ページをめくる指が止まらない・・・
久坂部羊『無痛』を読みました。
出張中、疲れてるのにまったく眠くない程、話にのめりこみました。
ひさびさに読書に集中しました。
話の内容は、人を診ただけでその人の持っている病気が分かる天才医師(犯罪を犯す兆候も読めるそうです。「犯因症」っていうんだって)、先天的な無痛症の男、精神障害の少女、そして一家惨殺事件。
事件を追う刑事の前にたちはだかる、刑法39条(心神喪失者は無罪とする)。
著者は元・医者なだけあって、医学的知識が素晴らしいです。
まずその知識に知的好奇心をくすぐられるし、医者ならではの生々しい描写が気分を悪くさせます。
特に後半、『ハンニバル』の有名なラストシーンを超えたグロテスクなシーンがあります。
文字だからいいものの、きっと映画化はできないだろな。。。
(もし映画化されたら観たくない。。。)
ミステリーとしての結末はイマイチだったけど、医療系の勉強をした人なら必ず感心するであろう著者の聡明な医学的知識と『ダヴィンチ・コード』並みに読者を話にのめり込ませるその内容は絶品でした。
とても他人には薦められないような内容だけど・・・
ブクログ、更新しました!⇒http://booklog.jp/users/kohki3103609
- 作者: 久坂部羊
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2006/04
- メディア: 単行本
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