高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 最近読んだ本達

神様のカルテ 3

神様のカルテ 3

神様のカルテの3作目も早くも読了!
話の内容も面白いのだが、主人公「イチさん」とその細君「ハル」は、相変わらず自分の理想の夫婦像。

大変なお仕事から帰ってきたイチさんに風邪をひかせては、妻としての立場はありません。

苦しいこともあります。うまくいかない日もあります。でも二人でなら、どんな道でもきっと歩いて行けるんです。だって・・・・やまない雨はなんですから。

なんてことを妻に自分も言われてみたい!
自分はこんな伴侶を探すことをできるかなぁ。
そして、これまでと同様に主人公の古風な話し方は健在。沢山知らない日本語が出てくるので、辞書を片手に読んで、日本語の奥深さを実感。

震える牛

震える牛

巷で話題の本作を読了。
殺人事件というミステリー要素だけではなく、そこに食品産業の現状を絡めた、とても面白い作品でした。
作品中に消費者の安全よりも経済効率を優先してしまった企業が出てくるが、これが本当にフィクションなのだろうかと思わせるくらいリアルで、中盤の自分の息子に自社製品を食べさせられない食肉工場の工場長の告白には驚愕を覚えた。
飲食店の安い加工食品には安いだけの理由があることを再認識。
同じ本を読んだ先輩も言っていたが、この本を読むと、安いハンバーグなどの加工食品は食べる気が失せます。。。
汗をかかずにトップを奪え! ~『ドラゴン桜』流ビジネス突破塾~ (だいわ文庫)

汗をかかずにトップを奪え! ~『ドラゴン桜』流ビジネス突破塾~ (だいわ文庫)

自分も好きな漫画のひとつである「ドラゴン桜」で有名な漫画家、三田紀房の著書。
相変わらず歯に衣着せぬ物言いで、我々の固定観念を覆すような達観した持論を展開して、納得できる点が多いので、読んでいて気持ちが良い。
特に、冒頭で語られている、「正直者は何故バカを見るのか?それは正直者はバカだからだ。」という持論には完全に心を掴まされた。その後、正直者こそ、世の中のルールを知って、自分の考え方・生き方を変革させていけ、と展開していく。
また、「デキる人間・成功している人間は、こんなビジネス成功本や人生指南書なんて読まない。読んでいる暇がない程、エネルギッシュに活動している。」とこの本の存在自体を否定するものの、それを知って現状認識をすることが重要で、これからが自己改革のスタートだ、とこの本の存在価値を提言する。
確かに本ばっかり読んでいても、行動しなければ意味が無いんだよなぁ。重々承知しております。
神の手 上 (幻冬舎文庫)

神の手 上 (幻冬舎文庫)

神の手 下 (幻冬舎文庫)

神の手 下 (幻冬舎文庫)

大好きな現役医師作家である久坂部羊の作品。
文庫化を機に上下巻を読んでみた。
「神の手」とは、延命治療でひどい状態になりながらもなんとか生きながらえている患者に対して、医師が安楽死させる行為のこと。
安楽死の是非を巡って、肯定派と否定派を巡る話。
著者が現役医師なだけに、相変わらず医療業界の裏事情や延命治療を受けている患者のひどい状態の描写が生々しく描かれており、自分もどちらが良いのかを考えさせられた。
物語の最後では、安楽死法というのが制定され、安楽死専用薬というのが開発される。近い未来でこのような時代が来るのだろうか。
この本を読んで、自分の知らないところではいろいろな問題があることを思い知らされた。
一般人の自分たちにとって、こういう問題は実際に直面しないと考える機会はないので、本というのは自分の知らない世界を手軽に知ることができる手段のひとつとして素晴らしいなぁと改めて実感。今一番人気があるであろうライトノベル、ビブリア古書堂の事件簿の3作目を読んだ。
古書に精通している古書店の女店主と主人公が織り成す、古書を巡るいろいろな話があって、古書に興味の無い自分でも興味が持てたので、3作目も読んでみたのだが、内容はこれまでの作品と比べてイマイチ。。。