高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 予讃線・下灘駅に行きたい1

今年の夏季休業は、節電対策の一環もあって、なんと8月11日からの9連休。
前半は帰省したものの、長いこと居座るとダラダラしてしまうのがオチなので、8月16日(木)に帰阪。
そして、8月17日(金)から青春18切符を使って、バックパッカーよろしくの独り旅に出ることにした。
目指すは、かねてから行きたいと思っていた、鉄道マニアが一度は行ってみたい絶景の駅、予讃線灘駅だ!
ここに行くために、先日、一眼レフカメラデビューも果たしたし、事前に下灘駅までの行程は調査済みだし、雨模様が続いたお盆休み前半とは打って変わって後半は天気も回復して絶好の日和となり、準備は万端。
まずは、大阪駅6時52分発の東海道山陽本線を使って姫路へ行き、乗り換えて岡山までやって来た。
世間は平日だし、山陽本線はここら辺の住民の足なので、乗客はたくさん。
これでは旅というより通勤だ。まぁ、旅はこれからだ。ここはガマンガマン。

岡山まで来たら、次はマリンライナーに乗って瀬戸大橋の児島−坂出ルートを渡って四国へ。
瀬戸大橋の上で電車の中から眺める瀬戸内海の眺めは素晴らしかった。でも、今回はこれが目的じゃないので、写真は無し。そして、四国の玄関駅である坂出駅に到着。

ここからいよいよ予讃線。のんびり各駅停車のローカル列車に揺られながら、一路、愛媛県の松山まで向かう。
途中、観音寺駅で乗り継ぎで待ち時間ができた。



観音寺と聞いて思い出すのは、阪神大震災のあった1995年の甲子園の夏の高校野球で、初出場の観音寺中央高校が優勝したこと。
子供ながらにあの時のインパクトが未だに残っていて、毎年、香川県の代表校を見つめてしまう。
それ以外にも、銭形砂絵という寛永通宝を模した巨大な砂絵があるそうだ。
橋の欄干に大きな寛永通宝があって、前面にアピールしている。

しかし、外は暑過ぎて早々に駅舎に戻って、乗り換えの電車を待つ。
そして、松山行きの列車がやって来た。いい雰囲気で旅っぽい。

電車の中はガラガラ。足を投げ出して、時刻表片手にのんびりする。こういうのを求めていた!


電車は海岸線に沿って走るので、車窓からは右手には瀬戸内海、左手には青々とした山々と田園が広がっており、素晴らしい光景が広がる。




伊予西条にやって来た。
ここは名水の町で知られており、ホームには水が湧いている場所もあった。


そして、ここは西日本最高峰の石槌山がある。
石鎚山と言えば、天童荒太の名作「永遠の仔」で、親から虐待を受けていた3人の主人公が救いを求めて頂上まで登り、その道中で主人公のひとりが父親を突き落とす舞台となった山だ。
これがあの石鎚山かぁ、と感慨深けに見つめる。


そして、6月のしまなみ海道ウルトラ100km遠足のゴール地点でもあった、思い出深い今治駅に到着。

そして、15時36分、ようやく松山駅に到着した。
大阪を出発して約8時間半。ローカル線に揺られて、車窓から見知らぬ風景を眺めるだけで楽しかったので、全然長いと感じなかった。

松山駅の駅舎の看板は「松山驛」と書かれており、ノスタルジックな雰囲気。

このまま目的地の下灘駅まで行っても良かったのだが、本当に何も無い駅で早く行き過ぎてもすることがなくなる為、一旦、宿泊予定である松山全日空ホテルにチェックインすることに決めた。
そこで、松山駅からホテルまでの移動は路面電車を使うことにした。
松山は日本から消えつつある路面電車が未だに残っている大変貴重な町だ。

1回150円なのだが、ここは1日乗り放題の1Dayチケットを購入。
1枚500円なので、4回乗れば元をとれて、かなりお得。

通常の時間帯は普通の路面電車なのだが、1日に数回、坊ちゃん列車が運行されている。
すごい!こんな機関車みたいな列車が街中を走るなんて!!良い街だなぁ、松山って。



と、ホテルへ向かう前に朝から何も食べていなかったので、ここらで腹ごしらえ。
食べるものと食べる店はかねてから決まっていた。
松山駅内になる安岡蒲鉾のじゃこ天である。
この店は、地元・岐阜で放送されている、CBCテレビの人気番組「ノブナガ」の企画で、当時無名であった、ペナルティのワッキーがここの店のおばちゃんと仲良くなって、番組視聴者の大人気になった店だ。それを知っていたので、是非一度着てみたかったのだが、遂にやって来ることが出来た。


店内でじゃこ天単品とじゃこ天そばを注文。
食感がちょっとじゃりじゃりするけど、やっぱり揚げたてはおいしい!


さて、ホテルにチェックインして荷物を部屋に置いた後は、いよいよ目的地の下灘駅へ向けて出発だ!