高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 成功の反対は失敗じゃない

文化の日直前の11月2日の火曜日、19時前に会社を抜け出して、本町にあるき紀伊国屋書店へ向かう。
忙しいはずなのに何がそのような行動に駆り立てたか。
ソロアルピニスト、「栗城史多(くりきのぶかず)」のメッセージ集である「NO LIMIT」の発売を記念して、サイン&トークショーがあるからだ。
早速行ってみると、NHKのドキュメントなどで彼の挑戦を知って好きになったファンで人だかりになっていた。
彼はエベレストなどの世界の最高峰を単独・無酸素登頂、しかもその模様をインターネット生中継する、と挑戦をし続けている尊敬すべき人だ。
早速、著書を購入してサイン会の列に並ぶ。
いざ順番が回ってくると、こちらが恐縮してしまうくらい落ち着いた方だった。
内にはメラメラとしたエベレストの日本人初の単独・無酸素登頂への闘志があるのはすばらしい。
快く記念撮影にも応えてくれた。

家に帰って「NO LIMIT」を拝読する。
やはり、ストイックに生と死の境目という極限状況をこれまで幾度も乗り越えてきたこられた方のひと言ひと言にはとても重みがあった。
中でも1番心に響いたことばは、以下のことばだ。

成功の反対は失敗ではなく、何もしないことだ。

しかり。
「失敗」と聞くとどうしてもマイナスイメージと受け取ってしまいがちだが、失敗したときこそがチャンスであり、失敗したからといってあきらめないで夢を持ち続けて一歩踏み出す勇気が大切だ、ということをひと言で示したすばらしいことばだ。
ミスしてくじけそうになったときに思い出したいことばになりそうだ。
そして、栗城さんは、最近2度単独・無酸素登頂に失敗されているのだが、それは決して失敗ではないとおっしゃっている。
「引き返す」という決断ができたことで、これまで無謀な挑戦として言われてきた周りに認められるようになってきたし、その山のてっぺんだけではなく、その山の先にあるものを見られるようになったそうだ。
まさに転んだことで別の風景が見られるようになって、視野が広がったということだ。
2歩後退したら、3歩進めばいい。
そんな「失敗」という大きなチャンスを得たことによって、栗城さんはより大きく成長していることだろう。
彼のこれからの活躍が本当に楽しみだろう。

「見えない山に登っている全ての人達へ」というメッセージあり。
やっていることは全然違うけれど、スタンスとしてはかなり通ずるものがある。
とても学びが多かった本だ。

NO LIMIT ノーリミット 自分を超える方法 (Sanctuary books)

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