高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

隠岐の島ウルトラマラソン:登り坂を全部走ってコース攻略、コースレコード達成!

2019年6月16日日曜日。

隠岐の島ウルトラマラソン当日。

宿泊した隠岐の島プラザホテルは、スタートの西郷港まで徒歩で行けるので、午前5時のスタートに向けて、午前3時くらいまで寝ていられる。

こんなに宿泊地からスタート地点が近い大会は類を見ない。

たくさんのウルトラランナーが集う西郷港へ。

西郷港の裏で荷物を預けて、毎年見ている鬼太郎とねずみ男の像を撮影。

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お馴染みの陸橋の下がスタート地点。

昨日、一緒のツアーであったこの大会の名物司会者の女性が上からよく通る高い声で我々を鼓舞する。

7月の舞洲の24時間リレーマラソンでもお馴染みの絶叫司会者の方だ。

昨日、隠岐の島空港便が欠航になってしまって、「彼女がいないと大会が始まらない」と我々も心配していたが、彼女もこの地を踏めて本当に良かった。

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午前5時スタート。

前日の大雨も止んで、近年稀にみる涼しさというベストコンディションだった。

スタート直後から島民の方々がご自宅の前で朝早くから応援してくれていた。島を挙げての応援が本当に嬉しい。この島の応援は一番だ。

特に終盤になって選手がバラけてくると、島民の方々は選手名簿のゼッケンを見て名前を呼んで応援してくれるのが本当に嬉しい。

「大阪から来た大木さん、頑張って!」と言って頂けると、辛くても笑顔になる。素晴らしいおもてなし。

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48kmの五箇生涯学習センターのレストステーションの手前、25km過ぎから始まったアップダウンがひと段落してフラットな田園地帯に入る手前にある、私設の焼肉エイド。

昨年は無かったのだが、今年は復活して大いに賑わっていた。

その中には5月の野辺山ウルトラで前日の前夜祭でご一緒したワダさんの姿が。

焼肉にビールも飲んでいて、レースそっちのけで宴会モード。

まったりして盛り上がっていて、その余裕さに笑えた。

この後、1時間もこのエイドに滞在したのに、12時間で完走されていたのはさすが。

自分はレース中にビールなど飲んだらフラフラになってしまうので、焼肉だけ頂戴して再スタート。

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48kmの五箇生涯学習センターのレストステーションの前後で通り雨にやられてびしょ濡れになりながらも、すぐに止んだので天然のシャワーのようだった。

レストステーションではカレーをご馳走になって腹ごしらえ。

美味しかったのだが、焼肉にカレーに食べ過ぎてしまって、しばらく続くフラットなロードで気持ち悪くなってしまってペースが落ちてしまった。失敗。

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新福浦トンネルをくぐって60km手前から再びアップダウンが始まる。

隠岐の島ウルトラマラソンでの今回の目標は、後半の登り坂も全て走りきること!

なので、ここからが本当の勝負だった。

60km手前の登り坂は大丈夫なのだが、62km過ぎの100kmを通しての一番の激坂。

ここも歩くのとほぼ変わらないペースではあるが、頑張って走って登った。周りのランナーはみんな疲弊して歩いているのに、それを真似せずに自分だけ走って登っている事は優越感がたまらなかった。

勝負として捉えていた60kmの激坂も無事攻略して、快調にアップダウンを走り、65km過ぎから始まる登り坂も走って登っていると、67kmの油井の池を過ぎた辺りで後方が賑やかになって来た。

50kmの部で11時に50km地点をスタートしたトップの川内優輝選手が大会先導車を先頭に後ろからやって来た。

登り坂であるのに、颯爽と凄い速さで我々をごぼう抜きにして、あっという間に彼方に走り去る川内選手。さすがだ。

こうして、同じ選手としてコース上で川内選手の世界の走りを間近で見られる事がこの大会のマラソン以外の楽しみのひとつ。

昨年は前述の62km過ぎの激坂の登り始めで抜かれたので、昨年よりも5km粘れた。

この時点で昨年よりも良いペースで走れている事を実感。

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70kmの下り坂を下りてきたところでは、島民の方々が宴会がてら我々を応援してくれる。みんなの応援を浴びて、ヒーローになった気分。

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70km過ぎのエイドの手前で、50kmの部の2番手であったプロウルトラランナーの川内鮮輝選手が「楽しみましょう!」と声を掛けて下さって、颯爽と抜いて行かれた。さすがの余裕。

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この後、70km過ぎの登り坂も走って登った。

ここを走り切れば、この後のコースで大した登り坂は無い。

平地で集落の中を進む事もあって、大会側が準備しているエイド以外にたくさんの私設エイドがあって、数々のおもてなしを受けた。

この大会の私設エイドの数も日本一ではないか。

各私設エイドでおもてなしを受け、たくさん飲んだり食べたりした事で胃がたぽんたぽんになってしまって気持ち悪くなってしまった。

でも、疲れとストレスでやられた胃の気持ち悪さとは異なるので、大きくペースは崩さずに小刻みなアップダウンも全て走って、90kmを過ぎ、隠岐の島空港に向かう道路に入った。

5kmとダラダラ続く登り坂を走った後は、あとは下り坂を走って下るだけ。

その下り坂からの隠岐の島の風景がとても素晴らしくて癒された。昨日の荒天が嘘かのような快晴だった。

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残り4kmのところで最後の登り坂も走って、隠岐の島ウルトラ全コースの登り坂を制覇できてとても嬉しかった。

ゴール直前、隠岐の島空港に行くまでの道路沿いにある島民の方々がここでも私設エイドで我々をもてなしてくれた。

後半になってエイドで出てきたスイカが自然の甘さでとても美味しかった。隠岐の島産のスイカ、最高!

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あの赤い橋が眼前に見え始めたらあと2kmでゴール!

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ゴール直前もたくさんの応援を頂戴して、いよいよ最後の虹見坂。

ここも走って登って、ゴールゲートが見えてきた。

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そして、レインボーアリーナ前で、名物の女性司会者の元気な絶叫ボイスで迎えて頂いて、無事ゴール!

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結果としては、涼しい気候になった上に、自身の好調なコンディションで、隠岐の島の多々ある坂道を全部走って登り、11時間19分で完走でき、昨年よりも1時間以上速いコースレコードの更新達成!

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3回目の出場になるが、「小さな島から大きな感動を」というコンセプトがピッタリのこの大会で、今年もたくさんの感動を戴いた。

相変わらずの島をあげた歓迎と島民の方々の温かい応援、たくさんの私設エイドで、1年分くらいの『ありがとう!』を1日で言った。

こういう他大会では類を見ない応援と感動をもらえるが故に、リピーターが増え続ける。

また、来年もこうして出場したいものだ。

しかし、今年は紫色の完走メダルで、7つの虹色のメダルが揃うまであと4つなのだが、来年は青色の完走メダルで、2013年にゲットしたメダルの色と被ってしまうので、出場しようかどうか、迷う・・・

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