高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 24時間リレーマラソン参加

7月14日土曜日、今年も真夏のランニングイベントである「コニカミノルタランナーズ 24時間リレーマラソン」の日がやって来た!
ランニングチームに所属する同僚から誘ってもらって以来、今年で3年連続の参加だ。
毎年、海の日を含む7月の3連休に大阪湾の埋立地である舞洲(まいしま)にある、舞洲スポーツアイランドに有志が集結して、土曜日の昼12時から日曜日の12時まで24時間をチームで走り続ける。
端から見れば常軌を逸したバカげた大会だが、みんなランニングが大好きで、しかも仲間と共にキャンプなどのアウトドアを楽しもうと毎年たくさんのランナー達が集まってくる。
今年からオートキャンプ場の使用は不可になったため(管理者からクレームが出たのだろうか・・・)、駐車場のど真ん中がメイン会場となって、1周1.4kmのコースを全員で走り回る。
そうこうして、1年振りのチームの方々と再会して、早速、自分達の陣地にテントを設営して、ランナー達の待機場所を12時からのスタートに向けて準備をした。
そして、いよいよ12時が近づいてきた。
今回は梅雨で天候が心配されたが、雨が降ったのは午前中の一瞬だけで、スタート前には天候が持ち直してきた。
例年、雲ひとつない快晴の中でのスタートだったので、これくらいの天気の方が涼しくて好ましい。
スタート地点は第一走者とそれを見守るチームメンバーが集まり、大盛り上がりの中でスタート!


今年も始まってしまった。これから24時間という途方も無い時間を走り続ける訳だ。
リレーするための中継所。ここでタスキを渡すのだが、全チームのランナーでごった返しており、前のランナーがいつ頃に帰ってくるかを時計で見ていないとリレーできないので注意が必要だ。

スタートするとどんどん天候は良くなり、例年通りの炎天下になってきた。これはヤバイ。


1周は1.4kmで、24時間の間で自分の走る番を含めても合計距離は20kmほどであるため、距離的には大したことはないのだが、この炎天下の中にオーバーペースで走ることが本当に辛い。
ただ約6分程度の辛さなら全然耐えられる。ウルトラマラソンの辛さに比べたら、こんなの全然へっちゃらだ。
熱中症も心配されるのだが、そんなものは適度に水分補給をしておき、走った後の火照った身体は頭から水をかけてもらえれば防止できる。
食料は、チーム内に料理専門でサポートして頂ける有り難い方がおられるので、そこで補給する。
走った後にアウトドアで食べる料理は何だっておいしい。定番のカレーも絶品。

会場はセブンイレブンの出張店もあり、その他の屋台も充実していた。アイスやかき氷で身体を冷やす。

自分が走った後、次に走る番まで空き時間があるので、テントで休んだり、会場内をブラブラしたりしてリラックス。
時には、コース横のアスファルトの上に座ってストレッチをしながら、のんびりランナー達を応援していた。
今回、会場変更になってトイレが汲み取り式の簡易トイレしかない、まともなシャワー室が無いなど環境が劣悪だったが、唯一、テント前のアスファルトの上で座ってのんびりできる点が良かった。
独りっ子で団体行動が苦手な自分にとって、一人になりたい時やバックグラウンドが全く異なるチームメンバーの方々の会話に入れない時はそこに行ってのんびりすることが出来た。
例年のように居場所に困ることはなかったので、とても良かった。

イベントのひとつとして、仮装ランナー達のイベントも開催されていた。
魚の仮装をして、サカナクションの「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」のあの独特のダンスを踊っている方々がとても印象的だった。よくこのアイデアを思いついたもんだ。




そうこうしているうちに日も暮れ、辺りは真っ暗になってきた。
そんな中でももちろん走り続ける。
真夜中に走っていると、「俺はこんな時間に何をやっているんだろう?」と自問自答し始めるのが例年だ。
走った後にテントに戻ると、みんなはぐったりして思い思いの姿で眠っている。
自分もブルーシートの上に寝転びながら、椅子に座りながら、熟睡とは言わないまでも仮眠をとる。
ほとんど眠れなかったけど、1日くらい寝なくたって大丈夫。


朝4時を過ぎて空が明るくなり始めた。相変わらずみんな走り続けている。みんな、単純に凄いと思う。


テントの中は人で溢れていているためか、コース横のアスファルトの上で寝ているランナーもいた。
この状況ではこれは良いアイデア。開き直って自分も実践したら、思いの外、熟睡できた。

アスファルトに大の字になって寝転がって空を見上げる。
こんなこと、こういうイベントでなければ出来ない行動だ。
滅多にできない非日常を体験できて嬉しかった。

朝を迎えた頃、太陽が高くなってきて雲が無くなり、例年通りの快晴になってきた。
ジリジリとした日差しが痛い。
ラストスパートが俄然辛い状況になってきた。

いよいよラスト1時間になってきた。
この時間になると、全チームのランナー達がコース横に集まってきて、炎天下の中を走っているランナーに声援を送りながらハイタッチをして応援し始めるのが恒例。
今年も凄い盛り上がりだった。
炎天下の中でぐったりしているものの、みんなの応援を聞くと俄然元気が出て、無理してスピードを上げて走ってしまった。
今回、この1時間内を走ることができる貴重なチャンスを2回も与えて頂けたので、とても楽しかった。





そして、7月15日日曜日の12時を迎えて、めでたく24時間をチームメンバー全員で走破!
会場は凄い盛り上がりで凄いことになっていて、お祭り騒ぎだった。

みんなの汗と思いがこもったタスキ。
前のランナーからタスキをもらい、それを次のランナーに受け渡す度に、どんどん重たくなっていくのを実感しながら走っていた。

自分も今回チームの一員としてチームのユニフォームとなる、チーム名がプリントされたポロシャツを購入して頂けたので、早速それを着用してゴール記念の写真撮影に臨んだ。
出来上がってくる写真が楽しみだ!

興奮冷めあらぬ状況ではあるが、炎天下の中でテントを畳み、みんなで撤収作業。
最後に円陣を組んで、今回も無事完走できた喜びと充実感を全員で共有し、次大会で再結集と近日中の打ち上げでの再会を誓って、大団円の中で解散となった。
貴重な非日常と達成感を与えてくれたメンバーの方々にお礼を言って帰路についた。

空を見上げると、如何にも夏らしい空。綺麗だ。
そして、もの凄い日差し。
よくこんな過酷な暑さの中で走っていたものだ、と自分で自分に感心する。


解散後、五体満足で無事に自宅まで帰ってきたものの、寝不足による眠気とヒドイ日焼けでぐったりで、充実感と達成感に溢れながら泥のように眠った。三連休で本当に良かったと思った。
こうして今年も無事、24時間リレーマラソンで自分の任務を果たした上で完走することができた。
ラソンは一人でするストイックなスポーツだし、普段も一人で走っている自分にとって、年に1回、チームに所属してチームプレイに徹するのはとても貴重な機会だ。
また来年もお誘いがあれば、参加させてもらうとしよう!
さて、目下の悩みはヒドイ日焼けをしてしまった顔で、連休明けの出社がかなり恥ずかしいことだ。
完走の勲章で非常に誇らしいことなのだが、そのような事情を知らない人間から見たら、ただみっともないだけだ。まぁ、誰も見てないだろうから、ガマンしよ。
http://www.24hrun.jp/west/index.shtml