幸せをお裾分け

今年の夏期休暇は、金土日の3日間だけと暦が悪く、1日目は帰省、3日目は帰阪ということで、結局1日しかゆっくりできる日がなくて、どこにも行けそうにない。
大変残念なお盆休みになってしまったけど、唯一のイベントであった中学時代からの友人夫妻と再会はとても楽しかった。
同じ東京の大学でその頃から一緒によく遊んでいたときはあれだけやんちゃだったのに、今は結婚して2児の立派なパパになっている。
人間って変わるモンだなぁと改めて思うものの、やはり結婚して子供ができ、守るものができた友人は強くなっていた。
自分と自分の家族の将来を見据えて、新たなスタートを切ろうと頑張っていた。
そして、誰が見ても幸せと思えるような家庭を築いていた。
みるみるうちに育っていくアオチィは相変わらずかわいいし、生まれたばかりのリンリンもかわいくてたまらなかった。
同い年なのに、独身の俺とまったく家庭環境が異なる友人をみて、「家族って良いな。」と思わされる楽しいひとときだった。
次来るときアオチィは覚えててくれるかなぁと期待するものの、半年に1回しか会えないので、おそらく無理だろうと思いながら友人と別れる。
俺もいつかこんな家庭を築くことができる日が来るのだろうか。
俺の「幸せ」はまだまだ先だなぁ、と思いつつ帰路に着く。
さて、明後日からはまたいつもの「幸せ」探しの毎日が始まる。

ビビちゃんも幸せのためか、腹をさらけ出して喜んでいた。