち主なんだろう。どんな練習をしたらあんなに走れるようになるのだろう。
まったく信じられなかった。
抜いていく彼らを引き止めて、「お前らの体力は無尽蔵か!」とツッコんでやりたい衝動に駆られた。
自分があまりにも情けないと思うのを通り越して呆れてしまった。
そんなこんなで、42.195kmはなんとか走りきれたものの、心が折れてしまってそれ以降は歩きとひょこひょこ走りの繰り返し。
50km近くは、馴染み深い御堂筋線(梅田〜新大阪間)が走る橋の下を通って折り返した。
日曜日の真昼間、天気が良いこともあって、川沿いでバーベキューでうつつを抜かしている連中を傍目にひた走る。

梅田スカイビルを臨みながら走る。しかしながら、42.195km以降は未知の領域のため、既に体力の限界。

案の定、犬にも抜かれる。無念。。。

負けじと頑張り、淀川コースもいよいよ終盤で、70kmと100kmランナーの分かれ目がやってきた。
100kmランナーは更にここから枚方市方面に向けて走るというから信じられない。
70kmで良かったと胸をなでおろして淀川コースを後にする。

いよいよ60km地点到達。
体力も限界だし、足もパンパンで死にそうだ。
おかげでほとんどが歩きだし、走ろうとしても早歩きよりも遅いペース。
しかしながら、もうここまで来たら這ってでもゴールしてやると、俄然テンションが上がってきた。


天満橋京阪モールを越え、

大阪ビジネスパークを越え、


なんとか最後のコース、大阪城に戻ってくる。
大阪城の観光客に混じって、息も絶え絶えで凄い形相をしながらゴールを目指す。
途中にいるボランティアの方々に励まされながら、ようやくゴール地点到達!
レッドカーペットが敷かれていて、ゴールテープまで用意していてくれた。
参加人数の少ない大会というのもあって、とても粋な計らいだ。
ボランティアの方々の拍手の中、無事ゴール!!!
こんなのは今までに経験したことがなかったので、とてもうれしかった。

よかった、なんとかゴールできた。
五体満足で無事、70km完踏できた。
ゴールした時間は15時ちょっと過ぎ。つまり、10時間近く走っていた計算になる。
いやぁ、長かった。そしてよく頑張った、俺!
これでまた自分の体力に自信がついた。
それに、今後起こるどんなツラいことにだって立ち向かえる勇気が身についた。
70km走ることよりツラいことなんて滅多に無いことだろうから。

しかしながら、今回出場したことで、出走者のレベルの高さを思い知らされた。
とてもじゃないけど、あんな人達には敵いもしないし、なれるとも思えない。
結論として、俺にはまだまだ70kmなんて早過ぎる。
今後も、42.195kmを楽しく走れるようになるように練習を続けていこうと心に決めた。

完踏メダルを手に悦に入ったところで、疲れと筋肉痛と眠気が襲ってきた。
月曜日は午前休をもらっているので、速攻で家に帰って泥のように眠るとしようzzz