高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 天橋立&北近畿タンゴ鉄道を堪能!

9月7日日曜日、大阪駅朝7時23分発の福知山行の福知山線に飛び乗る。
夏の青春18きっぷの使用期限が9月10日までなのに、まだ2回分余っていたので、青春18きっぷを使った旅をするチャンスは今日しかない。
ただ、錦織圭全米オープンテニス決勝進出の感動と興奮と、その後の早朝ランニングで、今日1日は終わった感が激しく、旅行に行く気が少々失せてしまったのだが、関西に住みながら一度も目的地の天橋立に行った事がないので、いざ出発。
9時28分に福知山駅に到着。

ここからはJRではない北近畿タンゴ鉄道(通称、KTR)に乗るため、青春18きっぷは使えない。
ここ最近の観光列車ブームの中、KTRもその流れに乗り、「くろまつ、あかまつ、あおまつ」という観光列車が走っている。
そのため、休日ともなれば、家族連れや鉄ちゃんが集まって、大賑わいのようだ。
KTRは、ローカル線なのにいろいろ考えていて凄い。

京都府福知山市。静かで良さげな街だ。
この後に乗った車内で隣に座った福知山市在住の老夫婦に「福知山市の名物・観光地は?」と聞いたら、迷いに迷った挙句、「名物は無いなぁ。観光地は、福知山城。と言っても、後から作ったものだしなぁ。」とおっしゃっており、本当に何もないとのこと。
自分は、福知山といえば、毎年11月23日の勤労感謝の日辺りに開催される福知山マラソン
昨年は台風18号の影響で由良川が氾濫して中止になり、今年もお盆の大雨で被害を受けたニュースが流れていたので、せっかくの全国からランナーが集まる大イベントが2年連続で中止にならなければよいが。。。


KTRの福知山駅ホームに行くと、くろまつが停車していた。
くろまつは、完全予約制で、ランチやスイーツを楽しみながら運行する団体様用の観光列車なので、縁が無いと思っていたが、ここで出会えるとは!
面白いデザインだ。さすが、異彩で秀逸と有名なJR九州の観光列車などで知られる水戸岡鋭治氏が担当したデザイン。



KTRのホームからは、くろまつと共に、ここから山陰線を走って城崎温泉まで行く2つのJRの特急、手前の「きのさき」(京都〜城崎温泉)、奥の「こうのとり」(新大阪〜城崎温泉)が福知山で停車している姿が見えた。この3列車が並んでいる姿も素晴らしい。

そして、自分が乗る予定のあおまつがやって来た。
あおまつは、1両編成で全席自由席なので、自分と同じ天橋立目的と思われる観光客で満席。
水戸岡鋭治氏がデザインした事もあって、木目調の内装に、サービスカウンターや窓側を向いた席も設置されていて、とても面白い。仕事の出張で、JR九州のつばめ、ソニック等を頻用していた昔を思い出す。







約1時間、あおまつにゆっくり揺られて、アテンダントの観光案内に耳を傾けながら、天橋立駅に到着。

さて、初めて来た天橋立を散策の前に、入口にある智恩寺に立ち寄る。


ここには扇子型のおみくじもあって、引いいてみると、「大吉」!
「恋愛:誠意を持って相手に接すれば成就する、出会い:思わぬ出会いがある」そうだ。
当たり前の記載だが、大いに期待。


いよいよ天橋立として有名な砂州(さす)だ。松が植えられていて独特の雰囲気。
この砂州は、対岸まで約3.6kmあるため、レンタサイクルを利用したり、観光船を利用して対岸に行く観光客が多いが、ここはウォーキングを兼ねて歩いて対岸へ行くことに。


天橋立は、広島の宮島、宮城の松島と共に、日本三景のひとつ。
2014年5月に参加した仙台国際ハーフマラソン後に松島に行くことができたので、今回で日本三景制覇だ。

松林の道を外れると、大きな砂浜がある。
今日は涼しくて海水浴客は少なかったが、真夏は賑わいそうだ。


天橋立の砂浜は、最近、緑地化が進んでしまって、せっかくの見事な砂浜の景観が変わりつつあるそうだ。確かに草がたくさん生えている砂浜が目立つ。

ここまで何も食べていなかったので、天橋立の入口付近にあるはしだて茶屋で名物のあさり丼を食す。美味しかった。

この後は、約3.6kmの松林を早歩きでウォーキング。トレーニングにちょうど良い。
そして、歩いていくうちに観光客は少なくなり、ひっそりとしている上に、涼しくて快適で、ここを歩いている時が一番楽しかった。
散歩をするにはすごく良い道だし、ここを走ったらとても気持ち良さそうだ。


目指すは、対岸の山の上に見える有名な傘松公園だ。

天橋立砂州を歩き終えて、ようやく傘松公園に行くためのリフト乗り場に到着。


のんびりリフトに乗って、山の上にある傘松公園へ。


そして、傘松公園に到着。みんなが望むこの絶景を拝むことができた。
おぉ、これが有名な天橋立か!


そして、ここに来たらお馴染みの「股のぞき」で天橋立を眺める。天に昇る昇龍に見えるそうだ。

ひと通り散策した後は、同じリフトで下る。リフトから眺める天橋立もなかなか。

帰りは、観光船で天橋立駅まで戻る。歩いて行くよりも、あっという間だ。


そして、帰りの電車まで1時間くらいの待ち時間があったので、天橋立駅前にある温泉に立ち寄って、ウォーキングをした際の汗を流す。

そして、帰りに乗りたかったのが、このあかまつ。待ってました!



このあかまつは2両編成で、赤色の車両に乗るには310円を余分に払ってこの整理券を購入する必要があるが、ベージュ色の車両は自由席。



自分はもちろん整理券を払って赤色車両へ。
あおまつと同様に、こちらも木目調で美しい内装。


こちらに乗ると、女性のアテンダントが我々乗客に記念乗車証を配ってくれた。

途中、彼方の丹後半島を眺められるポイントで一旦停止してくれる。
来週9月14日日曜日、あの丹後半島を舞台にした、歴史街道丹後100kmウルトラマラソンが開催される。
100kmを6月末に走ったばかりなので、なかなか挑戦する気になれないが、いつか挑戦してみたいものだ。

天橋立から西舞鶴駅方面に向かう際に楽しみにしていたのが、丹後由良駅丹後神崎駅の間にある由良川に架かる由良川橋梁
水上からわずか6mの橋梁を走るKTR。


この鉄ちゃんに人気がある絶景を何度か写真で見ていたので楽しみにしていたのだが、車内から見ると、こんなカンジ。
多くの乗客達と共に、先頭に行ってカメラを構えたものの、車内からではその良さが分からなかった。


連日の異常気象のためか、由良川の水の色が濁っていた。

この後、終点の西舞鶴駅でKTRへの乗車は終了。

ここからJR舞鶴線に乗って、綾部駅に行き、そこから山陰本線で京都に戻って、今回の日帰り旅行は終了。
今回は、強行日程だったが、天橋立を見られて、そしてKTRではくろまつは見ただけだったものの、あおまつとあかまつに乗れて、KTRを十分に堪能できたので、満足。
ただ、早朝の錦織の決勝進出という歴史的快挙に対するインパクトが強烈過ぎて、旅行中も終始、世間や世界の反応が気になって、スマホを何度も観て気もそぞろだった。旅行中も早朝の感動を超える感動は無く、旅行に集中出来なかったのはちと残念。