高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 地元にて

1月2日、元旦の大雪は止み、久し振りに見た雪景色の岐阜。
朝早く起きて、車で高校時代の友人宅へ向かう。
雪もちらつく程度になり、道路は凍っていなかったので、安心して運転できた。
雪景色の金華山も新鮮だ。たまにしか岐阜には帰ってこないのに、このタイミングで見られて良かった。

朝7時30分に友人宅に集合して、木曽川沿いにあって、川釣り体験ができる釣り堀へ。
自分のランニングと同じように、釣りにご執心の友人に連れて行ってもらった。
正月なのに、朝から釣りに興じる釣り人がたくさん。
いつものように、釣りバカの友人に釣り竿を借りて、自分も釣りも楽しむ。
こんなに釣り人がたくさんいる中で、隣りの釣り人に気を遣いながら、隣りに迷惑を掛けないように、恐る恐る釣りをするのは初めてだ。

釣り開始直後、釣り堀に放流されたニジマス達がどんどん釣れる。
自分の周りも投げれば釣れる、まさに入れ喰い状態で、その流れに乗って、自分も立て続けに2匹のニジマスを釣ることが出来た。
しかしながら、その後は投げども投げども一向に釣れず。どうやら、序盤でビギナーズラックを使い果たしてしまったようだ。
そんな有り様の為、どんどん寒さが身に染み始めてくる。
まさか正月から、そしてこんな雪がちらつく日に釣りをするなんて思っていなかったので、防寒対策や雪対策が不十分であった為、仕方ない。
2匹釣った事で自分は満足感を覚えてしまった事もあって、「寒い」「寒い」と弱音を吐いていたが、そんな輩は自分だけで、周りの釣り人は黙々と釣りに興じていた。
やはり、自分の好きな事に没頭していれば、寒さなんて関係無いという事だろう。自分のランニングに対する姿勢に通ずるところがある。自分が好きな事なら、朝が早かろうが、寒かろうが、暑かろうが、嵐が来ようが、槍が降ろうが、如何なる状況でもそれを実行する。そんな他人から見たら変人と思われるであろう姿勢がとても微笑ましかった。
正月の雪が舞う寒空の下、大多数の人々は、家でコタツに入ってゴロゴロしていたいものを、ここに来ている釣り人達はそれよりもこっちが楽しいと思って集っている相当な強者達だ。
そんな場所に、釣りに全く造詣が無い自分が来て、言ってもどうにもならないような文句ばかりを吐いているのはその人達に失礼であり、ちょっと恥ずかしかった。
2人の友人達も、釣りをして何匹かニジマスを釣ったものの、寒さに耐えられなくなったようで、午前中で切り上げ。3人でなかなかの釣果だ。

冷え切った身体を温めるために、友人がハマっているという岐阜の元祖タンメン屋に3人で行って来た。
このタンメンは、醤油でも、塩でも、トンコツでも、味噌でもない、初めて味わった味で、かなり美味しかった。
これはハマるのがよく分かる。
この日も正月なのに行列が出来ていて、地元住民に人気がある理由がよくわかった。女性も好きそうな薄味だ。
帰宅後、早速、実家の両親にも薦めてあげた。

岐阜タンメン 大垣店

食べログ 岐阜タンメン 大垣店

その後、更に冷え切った身体を温める為に、3人で養老町にある「南濃温泉・水晶の湯」へ。
この温泉は養老山脈の中腹にある為、地上で車を駐車した後、無料シャトルバスで山を登る。
そのため、露天風呂からの眺めが最高!
真っ平らで広大な濃尾平野を一望できる。
昨年11月に参加した「木曽三川ウルトラマラソン」で、木曽川長良川の間にある堤防の上から眺めた濃尾平野の風景が蘇った。
実家がある岐阜市金華山一宮市木曽川沿いにある展望タワー「ツインアーチ138」、名古屋駅のツインタワーなども見えて、テンションが上がった。

そんな素晴らしい景色を見ながら、3人でゆっくりと温泉に浸かってしゃべり、いざ温泉を出ようと立ち上がると、立ちくらみと動悸がしてフラフラに。
どうやらこれが「のぼせる」という症状のようだ。
普段、こんなに長い間、温泉に浸からないからか、人生で初めてこのような状態になった。
脱衣場でゆっくり着替えて、椅子に腰掛けて少し休み、水分を補給したら、すぐに症状は回復したものの、今後、温泉の浸かり過ぎに気をつけなくては。疲れを取りに来たのに、逆に疲れて何も出来なくなってしまう。

せっかく養老町まで来たので、地元で有名な飛騨牛の専門店「養老ミート」へ立ち寄る。

友人は、正月に子供を奥さんに任せて1人で遊びに来てしまったので、高級な飛騨牛を奥さんのご機嫌伺いに購入していた。
自分も、せっかく来たので、飛騨牛を!と思ったものの、年末年始に肉を食べ過ぎたので、ここは控えめに飛騨牛のソーセージを購入。しかしながら、これがなかなか美味しくて、両親には好評だった。

帰りに羽島市の友人宅に立ち寄り、「木曽三川ウルトラマラソン」の30kmの折り返し地点に友人達が応援に来てくれた時に、友人の愛息達が自分のために作ってくれた応援プラカードを、処分に困るだろうから、記念にもらっておいた。これは記念になるな。
ただ、実家の両親に見せたら苦笑されると共に、呆れ顔で「子供じゃなくて、大人の女性に大好きって言ってもらいたいものやな」と厳しいツッコミを戴いた。
確かにそのとおりだが、自分の価値観は、なかなか相手には伝わらないものだ。

そして、実家に戻った後の夕食では、今日釣ったニジマスを塩焼きと三枚におろしてムニエルにして食べてみた。岐阜で川魚といえば鮎が有名だが、鮎よりも肉厚でこちらもなかなかおいしい(見た目は悪いが)。


あっという間に終わってしまったが、大阪にいては体験できない事ばかりでとても楽しい1日だった。
やはり地元はいい。大阪には友達が全くいないので、こうはいかない。
もう都会暮らしを学生時代から10年以上していて飽きてきたし、地元に帰りたいなぁ。