高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 世界陸上:競歩の銅メダル獲得に感動!

8月22日から30日かけて開催されていた世界陸上in北京。
自分がランニングを趣味にしていることもあって、注目していたのは走る競技。
短距離は、ジャマイカウサイン・ボルト選手のためにある競技だった。
100mを2位と0.01秒差で優勝したのをはじめ、200mも優勝、その後の400mリレーもジャマイカが優勝。
100m、200mで2位のライバル、アメリカのジャスティン・ガトリン選手とゴール後に談笑して、お互いの健闘を称え合うシーンがとても印象的だった。
この競技のスタート前に会場が静まり返る緊張感、スタートの号砲と共にスゴイ歓声が上がって盛り上がり、すぐにゴールに至る瞬間が好きだ。


中距離の5,000mと10,000mは、イギリスのモハメド・ファラー選手のための競技。
最後の1週に至るまで集団でトラックを回り、最後の1周の鐘がなると、それぞれの選手が最後の力を振り絞って全力疾走し始める。
エチオピアケニアの選手も、ファラー選手の動きに警戒していたはずなのに、ゴール手前ではファラー選手が抜け出して、2種目共に連覇達成。驚きの強さだ。
自分はこの最後の1周の抜きつ抜かれつが大好きで、22日の10,000mの決勝は、翌日の「富士総合火力演習」に行くために静岡県の沼津のホテルで観ていたのだが、部屋で声を上げて盛り上がってしまった。隣室の人に迷惑だったかも。
ただ、両種目で箱根駅伝で大活躍した日本人の若手有名選手達が出場していて注目されていたものの、10,000mではトップ集団に2周分の周回遅れを喫した選手もいて、これが世界の強さである事を見せつけられた感が大いにあった。
いくら日本国内で強くても、世界では全く敵わない。この現実は1年やそこらでは覆すのは難しく思われ、来年のリオオリンピックでも相当厳しそうだ。


そして、長距離のフルマラソン
寒い気候のマラソンシーズンの中では敵うワケがないので、暑い気候の夏のマラソンであれば勝機はあるかもと思われたが、男子はアフリカ勢に全く敵わない状況は変わりなく、女子も序盤は3人の日本人選手が前を走って集団を引っ張ってスゴイと思われたが、後半のペースアップについていけず。
そんな中でも、伊藤選手が7位に入賞したので、リオオリンピックでも注目だ。

伊藤選手がゴール後に監督と抱き合うシーンは感動的だった。

そして、日本選手唯一のメダルとなった競歩
20kmでは世界新記録を持つ鈴木選手が途中棄権となって残念だったが、50km競歩では谷井選手が3位で銅メダル。世界陸上及びオリンピックにおいて、日本人選手がメダルを獲得するのはこれが初で、大変な快挙だ。
炎天下の中、50kmを歩き切って、3位で競技場に帰ってきた谷井選手のウイニングウォーク。

炎天下で同じようなコースを何度も周回し、疲れによりフォームが崩れ、ルールによって失格もあり得る、ある意味、体力的にも精神的にもマラソンよりも厳しいこの競技のレースに勝った達成感と充実感は計り知れないものだろうと思われる。ゴール後にトラックに伏せて喜びを表す姿がとても感動的だった。

世界陸上の日本代表チームのユニフォームは、上下共に蛍光赤色「サンライズレッド」という大胆なデザインでかなり目立っていた(集団にいてもひと目で見分けがつくので自分的には好きだった)が、ここまでの低調な成績に「サンセット」になっていたものの、競歩でようやく「サンライズ」が見られて良かった。

来年のリオオリンピックでの陸上競技、日本人選手は大丈夫かな・・・