高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 アジア大会マラソン、四つ巴の戦いに興奮

10月3日のアジア大会の男子マラソンは、大興奮の展開だった。
トップ集団からどんどんランナーが脱落していき、終盤の40kmを超えて、日本の実業団ランナーの松村康平選手、市民ランナーの星である川内勇輝選手、ケニアから帰化したバーレーンのマハブーブ選手、日本を拠点に活躍しているモンゴルのバトオチル選手の四つ巴の白熱した戦い。

普通であれば、40kmを超えたら、トップの選手が独走して優勝は決まっており、自分との戦いをしているのだが、今回は違う。
4人が牽制し合い、誰かが飛び出してラストスパートをかけないかを横の選手をチラチラ伺いながら走っているのが観ていて分かる。
川内は、中盤、いつもの必死の形相で何度かスパートをかけるものの、追いつかれ、そのせいでトップ集団から少し遅れたものの、終盤になって追いつくのが凄い。
バトオチルも何度かスパートをかけるものの不発で、最後のスタジアム内手前で3人から遅れ始める。

スタジアムに入って、3人でのトラック勝負。
42.195kmも走っているのにこの展開、凄い!
思わず「松村、川内、走れー!」と叫んでしまうほどの大興奮。


しかし、そこは、終始ポーカーフェイスで全く疲れが見えなかった、バーレーンのマハブーブ選手の方が1枚上手で、そのスパートに日本人選手2人はついていけなかった。
1秒差の2位で松村、4秒差の3位で川内。
ここまで来たのに残念。2人とも相当悔しそうだった。




でも、素人的には、最後の最後まで目の離せない展開で本当に面白かった。
昔は、マラソンの中継なんて退屈で観てられない、と思って敬遠していたが、トップアスリートには遠く及ばないものの、自分もマラソンをやるにようになって、トップアスリートの凄さがよく分かるようになったので、最近はずっと観戦するようになった。ちゃんと観ていると、トップアスリートの駆け引きや必死さなどがかなり面白い。
ただ、マラソン界のプロの方々から見れば、厳しい結果と捉えれられているようだ。
あの展開で勝ちきれないのは、明らかに作戦ミスで、試合巧者ではないという証拠だし、アジアで優勝できなければ、世界でも優勝できない。
それに、今回の優勝タイムが2時間12分台で、つい最近、ベルリンマラソンで更新されたフルマラソンの世界記録は2時間2分台である事を考えると、世界的に見てレベルの低い戦いであったと思われる。
次は来年の世界陸上かな。日本人選手の活躍が楽しみだ。