高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 サロマ湖100kmウルトラマラソン:いざ、サロマ湖へ!

6月28日土曜日、いよいよやって来た明日の決戦の日を前に、大阪の関西空港からいざ北海道の道東にある女満別空港へ。
日が近づくにつれて、仕事中も家に帰ってからも終始そわそわ。
将来に楽しみがあるのは人生に活力を与える事と再認識しながら、ここまで過ごしてきた。
堺筋本町から堺筋線の終着駅の天下茶屋まで行き、南海電鉄関西空港へ。
関西空港で赤いラピートも拝めてテンションが上がりながら、女満別空港へ。

約2時間かけて、女満別空港に到着。
凄い良い天気。そして、北海道なのに暑い。明日の闘いが相当厳しいものになりそうなことは容易に予想できた。
明日、100kmという常軌を逸した距離に挑む、全国の猛者達が続々と集結していた。

女満別空港から前日受付の会場である湧別町の湧別総合体育館へバス移動。
バスの車窓からは、如何にも北海道と思えるような広大な大地に畑や牧草地が広がる風景。そして、かなたまで続く一本道。
地元の方々にとっては当たり前の風景だろうけど、高層ビルが立ち並ぶ無機質な街に住み、ストレスフルな毎日を送る自分にとって、この風景が何よりも癒される。
本を読む手を止めて、終始、風景をボケーと眺める。
いったい誰がこんな広大な大地を耕して、北海道ならではの理路整然と並んだ自然の造形美を生み出しているのだろうと不思議に思う。
そして、昔、この広大な大地を開墾した方々の苦労を想う。



湧別町湧別総合体育館に到着し、前日受付完了。
我々ウルトラランナーを奮い立たせる垂れ幕がたくさん。テンションが上がってきた。


そして、宿泊先のサロマ湖畔にあるホテルへ移動。
ここホテルルートイングランディアサロマ湖は、サロマ湖畔のホテルの中でも大きなホテルで、部屋からはサロマ湖も見られ、大きな大浴場もあり、とても良いホテルだった。
そして、ここは明日の54.5km地点にあるレストステーションの場所でもある。
明日、中間地点のここにどんな状態で来られるか。まだまだ余裕がある状態で来たいものだ。

部屋に荷物を置いた後、ホテル周辺をブラブラしてみる。
ホテル周辺は、サロマ湖以外に何にもないのだが、その何もないのが逆に良い。
都会のホテルにあるような便利さなんて求めていない。
大きなサロマ湖を眺める。
サロマ湖は、北海道北東部に位置し、網走国定公園に含まれ、北海道内で最も大きな湖であり、琵琶湖、霞ヶ浦に次いで日本で3番目に大きい湖だ。
さすがに広い。かなたに陸が微かに見え、その向こうにオホーツク海がある。
明日はこの湖の周りをほぼ一周するのだが、大丈夫かなぁと少しビビり始めた。




ホテル近くにはサロマ湖畔の森を散策できる遊歩道があったので、少し散歩してみる。
何だかトレイルランニングをしたら気持ち良さそうな走りやすい道だった。
案の定、明日走られるのであろうランナーの方が、アップしておられた。

遊歩道を歩いて1kmくらい離れた場所には、道の駅「サロマ湖」があった。
明日はここの前も通るそうで、ここまで登り坂。
50kmを越えて登り坂はキツそうだが、これまで完走してきたウルトラマラソンの坂に比べれば大した事はない。

道の駅の裏には、北海道の初夏を彩るルピナスの花畑があった。
この特徴的な形状に色とりどりの花々、自分の好きな花のひとつだ。綺麗だなぁ。




ポニーの放牧場も。


ここから幌岩山の頂上にあるサロマ湖展望台に行く事ができ、サロマ湖を一望できるらしいのだが、前日の夕方からの登山は明日に響きそうだったので控えておいた。
ホテルに戻った後は、相部屋のウルトラランナー4名と共に夕食へ。
4名共、同じランニングを趣味に持ち、その中でも常識を超越した100kmに挑む者同士、価値観も似ていて、本大会に挑む事になった経緯などを語り合って楽しかった。
自分を含めた4名は今回が初参加だったが、おひとりは2回目の参加で、サブ10(100kmを10時間以内で完走)で完走される強者で、恐れ多かった。
100kmをそのスピードで走るのは相当辛かったハズなのに、自然と2回目の参加を決められたそうだ。
それほどの魅力がこの大会にはあるということだ。
明日、自分はどうなるかな・・・
夕食後の19時過ぎ、5人でホテルのテラスから眺められるサロマ湖に沈む有名な夕陽を眺めた。ちょっと雲が多くて、太陽の丸みは見られなかったが、雄大な光景だ。



その後は、明日の午前5時のスタート、ホテル前の送迎バスの集合時間の午前3時に向けて、起床時間は午前1時半という普段では眠る時間に起きなければいけないので、21時前というありえない時間に就寝。
興奮して眠られないかと思ったが、如何なる状況でもすぐに眠る事できるのが自分の良いところ。
明日は、いよいよ2013年10月20日四万十川ウルトラマラソン完走後から約半年間の目標として掲げたサロマ湖100kmウルトラマラソンの本番だ。
制限時間の13時間以内で絶対に完走する!