高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 平城京跡を目指してランニング

5月12日日曜日、ここのところいつものランニングコースがマンネリ化してきた上に、来月の勝負に向けて今日は長距離ランニングを敢行することにした。
いつもは堺筋本町から中央大通沿いを西に向かって大阪湾を目指すが、今日は東に向かってまずは生駒山を目指す。
今日は素晴らしい天気だったので、東に向かうと朝陽が眩しい。サングラス大活躍。
場所はスタート直後の大阪城がある谷町四丁目付近。

どんどん中央大通沿いを東に向かって東大阪市に入った。
有名な東大阪ジャンクションを越えて、東大阪市の市役所に到着。
中小企業の工場がたくさんある東大阪市の中で、この高いビルはとても目立つ。

東大阪市は、ラグビーの聖地である花園ラグビー場があることからラグビーの街としても有名。

そして、壮大に聳える生駒山が眼前に迫ってきた。

生駒山の麓にある新石切駅に到着。
中央大通もここで終わり。この次の駅に行くには、生駒山トンネルを通ってしか行けない。

ここまで走ってくることがあると、必ず立ち寄っている有名な石切神社に立ち寄ってお詣り。
皆さん、早朝から本殿前と入り口前にある百度石を行き来してお百度参りをされています。


生駒山の麓の街から眺める東大阪市の街並みは絶景。
今日は天気も良いので、とても良い眺めだ。青空が美しいなぁ。

生駒山の麓を走る近鉄奈良線沿いの額田駅を過ぎて、いよいよ国道308号線にやって来た。
ここは「酷道」として知る人ぞ知る有名な国道で、「国道なのにこんなに細いの?」「国道なのにこんなに急なの?」と誰もが驚くヒドイ道である。
自分も半年前に初めてこの国道を走って驚愕した。

最初からほぼ車1台分しか通れない細い住宅街の坂道。
早速、心拍数最大で息切れがし始めたが、坂道の上から眺める景色は絶景。あぁ、癒される。


住宅街を過ぎると、いよいよ鬱蒼と木々が茂った山道が続く。
前にも思ったが、こんな急峻な坂道はここ以外では見たことが無い。
そして、季節は春の為、道のど真ん中にミノムシが垂れ下がっていて、ぶつかりそうになって驚かされることが度々。



峠の頂上近くになると、集落が見えてくる。
田園地帯では季節柄、カエルの大合唱。のどかでいいなぁ。

石畳の道が見えてくると、暗(くらがり)峠に到着。


ここ暗峠は、大阪府奈良県の境だ。日本の道100選にも選ばれている。



ここまでかなり急峻な坂道だったけど、これまでトレイルランニングで経験した山登りよりは全然短くてラクに感じた。成長したものだ。少し嬉しかった。
さて、下りだ。上りが急だっただけに下りもすごい坂道。スピードが出過ぎて転びそうになる。
山道に広がる段々畑。絶景。

下りの途中には、「峠のたまご」が販売されていた。
買ってみたかったけど、生卵をこの場で食べるほどのヘルシー論者ではないので、止めておいた。

生駒山を越えて南生駒駅に到着して以降、そのまま国道308号線を通っていけば奈良市に到着するのだが、標識が全く無い上にスマホの電源が切れてしまってGPSが使えず、迷いに迷って先行きに不安を感じながらのランニング。
なんとか県道1号線に出て、奈良公園が行き先に見えた時はホッとした。
不慣れな土地で道が分からなくなることほど不安なものはない。
道に迷って予定していた最短コースを走られずに30km以上を走ってバテながらも、県道1号線沿いにある、世界遺産である平城京に到着。
昨年の12月に走った奈良マラソンでこの前を通ったけど、中には入った事が無いので、今日はせっかくなのでゆっくり散策してみるとしよう。

平城京跡にある朱雀門

なんと平城京跡のど真ん中に、近鉄奈良線が走っているのに驚いた。世界遺産なのに・・・。


広大な土地にポツンとある大極殿


大極殿の中から眺めた平城京跡の全景。
今日は雲ひとつない快晴で、空の水色、砂地の黄色、芝生の黄緑色のコントラストが素晴らしい。


世界遺産で癒された後は、ゴールまであとちょっと。
ゴールの近鉄奈良駅手前の油坂。奈良マラソンでも走った坂だ。懐かしい。
なだらかな坂が続くが、生駒山の坂に比べれば、平坦な道と一緒で全然ラク

そして、目的地の近鉄奈良駅に到着。

走った距離を測ってみると、ここまで道に迷ったり、平城京跡に立ち寄ったりしたので、予定よりも5kmも長い38km。
時間も、朝6時に出発したのに既に昼近く。
これまでの早朝ランニングで最長距離、最長時間だ。
フルマラソンに近い距離を走って相当疲れてしまったけど、見知らぬ道を走ることが出来てとても新鮮で、とても刺激的で楽しいひと時だった。
満足感に満たされながら、近鉄奈良駅から自宅のある堺筋本町まで電車で帰宅。
今回の経験でまたひとつ自分に自信がついた。ゆっくり休んで明日からの仕事に備えよう。