高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 サロマ湖100kmウルトラマラソン:制限時間内の完走を果たし、目標達成!

ワッカ原生花園を折り返し地点を過ぎてすぐにある90km地点に16時30分に到着し、ゴールまでのあと10kmを90分で走れば13時間以内にゴール出来る事が分かり、何とか完走できそうだとほっとひと安心。
これまで制限時間に追われ続けた緊張感が一気に緩み、終わりが見えた事で、俄然、元気が出てきた。
90km以降は、最後の力を振り絞ってペースを上げて走った。
90km走ったのに自分にはまだこんな力が残っていたのか、と自分に驚く。
その勢いで少し前を走っていた、ランスマのスマイルランナーの中村優さんを抜く。
彼女は、ウルトラマラソン初挑戦なので、相当辛かったハズだ。
早々に諦めてリタイアしてしまっては、NHKの番組が成り立たないないであろうから、相当なプレシャーであっただろう。
知名度があるだけに、レース中はいろんなランナーから声を掛けられ、それに全部応えようとしたら、大変だっただろう。
彼女が完走できたかどうかは、NHKで彼女の挑戦が放送されるまで公開するのは不適切なのでこれ以上は控えることとして、彼女、本当にすごい。彼女の健闘は尊敬に値する。


終わりが見えてきて、ちょっと気持ちに余裕が出てきたので、往路では撮れなかった写真を撮る。
ワッカ原生花園に咲き誇る草花の中でも最も印象的なオレンジ色の花を持つ、エゾスカシユリだ。
美しい。もうちょっと気持ちと時間に余裕があれば、ゆっくり写真を撮ることができたのだが、残念で仕方がない。

まだまだワッカ原生花園の復路の中で、95km地点に到達。
残り5km。
さぁ、ここからゴールまでカウントダウンだ!

ワッカ原生花園の丘の上で、残り4km!

ワッカ原生花園を別れを告げ、下界と花園を繋ぐ森の中で、残り3km!

よし!ようやく、ワッカ原生花園の入り口に戻って来た。残り2km!


ゴール地点のある常呂町の道を走って、残り1km!
ここからは、沿道にどんどん人が増えてきて、「お疲れさま!」「おめでとう!」という温かい励ましと祝福の声援を浴びながらのビクトリーロード!!



角を曲がると、ゴールゲートが見えてきた!
やった!
2013年10月の四万十川ウルトラマラソンの完走から約半年間の目標としてきたこの大会の完走を遂に果たす時が来た!


ゴール!!!!


完走タイムは、12時間53分
制限時間13時間の7分前であるが、完走は完走だ!
良かったぁ、半年間の目標を達成だ!!
さすが国内のウルトラマラソンの最高峰で、制限時間が最も短いサロマ湖100kmウルトラマラソンだ。
初参加でノープランで臨んでしまった結果、予想外の暑さと制限時間の短さというサロマの洗礼を身体全面に浴びてしまった。
本当に苦しい約13時間の闘いだった。
間違いなく、これまで完走してきたウルトラマラソンの中で一番辛かった。
その辛さを乗り越えられた充実感・達成感・満足感で、ゴール後は思わず男泣き。
30歳を過ぎた成人男性に、諦めないことの素晴らしさを改めて教えてくれて、普段無感動でリアクションが薄いと言われるつまらない自分を、こんなに感情的にさせてくれ、こんなに感動を与えてくれるマラソンは本当に素晴らしい。
そのマラソンの中でも、ウルトラマラソンはレース中、好不調の波を繰り返し、いろんなドラマがあって、それを乗り越えてゴールした時の感動と気持ち良さは計り知れない。
フルマラソン完走後のそれとは比べものにならない。
帰阪後はこの気持ち良い余韻を胸に、100km完走後の勲章である激しい筋肉痛と付き合いながらしばらく休み、また来年に向けてランニングを始めるとしよう。
そして、これが欲しかった完走メダル。
100km、そして自分に勝った証だ。
ランナーの憧れで伝統あるサロマ湖100kmウルトラマラソンのFinisherのひとりに自分もなることができて、嬉しいし、大変光栄だ。
これは生涯の宝物になるなぁ。