高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 束の間の隠岐の島観光

昨日の隠岐の島ウルトラマラソンの完走後は、最後まで完走者達をゴールゲート沿いで見守り、大会が閉幕するまで会場で身体を休め、ホテルに帰って全員完走した相部屋の強者の方々と健闘を讃え合い、大浴場で疲れを癒し、丸1日、固形物を何も食べていなかった腹を隠岐名物で満たし、100km完走の充実感と満足感に満ち溢れた状態でぐっすり就寝。
ラソン後のこの安心感が堪らない。最高に気持ち良かった。
翌日6月17日月曜日の8時30分、隠岐の島を出る高速船の時間が午後しかなかったため、午前中、ツアーのオプショナルツアーに出掛けることにした。
申し込んでおいたのは、隠岐の島の左半分にある観光名所を巡る半日バスツアー。
せっかく隠岐の島に来たのに、観光らしいことは何ひとつしていなかったので、ちょうど良かった。
脚の筋肉痛もあるにはあるが、100kmも走ったのに歩けない程ではない。何度かマラソンを経験するうちに、確実に頑強になってきている。俺の脚、凄い。
運転手に「100km走ったのに、よく観光なんてする気になるねー。俺なら寝込んでいるわ。」と笑われながら、バスに乗り込む。
バスの中では、やはり寝足りなかったのか、爆睡だった。
最初に案内してもらった観光地は、屋那の松原と舟小屋群というところ。
見覚えがある場所だと思ったら、昨日走った約80km地点にあった橋だ。この辺りは暑くて苦しかったのを思い出す。


海岸線に20棟ほどの皮葺きの屋根の小屋が舟小屋だそうだ。


ここ隠岐の島町は「島後(どうご)」と呼ばれているのだが、ここからは「島前(どうぜん)」の島々も臨めた。

こんな海岸沿いにある旅館でのんびりしてみたい。


そして、これが屋那の松原という松達。その昔、ひと晩で植えたそう。

続いて連れて行ってもらったのは、油井の池という自然に溢れる場所。
湿地帯でたくさんの動植物が育っているそう。カエルの大合唱が凄かった。
こんなに緑溢れる中でのんびりできるなんて、大阪の都会に住んでいるとまず出来ないので、大変貴重な時間だ。



遊歩道を歩いて池の周りを散策。100km完走後のリハビリにはちょうど良い。

池の中にカエル発見!かわいいなぁ、触りたい。でも、届かない。

自然に癒された後は、急で狭い山道を通って、次の観光地に向かう。
この山道は、60km過ぎの延々と続く急峻な登り坂でうんざりした坂道だ。
昨日の辛かった時をまた思い出す。
最後の観光地は、隠岐の島で一番有名な観光スポットであるローソクだ。
昨日の60km辺りにあった海岸線のコース沿いにあった船着場から遊覧船に乗る。

日本海の荒波に揺られながら、いざローソク岩へ。
ローソク岩に向かうまでには、長年の波と風に晒されてできた奇岩がたくさん。


そして、遂にローソク岩が見えてきた。
確かにローソクみたいだ!何でこんな形になったんだろう。自然の驚異って凄い。


ただこのローソク岩がもっとすごいのは、これだけじゃない。
夕暮れになってコンディションが整うと、夕陽がローソク岩と重なって、本当のローソクのような神秘的な光景をもたらす。
そんな素晴らしい光景は、この写真だけで我慢しよう。やむ無し。


ローソク岩以外にも奇岩がたくさん。写真の撮りどころがいっぱいだ。


こちらは鉄砲岩というらしい。確かに鉄砲みたいだ。後ろにローソク岩も見えて、この場所はベストスポットだ。

これで、半日の隠岐の島観光は終わり。
観光も確かに楽しいが、やっぱり昨日の100km完走の喜び・楽しさ・感動に比べると、天と地との差。観光だけで来なくて良かった。
束の間の観光を終えて、西郷港に戻り、いよいよ隠岐の島を離れるとき。
高速船のレインボーに乗る時には、島民の方々が盛大に見送ってくれた。
昨日の沿道の応援といい、隠岐の島の方々は本当に素晴らしい方々ばかりだった。



今回は、この島の一大イベントに参加して、島民の方々の温かさに触れ、そのおかげで100kmを完走することが本当に良かった。
100kmを走っているときは極限状態で辛かったけど、その辛さを含めて、100kmを走っている間にはいろいろなドラマがあって本当に楽しかった。
100kmの魅了を知ってしまった。
次は、10月の四万十川ウルトラマラソンのリベンジだ!