高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 隠岐の島ウルトラマラソン:隠岐の島へ

6月15日土曜日、隠岐の島ウルトラマラソン参加の為に、島根県隠岐の島へ向かう日だ。
ここのところ仕事が忙しく、平日は毎日23時近くに帰宅の有り様でジムには行けず、練習は土日に30〜40km程度走るのみ。
今回走る距離は、これまでのフルマラソンとはワケが違う100km。
果たして特別な練習は何もしていなくて、月間走行距離が150km程度で完走できるのか。今回は、こんな不安な状態のままで迎えてしまった。
昨年6月のしまなみ海道ウルトラ遠足では、仕事がヒマだったので、万全な練習を積んだ上で、「やれるだけのことはやった!これでダメなら仕方無い!!」という精神状態で臨み、見事、初の制限時間(16時間)内の13時間で100km完走を果たせたのだが、その時とは大違い状況だ。
しかし、今回は、昨年80km地点でタイムオーバーになってしまい、悔しい思いをした10月に開催される四万十川ウルトラマラソンでリベンジを果たすための前哨戦だ。
隠岐の島ウルトラマラソンの制限時間は14時間30分なので、今回、制限時間内に完走できなければ、制限時間が14時間の四万十川ウルトラマラソンの完走はあり得ない。
そんな決意を胸に、練習量に不安を抱えながら、新大阪駅から新幹線で岡山駅まで向かう。
岡山駅からは伯備線米子駅へ向かう。
伯備線の特急「やくも」を利用するのは初めてだったので、ちょっとテンションが上がる。



2時間程度で米子駅に到着。
ここは以前にも観光で来たことがあるから懐かしい。

島根県まで来ると、どこもかしこもゲゲゲの鬼太郎ばかり。
0番乗り場から鬼太郎などがペイントされた鬼太郎列車などが出ている。
以前来た時には、鬼太郎、ねずみ男、目玉の親父、ネコ娘列車だけだったはずだが、今回再来してみると、砂かけ婆列車や子泣き爺列車が出来ていた。
ということは、今後、塗りカベや一反木綿列車もできるのかな。

米子駅からは、境線で水木しげるの生誕地である境港まで行くことができる。
境線は駅ごとに別名で妖怪の名前が付けられていて、米子駅は「ねずみ男」で、終点の境港駅は「鬼太郎駅」。JRの粋な計らいだ。

もう一度、鬼太郎列車に乗りたかったけど、今回はバスでツアーの方々と一緒に境港に向かう。
隠岐の島行きの船の出発時間まで時間があったので、懐かしの水木しげるロードをブラブラしようと思ったが、外は雨だったので、今回は控えておいた。
雨、今のうちに降っておいて、明日は晴れてくれ!

境港駅から隠岐の島までは、高速船のレインボーで1時間程度。
全然揺れること無くて快適で、船酔いの心配はまるでなかった。

隠岐の島に到着!
こういう機会でも無ければ、一生、来ることはないであろう島だ。
ラソンを趣味に出来て本当に良かったとこれだけでも思う。
こうやって各地で開催されている大会に参加するために、滅多に来ることができない場所を訪れ、非日常を体感できるなんて本当に幸せだ。
隠岐の島の玄関口の西郷港も鬼太郎一色。

西郷港にも鬼太郎とねずみ男、目玉の親父の銅像を発見。
水木しげるロードにあった妖怪達の銅像隠岐の島まで延長されて設置されたそうだ。

目下、韓国と領有権を争っている、かの竹島は、「島根県隠岐隠岐の島町竹島」である。

そして、ここ隠岐の島は、日本ジオパークに指定されており、現在は世界ジオパークの認定を申請しているくらい、自然豊かな島としても有名だ。
明日は、この島の大自然を体感しながら走ることが出来る。楽しみだ。

西郷港からバスで10分程度のところにある前日受付会場のレインボーアリーナにある隠岐の島町総合体育館へ向かう。

体育館内で受付を済ませた後、朝から何も食べていなかったので、隠岐名物のお菓子、隠岐のパイもちさざえ最中で腹ごしらえ。

そして、少し時間があったので、ピップ株式会社が無料で開催していたテーピング講習を試しに受講してみることにした。
今まで効果の程が分からないために、テーピングをした事が無かったのだが、教えてもらっていざ膝と足裏にテーピングをしてみると、足が引き締まって、コンプレッションウェアを履いているような感覚があり、疲労軽減ができそうな感じがした。
最近、走っていると、毎月のマラソン参加の影響で筋疲労したためか、膝上の内側に違和感を感じるようになってきて心配だったので、明日の本番でもテーピングをしてみようと思った。
明日の本番で、このテーピングの素晴らしい効果を思い知ることになるとは、この時点で知る由もない。

その後、宿泊する隠岐プラザホテルに向かう。
ホテルでは、相部屋になった同じ100kmに挑戦するウルトラランナーの4人の方とマラソン談義に花を咲かせた。やはり同じ趣味を持った方々とは、考え方や価値観が似ていて話が尽きない。
自分以外のお三方は、今年還暦の方と、50代、40代の方で、自分よりも年上であったが、ウルトラマラソンを含めたマラソン経験が豊富で元気な方ばかり。
明日は、自分が一番遅いゴールになるであろうとこの時点で確信したが、何とかこの人達に続いて制限時間以内の完走を目指そうと心に決めた。
夕方になって、4人で隠岐の島ウルトラマラソンの前夜祭へ向かう。
前夜祭会場は、ランナー達でごった返していた。


隠岐名物の隠岐そばや岩牡蠣ヒオウギ貝などがランナー達に振舞われた。






隠岐誉という、隠岐の島の地酒も振る舞われた。

隠岐そばや岩牡蠣はもちろん美味しかったが、一番印象的だったのは、ヒオウギ
人間が着色している訳ではないのに、貝がオレンジ色や紫色、黄色などになっている。これが自然が造り出す色とは思えない。
不思議だなぁ。何で自然にこんな色になるんだろう。
あまりにも見事な色だったので、相部屋の方と共に、食べ終わった後のヒオウギ貝の貝殻を記念に持って帰ることにした。

レインボーメダルホルダーの発表会も。これまでの全7回の大会に連続出場された方々に贈られるそうだ。凄い!


ウェディングランナーの紹介というのもあった。
ランニングが趣味でお付き合いが始まり、この大会に一緒に出場されるそうだ。
いいなー。同じ趣味があるカップルなんて本当に羨ましい。自分もこうなりたいと切に願う。

そして、一番テンションが上がったのが、この大会の50kmの部に3年連続出場している、川内優輝が来場して、我々を激励してくれたことだ。
8月に世界陸上を控えているのに、相変わらずほぼ毎週のペースに出場しているから凄い。
隠岐の島まで3回も来ているのは、川内の父親が隠岐の島出身だそうで、ゆかりがあるからだそうだ。
相変わらずの早口で親しみ易く、こんな近くで我々に声を掛けてくれて、とても嬉しかった。



前夜祭終了後は、ホテルに戻って、明日の朝5時スタートの勝負の時のために、早々に就寝。
明日は、満足に走り込めていないという一抹の不安があるものの、「なんとか制限時間以内に完走してやる!」という思いを胸に、興奮して眠れないかと思ったが、あっという間に眠りについた。
どこでも眠ることができる体質で本当に良かった。