高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 さが桜マラソン、無事完走!

4月7日日曜日、さが桜マラソン当日。
爆弾低気圧の影響で昨日は大雨だった佐賀も、今日は無事天候が回復した。
しかし、春なのに寒風吹き荒び、まるで冬のような寒さ。
これくらいの方がマラソンには適しているのだが、スタート会場までの徒歩20分がとても寒かった。
荷物置き場の総合体育館に向かうと、既にたくさんのランナー達が集結していて、凄い光景だった。だんだんテンションが上がってきた。

そして、スタート地点の佐賀県総合運動場陸上競技場前に並ぶ。
スタート前の緊張感がいつもたまらない。
ジョン・カビラを彷彿とさせる流暢な大会司会者がランナー達のテンションを上げる。
そして、天気も青空が見えてベストコンディションだ。


いよいよスタート!
大会ゲストのバルセロナオリンピック銀メダリストの有森裕子が凄いテンションで我々を見送る。
昨年12月の奈良マラソンにもゲストとしてきていたが、この人はいつもテンションが高くて面白くて、ランナー達を盛り上げてくれる。


走り始めて早々に、千と千尋の神隠しで有名な「かおなし」の被り物をしたランナーが走っていた。
凄い凝っているが、こんな格好でどこまで続くのかが心配になるが、10kmエントリーのようなので、10kmならまぁ大丈夫か・・・
でも、いろいろなランナーや沿道の人達から声援を送られて楽しそう。自分もいつか被り物をして走りたいなぁ。

沿道の人が盛大に応援してくれて、元気をもらった。
今大会のボランティアの方々は、桜マラソンだけにピンク色のジャンパーを着ていて華やかだった。
ピンク・桜色って、やはり日本人の色だ。癒される。



昨日、束の間の佐賀市内観光をした時に通りかかった佐賀県庁と佐賀城後前を走る。



佐賀県といえば、鳥栖市が有名で、鳥栖市といえば、サロンパス久光製薬の本社がある他、サッカーチームの「サガン鳥栖」がある。
地元の佐賀県民のランナーがサガン鳥栖のユニフォームを着て走っていたが、水色とピンク色という派手なユニフォームで、凄い目立っていた。
スポーツイベントでならこういうのを着れそうだ。このユニフォームが欲しくなった。

10km近く、スタート地点に戻ってきて、ここで10kmエントリーのランナー達とお別れ。
彼らはここで終わりだが、自分達はこれからが勝負だ!

しかし、10kmを過ぎたところで青空が見えていた天気が一転、どんよりと雨雲が覆ってきた。
文字通り、この先の雲行きが怪しい。
佐賀市内を超えると、一面、麦畑。
この頃から降り始めた雨と風を全身に受けて、結構辛かった。

佐賀市の隣りの神埼市に到着。

凄い。パリのエッフェル塔みたいなのが見えてきた。何だったんだろう、あれは。。。

桜並木、、、と思われるコース。ここは、昨日の雨で完全に桜は散ってしまっている。
桜が満開だったら綺麗だったんだろうなぁ。残念。

そして、中間地点に到着。ここまで約2時間。良いペースだ。
このペースを保てば、夢のサブフォー(4時間切り)も。後半もこのペースが続けばの話だが。

中間地点を越えたところで、この大会のハイライト、全国的にも有名な吉野ヶ里遺跡がある吉野ヶ里公園が見えてきた。楽しみにしていたコースだ。

公園内には観光客がたくさんいて、これまで以上にたくさんの声援を送って頂けた。
後半に入って疲れてきていたので、凄い元気をもらった。

そして、吉野ヶ里遺跡で有名なやぐらがチラッとだけど見えた。
観光で来ているワケではないので、これだけで十分満足。
遺跡だけ見に来る観光よりも、こうやって自分の足で走って何かを成し遂げる方が何倍も楽しい。


吉野ヶ里公園内のエイドステーションで、さがほのかという苺をもらった。
自分は走っている時は何も食べないようにしているのだが、この苺だけは我慢できなくて食べてしまった。甘くてとても美味しかった。


吉野ヶ里公園を越えたあたりが一番辛かった。延々と続く変化の無い麦畑のコースが続く。
でも、時々道端で見られた春を感じさせる色とりどりの花達がそんな疲れを癒してくれた。

ようやく迎えた35km地点。あと7kmだ。

ここを過ぎると、多布施川河畔のコース。ここも桜が満開であれば、花見ランニングにはベストなのだが、あいにく桜は散った後。ただの川沿いのコースで、とても残念。

もうあとちょっとなのだが、前半にオーバーペースで走り過ぎたため、ペースがかなり落ちてきた。
そんな疲れている自分を沿道の方々が鼓舞してくれた。本当に有り難かった。


ぜんざいと豚汁のエイドステーションも。食べたかったが、あと少しでゴールなので、先を急ぐ

桜マラソンというのは名ばかりで、ここまで全く桜は無かったのだが、ここで八重桜を発見。
ただ「綺麗だなぁ」としみじみ感慨に耽る余裕が無かった。


足がパンパンになってきて、エイドで屈伸をしながらまた走り始める。あと2km!

あと1km!

そして、ゴールがある佐賀県総合運動場陸上競技場に戻ってきた。あとちょっと!

競技場内。ゴールも目前だ。

そして、無事、ゴール!
前半ペースを上げ過ぎて、後半辛かったけど、12回目のフルマラソンも無事完走できた!

タイムは、グロスタイム(号砲からゴールまでのタイム)が4時間21分。
ネットタイム(スタートゲートからゴールまでのタイム)は4時間17分だった。
ベストタイムではなかったけど、コンスタントにこのタイムが出るようになってきた。

ゴールした後の達成感と充実感に溢れる中、競技場内の芝生の上で寝転がる。
至福の時だ。何かを成し遂げた時ほど気持ち良いものはない。

完走賞とFinisher'sタオル。
桜色のタオルなんて珍しい。すごいお気に入りだ。


さが桜マラソンを振り返ってみると、桜マラソンとは名ばかりで桜は咲いていないし、佐賀名物のバルーンも強風で飛ばずで残念だったけど、桜以上に綺麗だった沿道の方々の笑顔にとても癒された。
そして、日頃の仕事で溜まりに溜まった疲れとストレスが吹っ飛んでリセットできた。
これがあるからマラソンは止められないと再認識。
完走後、朝から何も食べていないので、会場で佐賀牛のカレーパンを食す。

帰りの博多駅でとんこつラーメンを食す。

そして、明日から仕事なので、束の間だけど、ゆっくりするためにも、帰りの新幹線はこれまでの出張で貯まっていたグリーンポイントを使ってうリーン車でリッチに帰阪。
明日に備えて、今日くらいは贅沢にしたっていいだろう。

筋肉痛がひどいけど、これも頑張った勲章だ。また、1週間、頑張っていこう。