高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 しまなみ海道100kmウルトラ遠足5

伯方島の70km地点を越えて、いよいよ未知への領域への挑戦だ。
まずは「ここまで来れただけでも十分凄い!」と自分を鼓舞して、スタート。
伯方ビーチを通り過ぎて、しまなみ街道6つ目の橋、「伯方・大島大橋」へ到達。



橋を越えると、しまなみ街道最後の島、「大島」へやって来た。
「残り1つの橋を渡れば、ゴール地点のある愛媛県今治市に到着だ!」と思うと、頑張れそうになるのだが、まだ30km近くあるという現実に直面するとげっそりする。
そして、もうこの辺までやってくると、体力的にも脚も限界が近づいてきて歩いてしまう回数が増えてきてしまい、どんどんペースが落ちてきた。こんなに長い間走るのは初めてなので、当たり前なのだが・・・
それに、胃のダメージがものすごかった。
しゃっくりが出始めると、吐きそうになって症状が落ち着くまで歩くという始末。
コース的にも75km地点を過ぎた後のなだらかな登り坂が何kmも続く単調なコースが本当に辛かった。
今までの中で一番心が折れそうになった。
歩くのも足が辛くてペースが遅くなってしまったので、どんどん周りのランナーから離されていった。
なんとか80km地点へ到達。

大島にあるバラ公園がエイドステーション。
残り20kmを残して今は18時。朝5時スタートだったので、既に13時間も走っている計算だ。
しかし、制限時間が21時までなので、残り3時間。5kmを45分で走らなくてはいけない。
最初の頃であればかなり余裕なペースなのだが、今の状態ではこのペースでもかなりしんどい。
焦り始めたものの、身体が動かないというもどかしい状態に。
エイドにいたランナー達も焦っているのがよくわかった。
疲れている身体を動かして、大島の海岸線沿いの何にもないコースをひた走る。
日も暮れてきて、夕陽がまぶしくなってきた。



しまなみ街道の島々から見ることができる夕陽は絶景としても全国的にも有名だそうだ。
今写真で見るととても綺麗なのだが、走っているときは疲れもピークだったため、「夕陽が綺麗」という感性が失われ、夕陽を愛でる余裕も全然無かった。。。
そして、ゴール地点のある今治市へとつなぐ、しまなみ街道最後の橋、「来島海峡大橋」が見えてきた。
しかし、この橋の長さにげっそり。
橋の到達先が見えない。今治市はどこにあるのだろう。
後で確認したら、第一、第二、第三と橋がつながっていて、全長6.2kmもあったとのこと。
これはなかなかに厳しい。このマラソンの中で2回目に心が折れそうだった瞬間だった。

この頃になってくると、写真を撮る余裕も無かったので、写真がかなり少ない。。。