高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 北海道マラソン:藤原新選手の復活に感動!

8月30日日曜日、8月の最後の日曜日開催という、唯一、夏に開催されるフルマラソンとして有名な「北海道マラソン」。
北海道とはいえ夏は暑いので、自分も3年前の2012年に出場し、中間地点の片道6kmの単調な新川通の往復コースに入ったあたりから胃が機能しなくなり、吐き気がひどくなって、35kmまでは歩きも入ってかなり辛かったものの、35km地点で耐え切れずにコースをそれて吐いたところ、復活して残りの7kmを猛ダッシュして、何とかギリギリ制限時間の5時間でゴールできた。
35km地点でコースに戻った時には、最後尾車(この車に抜かれたらタイムアウト)が目前まで迫っており、九死に一生を得た苦い思い出が残る大会だ。
当時は悪夢の思い出であったが、今思えば、この経験のおかげで、自分は疲れてきて極限状態に陥ると胃が働かなくなり、吐き気を催すという自分の弱点・特徴を知ることができたため、そうなった時は口の中に指を突っ込んで強制的に吐けば(もしくは、ゲップすれば)復活して、また走り出せる対策を後々生み出すことができた。今、100kmを完走できる強靭な身体を得ることができたのもこの大会のおかげといっても過言ではない。
この北海道マラソンの模様を世界陸上の女子マラソンの裏のBSフジで中継をしてくれていたので、早朝ランニングの後に観戦。
今年も札幌の大通公園を一斉スタート!
この日だけ、札幌の時計台の電光掲示板がスタート前のカウントダウンをしていたのを思い出す。

北海道マラソンと言えば、ゴール目前で北海道大学内と赤レンガの旧・北海道庁内を走る事で有名だ。



この大会には、2012年のロンドンオリンピック代表の藤原新選手が出場していた。
オリンピック以降、不調が続き、ずっと満足な結果が出せていないこともあって、かなり有名な選手なのに、招待選手ではなく、一般参加。
今回も後半崩れてしまうのではないか・・・と思っていたら、ゴール目前の北海道内及び旧・北海道庁内に入っても、トップ5人の集団に残り、他の4人の選手達と牽制し合いながらの展開。
旧・北海道庁内を抜けて、残り1kmになってもこの展開なので、一体、誰が抜け出して優勝するのかが全く分からず、かなりしびれる展開に。
裏でやっている世界陸上の女子マラソンを世界中は注目しているだろうが、日本の北海道で開催されているこのマラソンも負けないくらいに面白い。


ゴールまで残り1kmを切ったところで、遂に藤原新選手がブーストをかけて抜け出した。


そして、そのまま2時間16分49秒で優勝!

チーム・アラタのメンバーとして一緒に練習してきた2位のサイラス・ジュイ選手も、一緒に喜んでいる姿もとても印象的だった。

藤原新選手は、5年振りのフルマラソンでの優勝だそうだ。
フルマラソンのタイムとしては自己ベストとは程遠いが、それは夏なので仕方なく、ここまで不振が続いている彼にとって、復活の兆しになるのではないかと思い、とても嬉しかった。
やはり、藤原新選手のフォームはカッコ良くて見映えが良く、とても好きだ。
今後、来年のリオオリンピックの選考レースでのご活躍を期待!