高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

第10回伊南川100kmウルトラ遠足:51kmの短縮コース、檜枝岐村の先の沼山峠に行きたかった…

2019年10月19日、「第10回伊南川100kmウルトラ遠足」当日。

朝3時過ぎに檜枝岐村の民宿のご主人に車を出して頂いて、宿泊していた出場予定の3人でスタート地点である南会津町伊南総合支所にやって来た。

朝2時に起きると、外は大粒の雨で、雨の中のランになる事を覚悟していた。そう考えると、51kmになって結果的に良かった。

雨が午前5時には止んで涼しい中に、ゆる~いカンジでスタート。

如何にも海宝道義さんの海宝ロードランニングの大会らしい。

2011年と2012年に出場した海宝道義さん主催の今は無き「しまなみ海道100kmウルトラ遠足」が自分のウルトラマラソンにハマったきっかけ・原点(いつか復活してくれることを切に願っている)。

広島県福山城をスタートして尾道からしまなみ海道を走って愛媛県今治市までの100kmを走った時の楽しさと感動、充実感などを今でも忘れない。

2011年に走った時は初100kmで、制限時間が16時間もあるのに、残り2kmの今治城の手前で16時間を超えてしまって、撤収を開始しているゴールに疲労困憊で歩いてゴールして誰も祝ってくれない悔しさから一念発起して、毎週末、ロングランの練習をして、翌年の2012年に再び挑戦し、13時間で100kmを見事完走出来たのが懐かしい。ゴール直前、サングラスの下で100km完走が確実になって、嬉しくなって思わず涙した事も思い出す。

あの頃から1分1秒のタイムを狙うフルマラソンよりはゆっくりのんびり景色などを楽しみながら完走を目指すウルトラマラソンの楽しみを覚え、42.195kmでは飽き足らず、100km、200kmとどんどん走る距離が伸びていき、変態度が増していった。それと共に、特にウルトラマラソンでの走力がかなり成長した。

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真っ暗の中にゾロゾロとスタートして、いきなり伊南川を渡って、伊南川沿いを走った。

国道401号線に合流すると、そこから延々とひたすら登り基調の伊南川沿いを南下。

夜が明けてきて、コースの途中で見下ろす伊南川の清流を見て、台風19号が去ったばかりなのに、その透明度に驚いた。

まだ紅葉の見頃では無かったものの、初秋で色づき始めた山々とのコントラスもなかなか美しかった。

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複数あるロックシェッド・スノーシェッド(覆道)の登り坂を走って、宿の近くの檜枝岐村の道の駅で折り返し。

本来であれば、この先がこの大会の醍醐味であり、勝負どころだった。

この檜枝岐村にある沼山峠に向かう700m登るコースがこの大会の過酷さを物語っているとのことを事前に聞いていたので、怖いもの見たさで是非走ってみたかった。こういう機会でも無ければ、まず行く事はないであろうに・・・

残念な想いで折り返し。この辺りは、有名な尾瀬国立公園のすぐそば。NHK BSのトレッキングの番組などで頻繁に映像では見た事がある尾瀬。いつか行ってみたいものだ。

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折り返した後は、ただただ同じ道を走って行く。

下り基調だったので、とても走りやすかった。

再びコースの途中で伊南川の清流を見ながらのラン。

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スタート地点であり、ゴール地点でもある南会津町伊南総合支所が近づいてきて、残り4km程のところで南会津町伊南総合支所のすぐそばを走る。

そこでは速いランナーを出迎えるスタッフの盛り上がっている大声が聞こえるものの、我々はまだゴールではなく、ぐるっと走らされるとても意地悪なコース。このコース設定は、野辺山ウルトラを思い出した。

結局、スタート前、雨がかなり降っていて、シャワーランを覚悟していたが、レース中、途中で少しだけ降っただけでほぼ降らず。

逆に昼が近づいてくるにつれて雲が抜けて青空が見えてき始め、陽が出で暑くなってきた。

暑くなる前にゴールしてしまおうとペースを速めたが、もっとゆっくり走っているランナーはスタート前の天気予報が大外れで大変だったであろう。

スタート前には本降りの雨でシャワーランと寒さを覚悟して臨んだのに、スタート前には雨が止み、陽が昇るにつれて天候が回復。昼には暑くなるという予想外のコンディションに。

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再び伊南川を渡った。スタート時も渡ったものの、真っ暗だったので分からなかったが、橋の上から見る伊南川も素晴らしい。

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その後は、久川の小高い丘の登り。緩い登り坂なので、走って登った。

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丘を下ったらゴールはすぐそこ。

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10時半、ちょうど5時間半でゴール!

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再び、南会津町伊南総合市所に戻ってきてゴール!

暑くなる前にゴール出来て良かった。

ゴール後は、大会側からもらっていた無料券で食事。豚汁と梅塩ラーメン。2,000円分もあったが、結局、使えなかった。

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この大会、参加賞がとにかく多くてスゴイ。地元のお土産がこんなにたくさん。日本酒にきのこ茶漬け!?

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ゴール後にくじ引きもあって、以下の地元の土産も当たった。こんなにもらえて嬉しいものだ。

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庁舎内の着替えスペースに行くと、同室であったハギオさんも自分のすぐ後にゴールされたようで、本当は今晩も宿泊予定であったものの、51kmに短縮された事でキャンセルして帰京されるとのことだった。

自分は元々宿を取っておらず、完走次第、大阪に向けて行けるところまで行こうとしていたので、それであれば途中まで一緒に帰ろうと思ったものの、本数が少ない地元のバスの次の時間が11時とのことで、自分は間に合いそうになかったので、先に行って頂く事に。

自分は次の12時のバスで最寄りの会津田島駅に向かうために、のんびり準備して、のんびり会場をブラブラした後、会場を離れてバス停でバスを待ちながらまだ走っているランナー達を応援していた。

12時のバスに乗って帰路につくと、途中のバス停でハギオさんが乗車してきて再会。11時のバスは会津田島駅には向かわなかった事が発覚し、途中下車して道の駅でのんびり次のバスを待っていたそう。

結局、同部屋且つほぼ同タイムという奇妙な偶然で一緒になった2人で会津田島駅に向かい、下今市駅今市駅宇都宮駅とご一緒させて頂き、マラソン談義などをして長い移動が短く感じた。

そこから再び9~10時間かけて、何とか土曜日22時頃に大阪に着くことが出来た。

距離は短縮になってしまった残念だったが、この大会の面白さを垣間見えて楽しい大会だった。

慌ただしく南会津を離れてしまったが、ファイナル大会だったし、近くには尾瀬もあり、大自然の多い南会津町にもっとゆっくりしていれば良かったなぁ。

本大会も終わってしまって、福島県南会津町とのお付き合いが厳しくなるのだが、いつか尾瀬に行く事があれば、また来よう。

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この完走証、100kmを5時間30分!?
世界最速記録は6時間9分なので、事情を知らない人に見せたら早過ぎで驚かれるかも笑