台風11号が来ている夜に

7月16日木曜日、来週は5日間に及ぶ会社の研修で20日の海の日も祝日出勤になるため、振替休日をもらった。
休みになったものの、研修前に済ませておかなくてはいけない事前研修が大量にあって、普段の業務時間内に全くできなかった分、結局は丸一日、パソコンの前でeLearning漬け。
1日中、家にいてさすがにモヤモヤとストレスが溜まってきたので、外は台風11号が高知県に上陸しつつあって大阪には大雨・暴風警報が出ていたものの、雨も風も小康状態であった22時過ぎに自宅近くの大阪城にランニングに出掛けた。
さすがに大阪のランナーの聖地でもある大阪城公園は、真っ暗で全く人がいなかった。
平日の夜遅く、台風が来ていて雨と風がある中に走る人なんているワケがない。当たり前だ。
大阪城公園の外周を2周、内周を1周走って約11km。雨と汗に濡れて走っている中、結局、ランナーとは1人も出会わなかった。
休日であれば午前零時くらいまではキレイにライトアップされている大阪城も、平日なので真っ暗。

大阪城の下にある石垣から大阪城を下から眺めながら休んでいると、午前零時近くの台風警報が出ているというレアなタイミングにここにただ1人でいることで、束の間だけど、天下の大阪城を自分のものにしたかのような、天下を取ったような気分になれた。
そうしたことで、1日の疲れとストレスがデトックスされた。
こうやって思いつきですぐに気分転換に走りに行き、こういう気分になることができるランニングを趣味にする事ができて本当に良かったとつくづく思う。
社会では決して1人で生きていく事はできず、他者と接しながら仕事やプライベートを過ごしていかなければならない限り、自分の思い通りにならない事や理不尽に思う事、やりたくない事をやらなければならない事などは必ずあり、ストレスや疲れ、憤りなどが起こってしまうのは必然。
要はそれらとどうやってうまく付き合っていくかが、肉体的にも精神的にも健康で、末永く生きていくために肝要な点だ。
日々過ごしている中でどうしても溜まってしまうそれらをうまく、そして手っ取り早く解消してリセットするための術のひとつとして、こうやって仕事以外に全ての悩みなどを忘れてバカになって一心不乱に打ち込む事ができるものを見つける事ができた自分は本当に幸せだ。