高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 しまなみ海道100kmウルトラ遠足4

中間地点の生口島瀬戸田町のB&G海洋センターを12時30分に出発。
まだまだ脚も大丈夫で、ゆっくりだけど走ることができる。
このペースを残り50kmも続けられれば、制限時間内のゴールが!
50kmを通過した後には、有名な画家・平山郁夫の美術館があった。


そんな観光地も傍目にどんどん先へ進むと、海岸線に出た。
海岸線の道路は南国気分。海がとても綺麗で、海を見ながら走るととても気持ちが良い。


生口島の観光地、サンセットビーチが55km地点。
夕陽が綺麗なんだろうけど、真昼間なので、その面影無し。でも、海が綺麗だ。

しまなみ海道は全島を通じてサイクリングロードが整備されていて、ここ生口島もサイクリストがたくさんいた。
かっこいい。そして、楽しそう。いつかMyロードバイクしまなみ海道を走行してみたい。

そうこうしているうちに、しまなみ海道第4の橋、「多々羅大橋」が見えてきた。


この多々羅大橋の途中には、「多々羅の泣き龍」という場所がある。
橋にある2本の鉄柱の間で拍子木を打ち鳴らすとその音が共鳴して上に響いていく現象が見られる。
テレビで見たことがあった光景を自分もすることができてうれしかった。

多々羅大橋の上からの眺めもとても良かった。瀬戸内海の島々がとても美しい。


いよいよ第4の島、「大三島」だ。

この多々羅大橋を降りた辺りで、60km地点到達。

さて、ここまで来ると、50km地点では絶好調だったのが、一転、雲行きが怪しくなってきた。
その理由は、3つある。
大三島以降、道がただの田舎道で単調でつまらないこと。
②体力も脚もさすがに疲れてきて、60kmの地点であとまだ40kmもあるのか・・・という現実が追い討ちをかけたこと。
③そして、最も大きかったのが胃腸トラブル。
下痢や腹痛などではないのでまだ良かったのだが、腹部膨満感が起こって、走っている途中にしゃっくり(吃逆)が止まらなくなって、戻しそうになる症状が断続的に続いた。その度に走るのを止めて、落ち着くまで歩くということを繰り返すことになった。
これまでもフルマラソンなどでこういった症状がたまにあったのだが、今までの中で1番ひどかった。
おそらく前半のエイドで食べた物が疲れで蠕動運動をしなくなった胃に溜まり、胃が膨張したことで横隔膜を刺激してしゃっくりが発生しているものと思われる。
これ以降、固形物を食べることはできず、水やスポーツドリンクしか飲めなくなった。
おかげで歩く回数も増えてしまい、どんどんペースが落ちていった。
そんな状態でもなんとか5つ目の橋、「大三島橋」までやってきた。
この橋は全長500mととても短い橋だ。これを越えると、伯方の塩で有名な第5の島、「伯方島」だ。



伯方島のコースはあっという間だった。伯方ビーチにて、伯方町住民の歓迎を受けて、いよいよ70km地点へ到達。

過去にも70kmまでは走ったことが2回ある。
過去の2回共、70km近くでほとんど歩くことしかできなかったけれど、今日はまだなんとか走ることはできる。
自分の成長ぶりを知れて、とてもうれしかった。
さぁ、これ以降はまさに未知への領域だ。
残り30km、疲れと胃腸障害のせいでペースも落ちてきているし、果たして制限時間内のゴールができるのだろうか。心配。